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- メーカーへの就職はやめとくべき?
- メーカーへ就職するデメリットは?
- メーカーへの就職が向いていない人は?
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
多くの学生から人気の高いメーカー企業!
今回は、そんなメーカー企業(日用品メーカー)へ就職した友人が『メーカーへの就職はやめとけ!』と言った理由を5つにまとめました。
やめとけと言われる理由
- 転職市場での選択肢が狭い
- 給与水準が低い
- 保守的な企業が多い
- 年功序列の企業が多い
- 日々の業務に刺激がない
上記5つは、メーカー業界全体に言える内容となっています。
そのため、メーカーへの就職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください!
メーカーへの就職はやめとけ?【結論:人それぞれ】
お時間のない人も多いと思うので、先に結論をお伝えすると、「メーカーへの就職をやめておくべきかは人それぞれ」です!
- 穴場の優良メーカーは多い
- ただし保守的な企業が多いのも事実
- メーカーというよりその企業に合うか否かが大切
上記のとおり、実は就職市場において「メーカー企業は狙い目」だったりします。
詳しくは、「ホワイトなメーカー企業リスト40社」という記事で紹介していますが…
就活市場を調査して約8年、穴場の優良企業は多かったです。
ただし、「保守的な企業が多い」という業界としての特徴があるのも事実!
次の章で紹介する「メーカーへの就職はやめとけと言われる理由5つ」も参考にしながら、『自分はメーカーへの就職があっているのか?』判断しょてみてください!
メーカーへの就職はやめとけと言った理由【5選】
友人いわく、メーカー全体に言える就職はやめとくべき理由は5つです。
業界・企業によってさまざまですが、今回は「メーカー業界全体」の視点で紹介していきます。
やめとけと言われる理由
- 転職市場での選択肢が狭い
- 給与水準が低い
- 保守的な企業が多い
- 年功序列の企業が多い
- 日々の業務に刺激がない
理由①:転職市場での選択肢が狭い
メーカー業界は、専門性が高いことで有名です。
スキル・経験が他業界へ応用しづらかったりします。
事実、友人の勤める「日用品メーカー」の業務内容はかなり特化していると話していました。
コンサルやIT業界と違い、幅広い業界で通用するスキルが身につかないのは事実!
この辺りが、「メーカーへの就職はやめとけ」と言われている理由の一つだったりします。
理由②:給与水準が低い
メーカーは、「給与水準が低い」ことでも有名です。
日々価格競争を強いられる業界であり、コスト削減が顕著な業界と言われています。
なお、「2024年のdoda調査」による、業種別の平均年収を下表にまとめてみました。
業種 | 平均年収 |
たばこ | 790万円 |
トイレタリー | 606万円 |
総合電機メーカー | 559万円 |
化学メーカー | 506万円 |
自動車/輸送機器メーカー | 504万円 |
電子/電気部品メーカー | 498万円 |
機械/電気機器メーカー | 495万円 |
香料 | 485万円 |
鉄鋼/金属メーカー | 474万円 |
ゲーム/アミューズメント機器メーカー | 472万円 |
スポーツ/アウトドア用品 | 467万円 |
住宅設備/建材メーカー | 443万円 |
食品/飲料/化粧品メーカー | 438万円 |
玩具 | 434万円 |
日用品/文具/オフィス用品メーカー | 427万円 |
紙/パルプメーカー | 420万円 |
繊維メーカー | 410万円 |
家具/インテリア/生活雑貨 | 394万円 |
上表のとおり、メーカーの中でも平均年収に大きな差があります。
なお、同調査による業界全体の平均年収は426万円となっています。
そのため、一概に「メーカー=給与水準が低い」とは言えないのも事実です。
理由③:保守的な企業が多い
メーカーは「保守的な企業が多い」ことでも有名です。
老舗企業が多いメーカー業界において、古い体質が色濃く残っている企業は多かったりします。
なお、私の友人の勤めるメーカー企業もかなり保守的と話していました。
- 会議前に紙の印刷をおこなう
- 会議での発言が年齢順となっている
- ノートPCの配布は役職者のみ
こんな感じでして、かなり古い体質となっています。
もちろん、この辺りはメーカーというより企業によるというのが正しいかもしれません。
ですが、古い体質の企業がメーカーには多いのも事実!
以下記事で紹介している「オープンワーク(社員口コミサイト)」を活用しながら、企業体質を調べておくことをおすすめします。
理由④:年功序列の企業が多い
メーカー企業は「年功序列文化が色濃く残っている」というウワサがあります。
正直、この辺りも企業によってさまざまだと思いますが…
友人の勤めるメーカー企業では、「実力よりも年齢や社内政治」が大きく影響すると話していました。
- 年齢が上の人は偉い
- 上司に気に入られないと出世できない
- 入社5年目にならないと昇格できない
こういった古い体質が残っているメーカー企業が多いのも事実!
