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- 自己分析って何で大切なの?
- 自己分析って何から手をつければ良いの?
- 自己分析のやり方がまったく分かりません…
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
就活では、あなた自身が「企業へ売り込む商品」となります。
そんな商品理解に必要不可欠なのが自己分析です!
今回は、そんな「自己分析のやり方」をできるだけシンプルかつ体系的にまとめました。
就活市場を分析して約8年、すべてのノウハウを惜しみなく紹介していきます。
ぜひ、自己分析のやり方に悩んでいる人は、参考にしてみてください。
就活に自己分析が必要不可欠な理由【3選】
『そもそも何で自己分析は必要なの?』と感じる人は多いと思います。
まずは、この辺りの理由について、大きく3つに分けて紹介していきますね。
自己分析が必要不可欠な理由
- あなたという商品を知るため
- 自己PR・ガクチカ作成に必要なため
- 自分に合った業界・企業を見つけるため
理由①:あなたという商品を知るため
冒頭でもお伝えしたとおり、就活において「あなたは商品」です!
あなたという商品を売り込むにあたり、「商品理解」が不足していると売れません。
その中で、あなたという商品の魅力を見つける手法が「自己分析」です。
現代の就活攻略において、自己分析は欠かせない対策となっています。
理由②:自己PR作成に必要なため
自己分析は、多くの企業で求められる「自己PR」の土台となります。
詳しくは、「人事も唸る自己PRの書き方」という記事で紹介していますが…
例文
私は、混乱する状況でも課題を整理し、最適な解決策を導く力があります。
大学2年時、サークルの大型イベントで企画リーダーを務めた際、進行管理や役割分担が曖昧で、準備に遅れや混乱が生じました。
私は全タスクを「重要度」と「緊急度」で分類し、ガントチャートで進行を見える化。
さらに週1回の定例ミーティングを設け、情報共有を徹底しました。
その結果、作業の優先順位が明確になり、イベントは成功。
来場者数は前年の1.5倍を記録しました。
この経験から、課題を構造化しチーム全体に落とし込む力を養いました。
貴社でも本質を捉えた提案で貢献していきたいと考えています。
上記のように、自己PRには「あなたの強み」を書く必要があります。
この強みを明確にするために必要なのが「自己分析」です。
理由③:自分に合った業界・企業を見つけるため
自己分析は、「自分に合った業界・企業を見つけるため」にも必要不可欠です。
自分の強みや価値観を見つけ、相性の良い企業を探すときに役立ちます。
なお、イメージとしては、以下のような感じです。
step.1
自己分析を始める
step.2
自分の強みは論理的に物事を考える力と分かった
step.3
論理的思考を活かせるコンサル業界を軸に企業を探してみる
かなりシンプルに書きましたが、「自己分析」と「業界・企業選びの軸」は密接に関係しています。
この辺りも自己分析が必要不可欠な理由の一つです!
【完全ガイド】新卒向けの自己分析のやり方5ステップ
前置きが長くなりましたが、本章では「自己分析のやり方」について詳しく紹介していきます。
大きく5つのステップにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
自己分析のやり方【5ステップ】
- 自分史の作成
- エピソードの抽出
- 客観的データの収集
- 自己PR・ガクチカに落とし込む
- 第三者から意見をもらう
ステップ①:自分史の作成
自己分析を始める最初のステップは「自分史の作成」です。
下表の自分史を埋めることで「過去の自分を振り返る」ことができます。
年代 | 活動・出来事 | 立場・役割 | 感情・学び | 価値観・強み |
幼少期 | 絵本の読み聞かせ | 聞き手 | 想像力が刺激された | 創造性・好奇心 |
小学校(低学年) | 学級文庫の管理 | 図書委員 | 責任感を持って仕事をする大切さを学んだ | 責任感・整理整頓能力 |
小学校(高学年) | 地域のお祭りの手伝い | ボランティア | 地域の人々と協力する喜びを感じた | 協調性・社会貢献への意識 |
中学校 | 吹奏楽部での活動 | 部長 | チームワークの重要性を学んだ | リーダーシップ |
高校 | 文化祭の企画・運営 | 実行委員長 | イベントを成功させる達成感を味わった | 企画力・マネジメント能力 |
大学1年-2年 | 海外留学(1年間) | 留学生 | 異文化に触れ、視野が広がった | 適応力、コミュニケーション能力 |
大学3年-4年 | ベンチャー企業でのインターン | インターン生 | 起業への興味が芽生えた | チャレンジ精神・問題解決能力 |
- 活動・出来事:各年代で印象に残っている出来事を記述
- 立場・役割:活動における自分の立ち位置や役割を記述
- 感情・学び:経験から得た感情や学びを記述
- 価値観・強み:経験を通じて形成された価値観や強みを記述
記述方法は上表のとおりですが、書く内容は「どんな小さなこと」でもOKです!
