こんな悩みを解決できる記事を書きました。
私自身、学生時代は『企業研究なんて意味ないよ!』と先輩にアドバイスされたことがあります。
ただ、私は「企業研究」は就職活動に欠かせない対策だと思っています。
今回は、そんな「企業研究の必要性」について詳しく紹介する記事です。
記事後半には「あまりやっても意味がなかった企業研究」についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
企業研究には意味がある理由【3選】
記事冒頭でもお伝えしたとおり、「企業研究」は意味があります。
この辺りの理由について、私の実体験も交えながら紹介していきますね。
意味がある理由
理由①:入社前後のミスマッチ防止
タイトルのとおり、企業研究は「入社前後のミスマッチ防止」になります。
例えば、給与30万円・年間休日120日以上・有休の初年度付与20日の企業!
めちゃくちゃ魅力的に感じて受けた結果、あっさり内定を獲得できたとします。
ただ、入社してみると以下のような条件だったらどうでしょうか?
- 給与30万円だけど「みなし残業50時間」
- 年間休日120日だけど「土日祝に出勤となる可能性あり」
- 有休の初年度付与20日だけど「取得率は30%」
このように、表向きは条件が良いように見せて学生を集めようとする企業は少なくないです。
こういった企業にダマされないために、企業研究は必要だったりします。
理由②:入社意欲の明確化
企業研究は、志望企業の「入社意欲の明確化」にも必要不可欠です。
というのも、面接官は、「できるだけ入社意欲の高い学生」を採用したいと思っています。
私も新卒の採用担当を4年やってましたが、入社意欲はかならず見ていました。
そして、入社意欲を伝えるには、『御社の〇〇に共感し…』の〇〇部分を明確にしなければならないです。
この〇〇部分を理解するために企業研究は欠かせません。
理由③:面接官の質問に答えるため
私の経験則にはなりますが、企業研究をしていないと「面接官の質問の6割」は答えられないと思います。
『いやいや言いすぎだろ!』と思われるかもしれませんが、残酷な真実だったりします。
実際、私は新卒の採用担当を4年やってましたが、以下のような質問はかならず聞いていました。
- 弊社を志望した理由はなんですか?
- 弊社に入社したら何をしたいですか?
- 弊社の〇〇事業を志望する理由は何ですか?
もちろん、企業によっては、「自己紹介をお願いします」や「ガクチカは?」みたいな質問だけのケースもあるかもしれません。
ただ、面接が一次・二次・最終と進むにつれて、入社意欲を確認する質問はかならずされます。
だからこそ、面接官の質問にしっかり答えられるよう「企業研究で武装しておく」のが大切です。
余談:穴場の優良求人の発見につながる
余談ですが、企業研究が「穴場の優良求人の発見」につながることもあります。
というのも、学生時代の私は「大手企業を志望していた」のですが…
大手企業を調べるうちに、「大手子会社」の存在に気づくことができました。
企業名 | 備考 |
住友商事マシネックス(内定) | 総合職(倍率:14倍) |
富士通ゼネラル(内定) | 営業(倍率:12.3倍) |
ニトリ(内定) | 総合職(倍率:40倍) |
東芝テック(内定) | 事務職(倍率:非公開) |
リクルート(最終選考まで) | 総合職(倍率:86倍) |
パナソニック(最終選考まで) | 総合職(倍率:48倍) |
上表は、偏差値40ギリギリだった私の就職活動の最終結果なのですが…
穴場の大手子会社を中心に、満足のいく就職活動となりました。
このように、企業研究をキッカケに「穴場の優良求人の発見」につながるのも企業研究が必要な理由だったりします。
合わせて読みたい
企業研究にかける時間の目安は?【結論:1社2時間くらい】
企業研究は必要不可欠の就活対策であることは間違いないのですが…
企業研究に時間をかけすぎる必要はありません。
理由は以下2つのとおりでして、私の感覚値としては「1社2時間くらい」で大丈夫です。
時間をかけすぎないほうが理由
理由①:調べすぎると終わりが見えない
正直、企業研究は調べすぎると終わりが見えません…
とくに、「財務状況」を細かく見出したらキリがなかったります。
配当性向やROEみたいな難しい専門用語が多かったりしますが…
基本は、「売上は好調そうだな!」くらいの見方で問題ありません。
ちなみに、『企業研究って何をしたら良いの?』と悩まれている人は、以下記事を参考にしてみてください。
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理由②:入社しないとわからないことが多い
正直、企業研究をしても、その企業を100%理解するのは不可能です。
志望した企業が良いと感じるか否かは「人間関係」が大きく影響します。
もちろん、給与や福利厚生などの情報はかなり参考になりますが…
本当にその企業があなたに合っているか100%理解することは不可能なので時間のかけすぎには注意しましょう。
基本、数字で拾える情報以外は「信じすぎない」が鉄則です!
