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- 自己PRとガクチカって何が違うの?
- 自己PRとガクチカが同じネタはNG?
- 自己PRやガクチカに書くことがありません…
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
大前提、「自己PRとガクチカ」はまったく違うものです。
本記事で詳しく紹介しますが、内容がかぶるのもおすすめしません。
私自身、新卒採用を約4年やっていましたが、自己PRとガクチカは合否を大きく左右する質問です。
本記事を読んで「自己PRとガクチカの本質」をしっかり押さえておきましょう。
自己PRとガクチカの違いとは?
自己PRとガクチカには大きく3つの違いがあります。
自己PRとガクチカの違い
- そもそも目的が違う
- 語るべき内容の時期に違いがある
- 書き方に違いがある
①そもそも目的が違う
ポイント
- 自己PR:強みや人柄を軸に「採用メリット」を示す
- ガクチカ:学生時代の活動を通じた「学び・成長」を示す
こんな感じでして、企業へ自己PRやガクチカを伝えるなかでの「目的」がまったく違います。
例えば、ガクチカで「大学時代の活動内容」以外を伝えるのはNGです。
学生時代の学び・成長を知りたいという企業に対して的外れな回答になってしまいます。
②語るべき内容の時期に違いがある
続いて、自己PRとガクチカは語るべき内容の「時期」に違いがあります。
- 自己PR:どの時期の経験でもOK
- ガクチカ:大学時代の経験のみ
こんな感じでして、語るべき内容の時期に違いがあります。
昨今、「ガクチカはどんな経験でもOK!」という情報もありますが…
ガクチカで学生時代以外の活動内容を語るのはNGなので注意しましょう。
③書き方に違いがある
自己PRとガクチカは書き方にも大きな違いがあります。
自己PRは「結論→プロセス→結果→学び・貢献」の順番!
ガクチカは、「理由・動機→目標・課題→実行・結果→学び・成長した点→今後の展望・活用方法」の順番で作成しましょう。
なお、記事後半で「自己PR・ガクチカの例文」を紹介しています。
自己PRとガクチカの違いを具体的にイメージしたい人は、合わせてチェックしておきましょう。
自己PRとガクチカの内容がかぶるのはダメ?
結論、自己PRとガクチカの内容がかぶって良いかは「ケースバイケース」です。
内容が同じネタでも良いか詳しく見ていきましょう。
①内容が同じネタでも良いケース
- 話の構成や切り口を変えられる場合
- どちらも学生時代のエピソードの場合
- エピソードのインパクトが強い場合
上記3つに当てはまっていれば「自己PRとガクチカのネタは同じでOK」です。
同じ内容であっても違和感はありません。
面接で同じ内容(エピソード)で答える場合は、『先ほど自己PRでお伝えしたエピソードとかぶりますが…』と前置きすればOKです!
②内容が同じネタではダメなケース
- 学生時代のエピソードではない場合
- 内容の差別化がまったくできない場合
- エピソードのインパクトが弱い場合
上記3つに当てはまっていれば「自己PRとガクチカのネタが同じになるのはNG」です。
ガクチカは、学生時代の内容を聞かれています。
そのため、ガクチカで「学生時代以外のエピソード」を話すのはおすすめしません。
また、内容の差別化やエピソードのインパクトが弱い場合もNGです。
『ほかに頑張ったことがないのかな?』と思われる可能性があるので注意しましょう!
自己PRやガクチカで書くことがない場合は?
自己PRやガクチカで書くことがない人は、以下3つを実践しましょう!
書くことはない場合の行動
- 自己分析をおこなう
- 第三者に意見をもらう
- 自らエピソードを作る
行動①:自己分析をおこなう
大前提、自己PR作成において「自己分析」は必要不可欠です。
強みを理解しなければ、エピソードは思い浮かびません。
なお、詳しい詳細は、「自己分析のやり方5ステップ」という記事で紹介していますが…
自己分析の中でも「適性検査」を受けるのがポイントです。
おすすめ適性検査
上記2つは、私も使っていた適性検査が無料で受けられるサービスです。
例えば、「オファーボックス」では、下図のような結果が表示されます。
私の場合は「協調性・社会的解放性・素直さ」が強みと考えられます。
この辺りの内容を軸に、自己PRやガクチカで書けるエピソードを考えていきましょう!
「オファーボックス」の詳しい詳細は、公式サイトをチェックしてみてください!