この辺りも、事前に「オープンワーク」経由で社員口コミを調べておきましょう。
理由⑤:日々の業務に刺激がない
友人いわく、「業務がルーティン化」しているメーカー企業は多いと話していました。
なお、友人は日用品メーカーの営業職として、以下のような業務をおこなっています。
- 取引先企業(BtoB)へのルート営業
- 営業製品の納期・価格交渉
- クレーム対応や納品調整
- 技術部との橋渡し(社内調整多め)
メーカー業務=マニュアルとスケジュール命の世界!
日々の刺激を求めるうえでは、あまりおすすめしない業界と話していました。
以上が、私の友人の意見もふまえた「メーカーへの就職はやめとけ」と言われる理由です。
実は…メーカーへ就職するメリットも存在する
メーカーへの就職はやめとけという意見も多い業界ですが、私は「メーカーへ就職するメリット」もあると思っています。
本章では、就活市場を調査して約8年、私の思うメーカーへ就職するメリットを紹介させてください!
メーカーへ就職するメリット
- 穴場の優良企業は多い
- 特定領域の転職に強い
- モノづくりに携われる
メリット①:穴場の優良企業は多い
冒頭でもお伝えしたとおり、私がさまざまな業界を調べてきた中で、メーカーに穴場の優良企業は多かったです。
詳しくは、「ホワイトなメーカー企業リスト40社」という記事で紹介していますが…
- 池上通信機株式会社
- 株式会社正興電機製作所
- 大同信号株式会社
- HIOKI株式会社
- フクダ電子株式会社
- 古河電池株式会社
- 小泉成器株式会社
- 多摩川精機株式会社
- 日星電機株式会社
- 株式会社メガチップス
- 株式会社テクノメディカ
- 東亜ディーケーケー株式会社
- 京三電機株式会社
- 光洋機械産業株式会社
- 株式会社SANKYO
- 太陽工機株式会社
- 株式会社ツガミ
- 酉島製作所株式会社
- 日東工器株式会社
- フロイント産業株式会社
- 甲南電機株式会社
- フジクリーン工業株式会社
- イオンフードサプライ株式会社
- タキイ種苗株式会社
- 株式会社I-ne
- 石原ケミカル株式会社
- 株式会社JSP
- 四国化成ホールディングス
- メック株式会社
- フィルネクスト株式会社
- 株式会社デンロコーポレーション
- TONE株式会社
- 株式会社横森製作所
- 新関西製鐵株式会社
- 共英製鋼株式会社
- 日本重化学工業株式会社
- CKサンエツ
- 東邦チタニウム株式会社
- 朝日エティック株式会社
- 株式会社カーメイト
上記40社の中には、世界シェアNo1の超穴場の優良企業も存在します。
もちろん、給与水準や福利厚生も安定しており、おすすめの企業ばかりです。
そのため、知名度は低いものの「待遇面の良い穴場の優良企業」を探している人は、メーカーへの就職を視野に入れるのは全然良いと思います!
メリット②:特定領域の転職に強い
メーカー企業の多くは、特定の領域に特化しています。
そのため、転職市場での選択肢が狭い反面、「特定領域の転職には強い」のも事実!
特定領域のスキルを磨いて、同じような製品を取り扱うメーカー企業へベースアップ転職する人は多いです。
この辺りは、メーカーへ就職する大きなメリットだったりします。
メリット③:モノづくりに携われる
メーカーへ就職する最大のメリットは「モノづくり」について学べることです。
とくに、自分が興味のある製品であれば、仕事にやりがいを感じやすかったりします。
モノづくりは、メーカー以外ではなかなか経験できないのも事実!
この辺りも、メーカーへ就職する大きなメリットです。
メーカーへの就職が向いている人の特徴【3選】
本章では、ここまでの内容をふまえたうえで、メーカーに向いている人の特徴3つを紹介します。
ぜひ、メーカーへの就職を検討する判断材料の一つにしてもらえればと思います。
向いている人の特徴
- 安定思考の人
- モノづくりに興味がある人
- 専門職を目指す理系の人
特徴①:安定思考の人
メーカーは、「安定思考の人」に向いている可能性が高いです。
「メーカーへの就職はやめとくべき理由」のパートで詳しく紹介しましたが…
- 保守的な企業が多い
- 年功序列の企業が多い
- 日々の業務に刺激がない
上記のような企業が多いと言われているのがメーカー業界です。
逆に言えば、「年功序列で昇給していくケース」が多いのも事実!
