今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
リクルートと聞けば、就職できれば圧倒的に成長できる企業というイメージを持つ方も多いと思います。
また、2021年よりリクルートは年間休日を130日から145日(週休約3日)へ変更。
その結果、就活生の中で自由な働き方ができる企業という印象を与え、年々人気が高まっています。
今回は、そんなリクルートの就職難易度や学歴フィルターの有無・採用大学まで、私が調べた情報をすべて紹介します。
そのため、学歴だけでリクルートの就職を諦めるか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【概要】リクルートの会社情報・採用状況について
会社名 | 株式会社リクルート |
代表取締役 | 北村 吉弘氏 |
本社所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
会社設立 | 2018年 4月1日(株式会社リクルートへの商号変更日) |
従業員数 | 19,836人(アルバイト・パート含む/平均年齢:39.3歳) |
平均年収 | 1,139万円(2023年3月期) |
資本金 | 3億5千万円 |
株式区分 | 東京証券取引所プライム市場上場 |
事業内容 | 販促事業(SUUMO/ゼクシィ/じゃらん/ホットペッパーグルメ・美容など) 人材領域(リクナビ、タウンワーク、リクナビNEXTなど) |
リクルートは、誰もが聞いたことのあるオンラインを中心としたプラットフォームを提供している企業です。
販促領域においては、住宅、美容、結婚、旅行、飲食を中心に展開。
多くのサービスが世の中に欠かせないサービスとなっています。
なお、東証プライム企業の中でもリクルートは平均年収が高く、2023年3月期は平均年収1,139万円です。
そんな、リクルートの採用人数や倍率・選考フローについて紹介していきます。
①リクルートの採用人数について
年度 | 新卒採用人数 | 男性 | 女性 |
2022年 | 231人 | 169人 | 62人 |
2021年 | 121人 | 93人 | 28人 |
2020年 | 473人 | 297人 | 176人 |
※出典元:リクナビ2024
直近のリクルートの採用実績データでは、新卒の採用人数は231人。
例年の採用人数の推移を見ると、年次ごとに採用人数の決まりを設けていない可能性が高いです。
なお、男女比をみると、男性の割合がかなり多いことが伺えます。
②リクルートの採用倍率について
算出根拠
リクナビ2024のプレエントリー数13,636人/採用人数約200人(2023年10月時点)
上記の通り、リクルートが気になっている学生に対する採用人数を割り出すと倍率は約68倍。
東洋経済新聞の「採用倍率が高い会社100社」には載っていないですが…
リクルートが採用倍率を公表していた場合は、恐らく100社の中にランクインしていたと思われます。
③リクルートの選考フローについて
ポイント
マイページ登録 → エントリーシート提出→ テスト受験 → 書類選考 → 面接(目安2回)
上記は、リクルートの職種を問わず、あらゆるポジションで活躍を期待する「ビジネスグロースコース」の選考フローです。
その他、リクルートのWebプロダクトを生み出す「プロダクトコース」。
特定のスキルや専門性を活かす「エンジニア・データスペシャリスト・デザイナー・ファイナンス」と分かれています。
各選考フローに大きな違いはないですが、求められるスキルはまったく違うので注意が必要です。
ユニスタイル公式サイト「https://unistyleinc.com/」
リクルートの就職難易度・採用大学・学歴フィルターについて
就職難易度と学歴フィルター
- リクルートの就職難易度:61/100(出典元:東洋経済「内定競争率の高い会社」)
- 学歴フィルター:ある程度存在する
①リクルートの就職難易度について
リクルートは、チャレンジ精神旺盛な方が多く、20代から成長したい理由で多くの就活生が応募します。
そのため、就職難易度はかなり高いことが伺えます。
ポイント
なお、東洋経済の「入社が難しい有名企業200社」にてリクルートは76位となっています。
全国の日本企業368万社(2021年6月の総務省の調査)の中で76位という数字はかなり高いです。
採用倍率も約68倍と決して低くないですし、簡単に入社できる就職難易度ではないと言えます。
②リクルートの採用大学/学歴一覧について
採用大学(出典元:大学通信オンライン)
慶應義塾大学(32名)/ 早稲田大学(23名)/ 東京大学(16名)/ 京都大学(14名)
東京工業大学(6名)/ 立教大学(6名)/ 立命館大学(6名)/ 関西学院大学(6名)
一橋大学(5名)/ 横浜国立大学(5名)/ 東京理科大学(5名)/ 法政大学(5名)
明治大学(5名)/ 同志社大学(5名)/ 東京外国語大学(4名)/ 名古屋大学(4名)
青山学院大学(4名)/ 上智大学(4名)/ 筑波大学(3名)/ 群馬大学(3名)/大阪大学(3名)/ 関西大学(3名)
上記の通り、リクルート内定者の出身大学を見ると、東大一橋・早慶・MARCH・旧帝大・関関同立が多いのが実情。
もちろん、過去の実績を見ると、中堅大学からの採用実績もありますが、学歴の高い学生が比率としては多いと言えます。
③リクルートの選考に学歴フィルターはあるのか?