まずは、家族や友人にもヒアリングしながら埋めてみてください。
ステップ②:エピソードの抽出
自分史の作成が完了したタイミングで「エピソードの抽出」をおこないます。
自分史の中で「一番印象に残っているエピソード」を選びましょう。
なお、自己PRに使用するエピソードはいつの年次でも問題ないですが、ガクチカに使用するエピソードは「大学時代」から選択するのがおすすめです!
この辺りの詳しい詳細を知りたい人は、以下記事を参考にしてみてください。
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ステップ③:客観的データの収集
自己分析において「客観的データの収集」も必要不可欠です。
自分で考えた「強み・弱み」が本当に合っているとはかぎりません。
そのため、以下のような「客観的データ」を取得できるサービスはかならず試しておきましょう。
おすすめ自己分析ツール
上記3サービスについては、次の章で詳しく紹介しています。
適性検査を用いた「自己分析」がまだの人は、合わせてチェックしておきましょう!
ステップ④:自己PR・ガクチカに落とし込む
自己分析は、「強み・弱み」を見つけたら終わりではありません。
と言うのも、自己分析をおこなう主たる目的は以下3つです。
ポイント
- あなたという商品を理解するため
- 自己PRやガクチカを作成するため
- 自分に合った業界・企業を見つけるため
今の時点では、「あなたという商品理解」までしかできていません。
そのため、自己分析で見つけた「強み」や「エピソード」をもとに「自己PR」や「ガクチカ」を作っていきましょう。
なお、「自己PR」や「ガクチカ」を一から作るのが難しい人は、生成AIの利用がおすすめです。
生成AIを利用すれば「自己PR」や「ガクチカ」の土台が一瞬で作成できます!
具体的な作成方法は、以下記事にまとめてますので、ぜひ参考にしてみてください!
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ステップ⑤:第三者から意見をもらう
自己分析の最後のステップは「第三者から意見をもらう」です。
ステップ①からステップ④で見つけた「強み・弱み」が「ほかの人から見たあなたの強み・弱み」と認識相違ないか確認してもらいましょう。
なお、第三者に依頼する場合は、下表の3パターンのいずれかになると思います。
パターン | メリット | デメリット |
キャリアセンター | 手軽に利用できる | 民間企業の就職経験がない人も多い |
友人・家族・アルバイト社員 | 手軽 / 和気あいあいと気兼ねなくできる | プロ視点のアドバイスはもらえない |
就活エージェント | 就活のプロに相談できる | 自己分析だけのサポートは受付けていない |
私の場合は、就活のプロに相談できる「就活エージェント」を利用していました。
就活エージェントを利用すれば、以下の就職支援をすべて無料で受けられます。
- キャリア相談(業界・企業研究含む)
- あなたに合った求人紹介
- 自己PR・ガクチカの添削
- 自己分析サポート
- 面接後のフィードバック
ただし、就活エージェントは「自己分析だけの相談」は受付けていません。
そのため、自己分析の支援のみを希望する人は「大学のキャリアセンター」を利用しましょう。

完全無料で使える適性検査ツール【3選】
本章では、自己分析に必要不可欠な「適性検査ツール」を紹介します。
無料で使えるツールとして、大きく3つに分けて紹介していくので要チェックです!