【公式サイトはこちら】https://offerbox.jp/
行動②:第三者に意見をもらう
自己PRやガクチカで書けるエピソードがない人は、第三者に相談するのも一つの手です。
- 大学のキャリアセンター
- 友人や家族・大学の教授
- 就活エージェント
とくに「友人や家族」は、あなたとのエピソードを多く知っています。
自己PRやガクチカに書けるエピソード探しのヒントになることが多いので聞いてみましょう。
行動③:自らエピソードを作る
残念ながら、自己PRに書くエピソードが本当になければ作るしかありません。
- 興味のある授業を受けてみる
- 資格勉強に挑戦してみる
- 大学のゼミ活動に注力する
こんな感じでして、エピソードは簡単に作れます。
私自身、「興味のある授業を受ける」というエピソードで自己PRを作っていました。
実際の例文は、次の章で紹介する「自己PR・ガクチカの例文」をチェックしてみてください!
自己PRの例文【3選】
今回、以下3つの強みを軸とした自己PR(例文)を用意しました。
ぜひ、自己PR作成の参考にしてもらえればと思います。
自己PR例文
- 行動力
- 粘り強さ
- コミュニケーション能力
自己PRの作成方法が知りたい人は、以下記事も要チェックです。
例文①:行動力
例文
私の強みは「行動力」です。
大学では統計学を専攻していましたが、「Webマーケティング分野」にも興味があり、単位に関係なく経営学部の授業も受講していました。
結果、統計学とマーケティングの両方の知識を習得し、データ分析とマーケティング戦略の融合的な視点を得ることができました。
この経験から、「新しい分野への挑戦」と「専門知識を組み合わせる重要性」を学びました。
今後は、この行動力と複合的な視点を活かし、企業の課題解決に貢献したいと考えています。
上記は、「興味のある授業を受けてみた」というエピソードをベースにした自己PR(例文)です。
強みについては、「行動力」にしています。
なお、注意点としては、本当に興味のある授業を受けるようにしましょう。
注意ポイント
- 面接で深く突っ込まれると詰む
- 興味がないと途中で挫折する
- 興味のない授業は時間の無駄
こんな感じでして、興味がない授業は時間の無駄です!
例文②:粘り強さ
例文
私の強みは、TOEICスコアを350点から600点に伸ばした経験で培った「粘り強さ」です。
毎日30分の英語学習を1年間継続し、挫折しそうな時も目標を見失わず努力を重ねました。
その結果、「スコアは250点向上」し、海外の文献が少しずつ読めるようになりました。
この経験から、継続的な努力が大きな成果につながることを学びました。
御社でも、困難な課題に直面しても粘り強く取り組み、目標達成に貢献します。
上記は、「資格勉強に挑戦した」というエピソードをベースにした自己PR(例文)です。
強みについては、「粘り強さ」にしています。
今回は、TOEICにしていますが、以下3つに注意すればどんな資格でもOKです!
注意ポイント
- 志望企業と関係ない資格はNG
- 興味のない資格への挑戦はしない
- かならず資格取得はおこなう

例文③:コミュニケーション能力
例文
私の強みは、観光ゼミでの「観光周遊企画」を通じて磨いた「コミュニケーション能力」です。
各メンバーの意見を尊重しながら、建設的な議論を重ね、アイデアを統合しました。
その結果、独創的な企画が完成し、ゼミ内コンペで「最優秀賞」を獲得しました。
この経験から、効果的なコミュニケーションが創造性と成果を高めることを学びました。
御社でも、チーム内外で円滑なコミュニケーションを図り、会社の発展に貢献します。
上記は、「大学のゼミ活動に注力した」エピソードをベースにした自己PR(例文)です。
強みについては、「コミュニケーション能力」にしています。
なお、ゼミ活動の内容は、ゼミの教授に相談してみてください。
大喜びで課題を与えてくれるはずです。

ガクチカの例文【3選】
続けて、自己PRと同じ以下3つのエピソードについてのガクチカ(例文)を紹介します。
ぜひ、ガクチカ作成の参考にしてみてください。
ガクチカ例文
- 単位と関係ない授業を受けたパターン
- 資格に挑戦したパターン
- ゼミ活動に専念したパターン
例文①:単位と関係ない授業を受けたパターン
例文
私は、経済学部で「統計学を専攻」しながら、「Webマーケティング」に興味を持ち、単位外で経営学部の授業に参加しました。
週に「3コマの追加授業」と毎日「2時間の関連書籍の読書」を1年間継続し、「統計学とマーケティングの知識取得」を目指しました。
その結果、「顧客行動分析プロジェクト」で統計モデルを活用し、「高い評価」を得ました。
この経験から、「学際的アプローチ」と「自己啓発」の重要性を学びました。
今後は、この複合的知識を活かし、企業の「データ駆動型マーケティング戦略」の立案・実行に貢献したいと考えています。
上記は、「単位と関係ない授業を受けた」というエピソードのガクチカ(例文)です。