メーカー企業の中には、「ニッチな分野で業界シェアNo1」のような企業も多く、安定思考の人におすすめの企業が多かったりします。
特徴②:モノづくりに興味がある人
「モノづくりに興味がある人」は、間違いなくメーカー企業一択です。
とくに、好きな製品があるのであれば、その企業を目指してみましょう。
製品が作られるまでの流れが学べるのは、メーカーへ就職する最大のメリットです!
特徴③:専門職を目指す理系学生
研究してきた知識やスキルを活かすうえで、メーカーへの就職は王道ルートです。
- 研究開発
- 設計
- 生産技術
- 品質管理
上記のような「技術を磨きながら専門性を深めていける環境」が整っているメーカー企業は多かったりします。
そのため、専門職を目指す理系学生は、メーカーへの就職を視野に入れるのはおすすめです。
メーカーへの就職が向いていない人の特徴【3選】
メーカーへの就職が向いている人がいる以上、専門商社が向いていない人もいます。
本章では、そんな「メーカーへの就職に向いていない人の特徴3つ」を紹介していきますね。
向いていない人の特徴
- 自由度の高い働き方をしたい人
- 仕事に変化・スピード感を求める人
- 若いうちに昇進・昇給したい人
特徴①:自由度の高い働き方をしたい人
私自身、さまざまなメーカー企業を調べてきましたが、残念ながらリモートワークの浸透している企業は少なかったです。
とくに、工場勤務の仕事は、リモートが難しかったりします。
また、個人の裁量で進められる仕事が少ないのも事実!
IT・ソフトウェア開発のような業界よりも「自由度の高い働き方」は難しいと言えます。
そのため、リモートワーク中心の仕事を希望する人は、ほか業界も視野に入れましょう。
以下記事で紹介している「大手子会社」は、自由度の高い働き方ができる企業が多くおすすめです!
特徴②:仕事に変化・スピード感を求める人
メーカーは、「仕事に変化・スピード感を求める人」にもおすすめしません。
とくに、製造系の現場では、以下のような業務が中心です!
- 品質管理
- 生産効率の向上
- 安全面の徹底
一言で表すと「変えない努力」が評価されるような側面があります。
また、新製品開発などの業務が発生しても、数年単位の長期スパンで進むことが多いです。
そのため、仕事に変化・スピード感を求める人には合わない可能性があります。
特徴③:若いうちに昇進・昇給したい人
メーカーは、「若いうちに昇進・昇給したい人」にも合わない可能性大です。
「メーカーへの就職はやめとくべき理由」のパートで詳しく紹介しましたが…
年功序列の文化が色濃く残っている企業が多いのも事実!
とくに、中堅メーカー企業に多かったりします。
もちろん、志望するメーカー企業の体質にもよりますが、年功序列の文化が多い業界であることは押さえておきましょう!
メーカーへの就職を検討するうえで意識すべきポイント【3選】
本章では、メーカーへの就職を検討するうえで意識すべきポイント3つを紹介します。
メーカー企業を検討するうえで必須の項目なので、かならず押さえておきましょう!
意識すべきポイント
- 興味のある商品・製品を選ぶ
- 将来性や業界動向のチェック
- 理想の働き方ができるかチェック
ポイント①:興味のある商品・製品を選ぶ
大前提、メーカーを選ぶときには「興味のある商品・製品を選ぶ」ようにしましょう!
と言うのも、メーカーの多くは「BtoBビジネス(企業同士の取引)」であり、どういった製品を作っているのかよくわからないケースが多いです。
ですが、実際に働く場合、その製品と何年も関わり続けることになります。
そのため、以下のような視点で企業選びをするのがおすすめです!
- 自動車が好き→自動車メーカーや部品メーカー
- 化粧品が好き→化粧品・日用品メーカー
- テクノロジーにワクワクする→電子部品や半導体メーカー
ポイント②:将来性や業界動向のチェック
メーカ以外にも言えますが、企業選びに「将来性や業界動向のチェック」は必要不可欠です。
どれだけ大手メーカーでも、業界全体が衰退していればおすすめしません。
なお、将来性や業界動向は、「業界地図」という書籍で確認できます。
- 自動車業界→EV・自動運転化の波に乗れてるか?
- 電機メーカー→ 海外勢との競争に勝てる技術があるか?
- 化学メーカー→環境対応や脱炭素への取り組みは進んでるか?
上記のような視点で考えている学生は意外と少なく、ほかの学生と志望動機などで差をつけるという意味でも「将来性や業界動向」はかならずチェックしておきましょう!
ポイント③:理想の働き方ができるかチェック
メーカー以外にも言えますが、「理想の働き方ができるか」確認するのは必須です!