おすすめ適性検査ツール
ツール①:オファーボックス
おすすめの適性検査ツール1つ目は「オファーボックス」です。
詳しくは、「オファーボックスの評判は?」という記事で紹介していますが…
おすすめ理由
- 学生利用者数は年間20万人以上
- 累計100万人が受けた適性検査が無料
- 適性検査をもとに企業スカウトが狙える
こんな感じでして、逆求人サイトの中でもっとも有名なサービスです。
なお、適性検査では「簡単な質問:251問」に答えるだけで、下図の結果が表示されます。
もちろん、上図以外にも細かい検査結果が表示されるのでご安心ください!
私の経験上、客観的データの収集には「オファーボックス」が必要不可欠です。
【公式サイトはこちら】https://offerbox.jp/
ツール②:キミスカ
おすすめの適性検査ツール2つ目は「キミスカ」です。
オファーボックスと同じく、逆求人サイトの中でも老舗のサービスとなっています。
なお、キミスカも「無料の適性検査」を提供しているサービスです。
上図は私の検査結果ですが、かなり分かりやすく表示してくれます。
もちろん、上図以外にもさまざまな分析をしてくれるサービスです。
詳しくは、「キミスカの適性検査の驚愕の結果とは?」という記事で紹介していますが…
客観的データの収集には「キミスカ」も必要不可欠となっています。
【公式サイトはこちら】https://kimisuka.com/
ツール③:ChatGPT
最後に紹介するおすすめの適性検査ツールは「ChatGPT」です。
昨今、多くの人が注目している生成AIの代表格となっています。
なお、そんな生成AIの利用率は「62.9%(マイナビ調査:25卒対象)」です。
詳しい詳細は、「おすすめ生成AIプロンプト10つ」という記事で紹介していますが…
#命令
あなたは「新卒の就職活動を支援するプロのアドバイザー」です。
私は就職活動中の大学生なのですが、以下の条件に沿って私の「就活における強みと弱み」を特定するため、自己分析をしてください。
#目的
この質問を通じて「就職活動における強み・弱み」を把握し、自己PRや志望動機に活かせるようにします。
#条件
・質問は1回ずつ、合計〇〇回おこなってください
・四肢選択式の質問形式でおこなってください(毎回、選択肢A〜D)
・各質問は重複せず、異なる視点から強み・弱みを見つけてください
・強みや弱みの分析は「コミュニケーション力」「行動力」「論理的思考力」「協調性」「自己管理能力」「課題発見力」など、ビジネススキルを基準にしてください
#回答形式(ユーザーが回答する形式の例)
Q1. あなたは初対面の人と打ち解けるのが得意ですか?
A)とても得意 B)まあ得意 C)少し苦手 D)かなり苦手
#出力形式(最後の出力)
・強みの内容|簡単な解説(〇つ)
・弱みの内容|簡単な解説(〇つ)
・最後に出力される強みと弱みは「表形式」でまとめてください
上記の指示(プロンプト)をコピペすれば自己分析ができます。
もちろん、自己分析だけではなく、「自己PR」や「ガクチカ」の作成にも使えるサービスです。
そのため、「ChatGPT」も一つの就活ツールとして導入しておきましょう!
自己分析に役立った就活本【3冊】
本章では、自己分析に欠かせない「就活本3冊」を紹介したいと思います。
今まで20冊以上の自己分析に関する本を読みましたが、ぶっちゃけ以下3冊で十分です。
おすすめの就活本【3冊】
- マイナビ2026オフィシャル就活BOOK
- 絶対内定2026
- 最強の自己分析
就活本①:マイナビ2026オフィシャル就活BOOK
私のおすすめ就活本1冊目は「マイナビ2026オフィシャルBOOK」です。
マイナビが出版しているだけあり、情報の質はかなり高い1冊となっています。
また、イラストが多いのもおすすめポイントの一つ!