【実体験】時間の無駄だった企業研究3つとは?
かならずやっておくべき企業研究は、「企業研究のやり方10ステップ」という記事で紹介していますが…
本章では、『これはあまり意味がなかったな…』という企業研究を3つ紹介したいと思います!
やっても意味がなかった企業研究
①企業理念の丸暗記
やっても意味のない企業研究1つ目は「企業理念を暗記する」です…
もちろん、企業理念は「全社員が同じ方向を向くため」に必要な大切な理念!
ただ、学生に対して『企業理念を答えてください!』と質問をしてくる企業はほとんどいないですよ!
②有価証券報告書をすべて読む
やっても意味のない企業研究2つ目は「有価証券報告書をすべて読む」です。
というのも、有価証券報告書は、あくまで投資家に向けた情報を発信している報告書!
配当性向やROEみたいな難しい専門用語を細かく理解する必要はないです。
ちなみに、私の経験上、以下5項目を確認しておけば有価証券報告書はOKです!
確認項目
- 事業の内容
- 事業別の売上高
- 事業別の従業員数
- 社員口コミのチェック
- 経営方針・企業内の課題
細かい情報を確認しても混乱するだけなので、深読みしないように注意しましょう。
③細かい財務分析
やっても意味のない企業研究の最後は「決算書を読んで分析する」です。
正直、決算書を読んで分析するのは意味がないと書くと語弊があるかもですが…
「ROAやROE」・「総資産回転率」みたいな細かい分析は不要です。
というか、面接でいきなり『御社のROEは〇〇なので…』みたいな学生がいたら怖くないですか?
もちろん、財務分析が好きで知識もあるのであれば確認しても良いと思います。
ただ、一から決算書の読み方を学んでまでおこなう必要はないというのが私の意見です!
企業研究に関するよくある質問【3選】
では最後に、企業研究に関するよくある質問3つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
よくある質問【3選】
質問①:企業研究のやり方は?
R氏(21歳)
企業研究ってどうやれば良いんですか?
とりあえず企業の公式サイトを見れば良いのかな?
結論、企業研究は以下10ステップに沿ってやればOKです!
step.1
企業研究ノートの作成
step.2
企業のコーポレートサイトをチェック
step.3
企業の業績を簡単にチェック
step.4
有価証券報告書をチェック
step.5
就職四季報をチェック
step.6
社員口コミを合計10つチェック
step.7
過去の選考情報をチェック
step.8
同業界・同業種の企業と比較(最大3社)
step.9
インターンシップに参加する
step.10
会社説明会に参加する
上記10ステップのやり方を紹介すると長くなるので今回は割愛しますが…
ぜひ、企業研究のやり方に悩んでいる人は、以下記事を参考にしてみてください!
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質問②:企業研究ノートって必要?
T氏(20歳)
企業研究ノートってなんですか?
企業研究には必要不可欠って聞いたのですが…
結論、企業研究ノートは必要不可欠です。
詳しくは「企業研究ノートの作り方は?」という記事で詳しく紹介していますが…
企業研究ノートの作成は、企業研究をおこなう軸となる部分です!
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質問③:有価証券報告書の読み方は?
T氏(21歳)
有価証券報告書はどこを読めば良いですか?
難しい用語が多すぎてすぐに閉じちゃいました…
結論、「有価証券報告書」は、以下5項目を確認しておけばOKです!
確認項目
- 事業の内容
- 事業別の売上高
- 事業別の従業員数
- 社員口コミのチェック
- 経営方針・企業内の課題
各項目の詳しい詳細は、「有価証券報告書の読み方は?」という記事で紹介しています。
ぜひ、有価証券報告書の読み方がわからない人は、参考にしてみてください!
合わせて読みたい
>>【新卒向け】有価証券報告書の読み方を元採用担当者が徹底解説!
【まとめ】企業研究は意味がある就活対策の一つです
今回は、企業研究には意味がある理由3つを中心に紹介しました。
意味がある理由
上記のとおり、企業研究は意味がないというのはウソです!
入社前後のミスマッチはもちろん、面接で落とされる可能性が高くなってしまいます。
もちろん、「企業研究にかける時間の目安は?」のパートで紹介しましたが…
1企業に1週間や2週間かけて企業研究をする必要はまったくないです。
企業研究は、「1社2時間」を目安に、以下記事で紹介している「10ステップ」に沿っておこなっていきましょう!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。