自己PRと違い、学生時代の活動を通じた「学び・成長」を示す構成にしています。
例文②:資格に挑戦したパターン
例文
私は、ITパスポート取得を「3ヶ月以内に達成」する目標を立てました。
時間不足による挫折を克服するため、「15分単位の学習計画」を策定。
スマートフォンアプリで1日50問の演習を行い、週14時間の学習時間を確保。
結果、「2.5ヶ月で合格」することができました。
この経験から、「明確な目標設定」と「日々の小さな努力の積み重ね」の重要性を学びました。
今後は、この手法を活用し、「効率的な時間管理とスキル向上」を目指します。
上記は、「資格に挑戦した」というエピソードのガクチカ(例文)です。
こちらも、学生時代の活動を通じた「学び・成長」を示す構成にしています。
なお、自己PRと同じく、ガクチカにおいても上記3つは注意ポイントです。
注意ポイント
- 志望企業と関係ない資格はNG
- 興味のない資格への挑戦はしない
- かならず資格取得はおこなう
例文③:ゼミ活動に専念したパターン
例文
私は、観光ゼミで「観光周遊体験」のプレゼンテーション大会に参加しました。
「チームワーク」と「創造性」を発揮する機会と捉え、「メンバー間の意見調整」と「独創的な企画立案」に注力しました。
「週2回のミーティング」では、各自の強みを活かした「役割分担」と「現地調査」を実施。
その結果、プレゼンテーション大会で「10グループ中3位」を獲得。
この経験から、「効果的なコミュニケーション能力」と「プロジェクトマネジメントスキル」を習得しました。
今後は、これらのスキルを活かし、企業での「商品開発」や「市場戦略立案」に貢献したいと考えています。
上記は、「ゼミ活動に専念した」というエピソードのガクチカ(例文)です。
こちらも、学生時代の活動を通じた「学び・成長」を示す構成にしています。
現時点で、書けるようなゼミ活動がない場合は、教授から課題をもらいましょう。

自己PRとガクチカの違いに関係するよくある質問【3選】
では最後に、自己PRとガクチカの違いに関係するよくある質問3つを紹介したいと思います。
よくある質問【3選】
- 自己PRとガクチカを両方聞かれたときは?
- 企業は自己PRとガクチカをどう評価している?
- 自己PRとガクチカのネタはどっちもアルバイトで良い?
質問①:自己PRとガクチカを両方聞かれたときは?
S氏(22歳)
自己PRとガクチカを両方聞かれた場合はどうしたら良いですか?
同じ内容を答えるのはダメですよね…
結論、できれば「同じネタは避ける」ようにしましょう。
ただし、以下3つに該当する場合は、同じ内容でもOKです。
- 話の構成や切り口を変えられる場合
- どちらも学生時代のエピソードの場合
- エピソードのインパクトが強い場合
『先ほど自己PRでお伝えしたエピソードとかぶりますが…』と前置きして答えましょう。
質問②:企業は自己PRとガクチカをどう評価している?
M氏(22歳)
企業は自己PRとガクチカをどう評価しているのでしょうか?
具体的な違いがあれば教えてください!
自己PRとガクチカで評価する項目は違います。
ポイント
- 自己PR:強みや人柄を軸にした学生の将来性
- ガクチカ:学生時代の活動を通じた学びや成長
企業によっては、さらに細かい違いがあると思いますが…
基本は、上記の違いを押さえておけばOKです。
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質問③:自己PRとガクチカのネタはどっちもアルバイトで良い?
F氏(22歳)
自己PRとガクチカのネタはどっちもアルバイトで良いですか?
そもそもアルバイトをネタにするのはダメだったりしますか?
結論、ガクチカでは「アルバイトネタ」をおすすめしません。
詳しくは、「ガクチカでアルバイト経験はダメ?」という記事で紹介していますが…
『ほかに頑張ったことがないのかな?』と思われる可能性があるので注意しましょう。
なお、『自己PRにアルバイト経験を書くのが問題ないか?』は、以下記事を参考にどうぞ!
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【まとめ】自己PRとガクチカはまったく違う
今回は、自己PRとガクチカの違いを中心に紹介しました。
自己PRとガクチカの違い
- そもそも目的が違う
- 語るべき内容の時期に違いがある
- 書き方に違いがある
上記のとおりでして、目的はもちろん書き方も違います。
そのため、自己PRとガクチカが一緒と考えるのはNGです。
なお、自己PRとガクチカで書くことがない人は、「自己PRとガクチカで書くことがない場合は?」のパートを読み返してみてください。
自己PRとガクチカで違う内容を書けるようになるはずです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。