過去に中堅大学の採用実績もあるので、一概に学歴フィルターが存在するとは言えませんが…
産近甲龍・日東駒専以下(偏差値50から55以下)からの採用は極めて少ないです。
ただし、リクルートの選考では「学歴よりも面接を重視する傾向」にあります。
そのため、エントリーシートや書類選考で学歴を理由に足切りで落ちる心配はないでしょう。
なお、面接重視とは言え、SPIや適性検査の結果は、学歴関係なく見られているので対策は必須です。
リクルートへ内定獲得するために取るべき行動【5選】
内定獲得するための行動
- 過去の選考情報をしっかりチェックする
- 自己分析を徹底的にやり込む
- 面接練習をおこなう
- 筆記試験をしっかりやり込む
- リクルートの選考前に内定を獲得しておく
①過去の選考情報をしっかりチェックする
どの企業も一緒ですが、過去の選考情報を確認して対策を練ることは必須。
その中で、リクルートへ内定獲得できた先輩の選考対策も参考にできれば鬼に金棒です。
そのため、過去の選考情報をしっかりチェックして対策を練るのは、リクルートの内定獲得に必須と言えます。
ユニスタイル公式サイト「https://unistyleinc.com/」
②自己分析を徹底的にやり込む
と言うのも、就活は" あなたという商品を売り込む "ことで内定が獲得できます。
また、自己分析をすることで" 自分のやりたいこと(就活の軸) "も見えてきます。
そのため、就活対策の基盤とも言える自己分析は、リクルートの内定獲得においても必須です。
自己分析のやり方5ステップ
- 適性検査を受講して自分の客観的データの収集
- 自分史の作成(過去の自分を振り返る)
- 他己分析(第三者から意見をもらう)
- 大学時代の自分の活動内容を振り返る
- 自己分析から得た内容をアウトプット(自己PR作成など)
正直、自己分析は、ゴールや答えがなく自己分析の沼にハマる学生が多いです…
しかし、基本は、上記5ステップに沿って自己分析をおこない、いくつか自分の武器(強み)が見つかればOK!
100時間の自己分析よりも、上記方法に沿って自己分析をしたあとに、いくつか面接を受けて武器を研ぎ澄ましていくほうが効率的ですよ。
③面接練習をおこなう
と言うのも、リクルートの選考は「学歴よりも面接を重視する傾向」にあります。
そのため、リクルートの内定を獲得するためにも面接対策は必須です。
パターン | メリット | デメリット |
キャリアセンター | 手軽 / リクルート出身のOBがいれば最強 | 民間企業の就職経験がない方も多い |
友人同士 | 手軽 / 和気あいあいと気兼ねなくできる | プロ視点のアドバイスがない |
就活エージェント | プロの就職支援を受けられる | 担当者の質に大きく左右される |
上記の通り、一番確実かつ手間が少ないのは大学のキャリアセンターを利用した模擬面接です。
もし、年次が近いリクルート出身のOBがいれば、そちらの社員を紹介してもらうのもおすすめ。
なお、大学の友人同士で模擬面接をするのも気兼ねなくできる点では良いのですが、あまりおすすめしません…
友人も就職活動が初めてなので、的確なアドバイスが受けられず、ミスリードになってしまうことがあります。
最後の就活エージェントについては、プロの就職支援を受けられるのでかなりおすすめ。
ただし、担当者の質によって大きく左右されるサービスなので、利用する場合はサービス比較が必須です。
④筆記試験対策をやり込む
と思った時期が私にもありましたが、リクルートはテスト受験があるので逃れられません…
ボーダーは高くないと言われていますが、筆記試験を通過しないかぎり書類選考に進めないので対策必須。
そのため、リクルートの内定獲得を目指すのであれば、遅くとも大学3年の12月にはSPIの勉強を始めましょう。
⑤リクルートの選考前に内定を獲得していく
と驚く声をいただくことも多いですが、自分の目指す企業の前に内定を1社獲得しておくのはかなり重要。
早期内定で得られる効果
- 強制的に本選考前の就活対策ができるため
- 自分の課題や弱点を本選考前に把握できる
- 早期内定でメンタルが安定する
- 本選考で面接官に優秀な学生と思わせられる
詳しい詳細は、" 早期選考を受けるメリット "で紹介していますが、早期内定のメリットはかなり大きいです。
なお、私もそうでしたが、本命企業の選考前に内定を獲得しておくとメンタルに余裕が生まれます。
結果、本命企業の選考でリラックスして臨めるので、いつも以上の実力を出せるケースは本当に多いです。
リクルートへ就職する魅力4つを元採用担当者が紹介
リクルートの魅力