自己分析のやり方はもちろん、別冊に「ES作成」や「面接対策」などのノウハウも収録されているおすすめの1冊です。
就活本②:絶対内定2026
私のおすすめ就活本2冊目は「絶対内定2026」です。
「絶対シリーズ」も就活本の中では鉄板の1冊と言われています。
なお、本書の特徴は「膨大な量のワークシート」が収録されている点です。
「あなたの好きな言葉は?」のような質問が多く用意されています。
そのため、実践形式で自己分析を進めたい人におすすめの1冊です。
就活本③:最強の自己分析
最後に紹介する就活本は「最強の自己分析」です。
本書は、4,000人の学生を支援した著者が書き上げた1冊となっています。
なお、本書は「自己分析に関する情報量」が一番多いです。
「ワークシート等」の収録がない分、情報量の多さに全振りした1冊となっています。
自己分析においてやってはいけない行動【3選】
本章では、自己分析においてやってはいけない行動をまとめました。
意外とやってしまいがちな行動も多いので、合わせてチェックしておきましょう!
やってはいけない行動【3選】
- 客観的データを取らない
- 第三者の意見を聞かない
- 自己分析に正解を求めない
行動①:客観的データを取らない
自己分析に「客観的データ」は必要不可欠です。
自分で考えた「強み・弱み」が本当に正しいか確かめる必要があります。
そのため、「おすすめの適性検査ツール」のパートで詳しく紹介しましたが…
おすすめ自己分析ツール
上記3サービスはかならず利用して「客観的データ」を入手しましょう。
行動②:第三者の意見を聞かない
自己分析においては「第三者の意見を聞く」のも必要不可欠です。
「自己分析のやり方5ステップ」で詳しく紹介しましたが、「あなたの強み・弱み」が「ほかの人から見たあなたの強み・弱み」と認識相違ないか確認してもらいましょう。
行動③:自己分析に正解を求めない
私自身、就活市場を約8年調べてきましたが、自己分析に正解はありませんでした。
当たり前の話ですが、自分の価値観や興味は日々変化していきます。
そのため、自己分析に100%を求めるのはおすすめしません。
まずは、今回紹介した「自己分析のやり方5ステップ」を実践するのがおすすめです!
その中で、興味関心の変化に応じて、自己分析を繰り返していきましょう。
自己分析に関するよくある質問【3選】
では最後に、自己分析のやり方に悩まれている学生からのよくある質問3つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
よくある質問【3選】
- 自己分析はいつから始めるべき?
- 自己分析にかける時間は?
- 自己分析にお金はかけるべき?
質問①:自己分析はいつから始めるべき?
F氏(22歳)
自己分析っていつから始めるべきなのでしょうか?
できれば大学○年生○月までみたいな具体的なスタート時期が知りたいです…
結論、自己分析は「大学3年生4月」から始めましょう。
詳しくは、「就活はいつから本気で始めるべき?」という記事で紹介していますが…
夏のインターンシップの応募開始は大学3年生6月が一番多いです。
そのため、夏のインターンシップの2ヶ月前には取り掛かっておきましょう。
質問②:自己分析にかける時間は?
N氏(21歳)
自己分析にはどれくらい時間をかけるべきですか?
正解が見えないのでどこまでやれば良いか分かりません…
結論、自己分析にかける時間は「人それぞれ」です。
なお、残念ながら自己分析に正解はありません。
そのため、まずは今回紹介した「自己分析のやり方5ステップ」を実践しましょう。
だいたい1週間くらいあれば、一通り実践できるはずです。
質問③:自己分析にお金はかけるべき?
K氏(22歳)
現在、大学3年生なのですが有料の自己分析ツールを購入するか悩んでいます…
正直、自己分析のやり方もわからないですし良いツールを使った方が良いかなと思い…
結論、「自己分析にお金を払う必要はない」です。
昨今、キャリアコーチングなど、多くの有料サービスが出回っていますが、まずは今回紹介した「自己分析のやり方5ステップ」を実践すれば問題なしです!
【まとめ】新卒向けの自己分析のやり方5ステップ
今回は、新卒向けの自己分析のやり方を5ステップに分けて紹介しました。
自己分析のやり方【5ステップ】
- 自分史の作成
- エピソードの抽出
- 客観的データの収集
- 自己PR・ガクチカに落とし込む
- 第三者から意見をもらう
自己分析のやり方はたくさんありますが、まずは上記5ステップを実践してみましょう。
自己分析はゴールが見えず、どこまでやれば良いか悩む学生が多い就活対策の一つです!
ただし、時間をかけすぎると沼にハマってしまうので注意してください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。