例えば、在宅ワークをしたいのであれば、事前に制度を確認しておきましょう。
OB・OG訪問はもちろん、社員へのヒアリング依頼をしても良いかもしれません。
メーカーにも色々な働き方をおこなっている企業があります。
こういった部分にフォーカスを当てながら、あなたの求める働き方に合ったメーカー企業を選ぶようにしましょう!
メーカーへの就職に関するよくある質問【3選】
では最後に、メーカーを目指す人からのよくある質問3つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
よくある質問【3選】
- 文系におすすめのメーカー企業は?
- メーカーへ就職する方法は?
- メーカーにはどんな業界が存在する?
質問①:文系におすすめのメーカー企業は?
T氏(21歳)
文系におすすめのメーカー企業はありますか?
理系採用が中心のメーカーばかりで辛いです…
詳しくは、「文系におすすめのメーカー企業30社」で紹介していますが…
- HIOKI株式会社
- 株式会社メガチップス
- 株式会社酉島製作所
- フジクリーン工業株式会社
- 株式会社I-ne
この辺りはとくにおすすめのメーカー企業です。
営業職として、文系採用を積極的におこなっているメーカー企業となっています。
質問②:メーカーへ就職する方法は?
R氏(21歳)
メーカー企業を目指すうえですべきことはなんですか?
結論、メーカー企業へ就職するコツは以下3つです!
ポイント
- 企業調査を徹底する
- 製品について学ぶ
- インターンシップへの参加
上記3つは、メーカー企業を目指す場合に必要不可欠なポイントです。
そのほか、必要な就活対策は「自己分析」や「面接・WEBテスト対策」などの基本的なことがほとんどです。
この辺りの対策は、以下記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
質問③:メーカーにはどんな業界が存在する?
T氏(20歳)
メーカーと言ってもさまざまな業界・業種があると思っています。
具体的にメーカーの中でもどれくらいの種類があるのか知りたいです…
下表のとおり、メーカー企業を業種ごとに分類してみました。
「代表企業」や「主な製品・特徴」までまとめたので参考にしてみてください!
分類 | 代表企業(例) | 主な製品・特徴 |
自動車メーカー | トヨタ、ホンダ、日産 | 自動車・EV・部品。国内外市場が大きく技術革新が激しい。 |
電機・電子機器メーカー | ソニー、パナソニック、日立 | 家電・AV機器・産業機器など幅広い分野に展開。 |
精密機器メーカー | キヤノン、オリンパス、リコー | カメラ、医療機器、測定機器など。高精度が武器。 |
化学メーカー | 旭化成、住友化学、花王 | 素材、日用品、半導体材料など多岐にわたる。 |
食品・飲料メーカー | 明治、アサヒ、日清食品 | 消費者向け商品が中心。ブランド戦略が重要。 |
医薬品・製薬メーカー | 武田薬品、大塚製薬、第一三共 | 医薬品の研究・製造。理系人気、グローバル展開あり。 |
素材メーカー(金属・ガラス等) | 日本製鉄、AGC、王子製紙 | BtoB中心。社会インフラを支える基幹産業。 |
機械メーカー | コマツ、ダイキン、日立建機 | 重機、産業機械、空調機器など。海外売上も高い。 |
半導体・電子部品メーカー | ルネサス、村田製作所、京セラ | スマホ・車・IoT向けに重要。成長性バツグン。 |
日用品・化粧品メーカー | 資生堂、ユニ・チャーム、花王 | 身近な商品が多く、マーケティング志望にも人気。 |
建材・住宅設備メーカー | LIXIL、TOTO、YKK AP | トイレ、窓、ドアなど生活インフラに関わる。 |
印刷・パッケージメーカー | 凸版印刷、大日本印刷 | 出版・包装・ICカードなど多様。実は超ハイテク。 |
メーカー企業への就職を目指すのであれば、各業界・業種の特徴は把握しておきましょう!
メーカーへの就職をやめとくべきかは人それぞれ
今回は、『メーカーへの就職はやめとくべきか』という悩みを中心に紹介しました。
- 穴場の優良メーカーは多い
- ただし保守的な企業が多いのも事実
- メーカーというよりその企業に合うか否かが大切
上記のとおり、実は就職市場において「メーカー企業は狙い目」だったりします。
詳しくは、「ホワイトなメーカー企業リスト40社」という記事で紹介していますが…
就活市場を調査して約8年、穴場の優良企業は多かったです。
ただし、「保守的な企業が多い」という業界としての特徴があるのも事実!
今回紹介した「メーカー企業への就職が向いている人・向いていない人」の情報を参考にしながら、メーカーへの就職を目指すべきか判断してみてください!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。