- 平均年収が高い(平均年収:1,139万円)
- 年間休日数が多い(年間:145日)
- 自由な働き方(フレックスタイム制)
- 20代の成長環境が整っている
①平均年収がとにかく高い
年度 | 平均年収(出典元:リクルートIR情報) |
2023年3月期 | 1,139万円(平均年齢:39.3歳) |
2022年3月期 | 998万円(平均年齢:38.9歳) |
2021年3月期 | 951万円(平均年齢:38.7歳) |
2020年3月期 | 965万円(平均年齢:37.5歳) |
2019年3月期 | 962万円(平均年齢:37.7歳) |
2018年3月期 | 958万円(平均年齢:35.1歳) |
なお、リクルートは、テーブルに規定されているグレードで年収が大きく変わります。
新卒はMG1というグレードで始まり、最終的にはMG12まで昇進していくことになります。
グレード | 役職 | 年次イメージ | 年収イメージ(出典元:タレントスクエア) |
MG1-3 | ジュニアメンバー | 1-3年目 | 400-650万円 |
MG4-6 | ミドルメンバー | 4-6年目 | 650-1,000万円 |
MG7-8 | GM | 7年目- | 1,200-1,600万円 |
MG9-11 | 部長 | 10年目以降 | 1,600万円-2,000万円 |
MG12 | エグゼクティブ | 実力次第 | 2,000万円- |
なお、リクルートの新卒の平均年収は400万円からと言われており…
令和元年賃金構造基本統計調査による20代全体の平均年収248~280万円(中央値)を大きく上回っています。
②年間休日数が多い
リクルートは、2021年より年間休日を130日から145日(週休約3日)へ変更しました。
そのため、日系企業の中でも休日数の多さはトップクラスです。
口コミ
- フレックス休暇が半期7日の通期で14日
- 4日連続休暇取得で5万円支給
- 夏季休暇および年末年始10日以上連続休暇可能
上記の中でも驚きなのが、4日連続休暇取得で5万円の支給があるという口コミです。
また、夏季休暇や年末年始は10日以上の連続休暇が取れ、有給と組み合わせると年間160日も十分可能とのこと。
正直、多くの企業研究をしてきましたが、ここまで年間休日の多い企業はリクルートだけかと思います。
③自由な働き方ができる
まず、リクルートは、フレックスタイム制を導入しているので柔軟な働き方が可能。
実際に、社員口コミサイト「OpenWork」によると、以下のような働き方に関する口コミがありました。
口コミ
- 基本はオンライン推奨(部署によるが沖縄で働く人も)
- 社員食堂の設置(2023年7月オープンの日本一の社食を目指した設計)
- 仕事が早く終わったら早上がりも可能
上記のように、リクルートの働き方はかなり自由なことが伺えます。
とは言え、休みが多い分、仕事での成果はしっかり求められるのもリクルートという会社です。
そのため、ワークライフバランスのライフだけを優先したい方は注意してください。
④20代の成長環境が整っている
私も多くの学生と話すことがありますが、リクルートと言えば" 起業家が多い "という声はよく聞きます。
実際、リクルートは、「人材輩出企業」とも言われており、ジモティーの代表取締役社長もリクルート出身です。
口コミ
- 大きな仕事を若いうちから任せてもらえる
- 徹底したなりたい姿の磨き上げ(マネージャーとの定期面談)
- キャリアウェブという社内異動制度がある
上記の通り、リクルートの特徴である若いうちからチャレンジできる環境が整っているという口コミは非常に多かったです。
また、マネージャーとの定期面談では、徹底的ななりたい姿の深掘りしをしてくれるという口コミも見受けられました。
もちろん、なりたい姿が違う部署であれば、制度を使って異動も可能。
一般企業ではあり得ない、良い意味でベンチャー気質が色濃く反映された企業です。
リクルートの内定を獲得している人の特徴【3選】
リクルートの内定を獲得している人の特徴
- 自分のキャリアプランを言語化できる人
- リクルートへ就職する理由が明確な人
- 行動力のある人
①自分のキャリアプランを言語化できる人
リクルートは、社員一人ひとりのなりたい姿を大切にしています。
もちろん、学生に対しても同様であり、面接でどういったキャリアプランを考えているのか必ず確認されます。
そのため、自分のキャリアプランを具体的に言語化できる人は受かることが多いです。
②リクルートへ就職する理由が明確な人
正直、どの企業もそうですが、面接で採用担当が求めているのは入社したいという熱意。
リクルートは、求める人物像は公表していませんが、熱意のある学生を嫌うことはありません。
そして、リクルートへ内定を獲得する人は、そういった部分を理解したうえで、リクルートへ就職する理由をしっかり考えています。
注意事項
なお、リクルートへ入社する理由が休日の多さであっても面接官には伝えないようにしましょう。
" リクルートの〇〇という環境だから〇〇が実現可能 "のように、リクルートじゃないとダメな理由を述べるのがおすすめ。
③行動力のある人
リクルートの企業文化は、とにかくチャレンジしてみようが浸透しています。
そのため、20代のうちから手を挙げれば大きな仕事も任せてもらえる環境であることは間違いなしです。
ただし、こう言った文化は、行動力(積極性)のない方にとっては苦痛と感じる職場の可能性が高いと言えます。
以上のことから、リクルートの面接では、行動力があるかしっかりチェックして合否を判断しています。
リクルートの採用に関するよくある質問【5選】
よくある質問5選
- リクルートにはどういった職種がありますか?
- リクルートの職種は併願可能でしょうか?
- リクルートの学生に求める人物像はなんでしょうか?
- リクルートは海外からの留学生も応募できますか?
- リクルートはブラック企業ですか?
①リクルートにはどういった職種がありますか?
K氏(22歳)
リクルートにはどういった職種がありますか?
漠然とリクルートに入りたいという気持ちはあるのですが、職種まで理解していないです。
リクルートの職種
- ビジネスグロースコース:あらゆるポジションで活躍を期待される職種
- プロダクトコース:リクルートのWebプロダクトを生み出す職種
- エンジニア:エンジニアスキルを通じた専門知識を活かした職種
- データスペシャリスト:リクルート保有のデータを取り扱いビジネスに活かす職種
- デザイナー:デザイナーやアートディレクターを目指す方の職種
- ファイナンス:経理/財務/FP&A/投資など、ファイナンス知識を活かしたい方の職種
各募集要項は分かれているので、自分の気になる職種はしっかりチェックしておきましょう。
②リクルートの職種は併願可能でしょうか?
M氏(21歳)
リクルートの職種は併願できるのでしょうか?
例えば、デザイナーとファイナンスを併願することが可能か知りたいです…
③リクルートの学生に求める人物像はなんでしょうか?
M氏(22歳)
リクルートが学生に求める人物像があれば詳しく知りたいです…
ただし、リクルートは、学歴ではなく面接を重視することは明言しています。
なお、学生のありのままの姿を見たいというリクルートだからこそ、求める人物像を公表していないとも言えます。
④リクルートは海外からの留学生も応募できますか?
S氏(22歳)
リクルートは留学生の私でも応募することはできるのでしょうか?
20代の成長環境の高さに惹かれて受けようと思っています。
ただし、日本人学生と同じ選考方法になるので、ビジネスレベルの日本語能力は必須となります。
⑤リクルートはブラック企業ですか?
N氏(22歳)
リクルート=仕事が激務のイメージがあるのですがぶっちゃけブラックですか?
Google検索でも" リクルート 激務 "みたいなキーワードが出てくるので気になっています…
とお怒りの声も聞こえてきそうですが、実際、20代の成長環境を求める方は、リクルートをブラック企業とは思わないでしょう。
しかし、とくに仕事に対してやる気があるわけではないという方には、精神的にきつい職場と感じることが多いと思います。
このように、リクルートにかぎった話ではないですが、ブラック企業の判断基準は人それぞれ。
だからこそ、リクルートは自分に合った働き方ができる企業かしっかり分析しておくことが大切です。
リクルートの就職難易度は?学歴フィルターや採用大学のまとめ
結論
- リクルートの就職難易度は「61/100」/ 採用倍率は約68倍
- リクルートは学歴重視ではないが中堅大学出身は少ない
リクルートは、20代の成長環境が整っており、年間休日も145日(週休約3日)と働きやすい職場。
そのため、就職難易度が高く、就活生の間で毎年人気の企業です。
もちろん、仕事に求められるレベルも高く、休日が多い=何もしなくても良いという甘い考えではやっていけない企業。
ですが、休日の多さはもちろん、若いうちから成長できる環境を求める方にとっては目指す価値のある企業と言えます。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。