今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
昨今は、売り手市場ということもあり、内定余裕みたいな口コミが溢れ返っています。
しかし、売り手市場とは言え、卒業間近になっても内定が決まらず悩まれている方も多いと思います。
そこで、今回は「内定がないまま卒業する人の割合」や「内定がないまま卒業するデメリット」を中心に紹介します。
また、記事後半には「内定がないまま卒業して良いケース」や「内定がないまま卒業しないための就活対策3つ」も紹介!
そのため、内定がなかなか獲得できずに悩まれている方も、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】内定がないまま卒業する人の割合は3%〜9%前後
※リクルート社提供 - 就職プロセス調査2025(対象:大学生 732人/大学院生 303人)
上表は、25卒・24卒・23卒の時期別の就職内定率をまとめた表!
「24卒の大学4年生12月時点の就職内定率が95.1%」となっています。
なお、23卒の大学4年生3月時点の就職内定率は「96.8%」!
例年、大学4年生3月時点の就職内定率は95%を超えており、就職内定率だけを見ると約3.2%の学生が就職しないと予測できます。
そこで、文部科学省の令和4年度学校基本調査も参考にすると、大学3年生の就職率は74.5%・進学率は12.4%!
その他、臨時労働者や臨床研修医などをのぞくと、9.4%の学生が就職も進学もせず卒業していることになっています。
まとめ
上記をまとめると、内定がないまま卒業する学生は「約3%から9%前後」!
2021年の全国の学生290万人前後を基準とすると、最低でも87,000人の学生が内定がないまま卒業したことになります。
内定がないまま卒業した後の選択肢【3選】
内定なしで卒業した後の選択肢
- アルバイトで生計を立てる
- 就職浪人する
- 起業する
①アルバイトで生計を立てる
代表的な例でお話しすると、学生時代のアルバイトを継続するケースなどが挙げられます。
なお、アルバイトで生計を立てるのは正直できると思います。
私自身、学生時代にアルバイトだけで18万円ほど稼いだ経験があります。
日給 | 月給(22営業日計算) | 年収 |
9,600円 | 211,200円 | 253万4,400円 |
注意事項
上表はすべてのシフトに希望通り入れて、体調も崩さなかった場合を想定しています。
そのため、年収にするともう少し減ることが予測されます。
なお、令和元年賃金構造基本統計調査によると、20代全体の年収(中央値)は、248~280万円!
自由な時間があるのはアルバイトの大きなメリットですが…
社会的信用力や税金・今後の年収推移を考えると、少し不安定さが残る選択肢となっています。
②就職浪人する
具体的には、第一志望に落ちたため、就職浪人するケースなどが挙げられます。
なお、私の意見にはなりますが、就職浪人の選択肢はあまりおすすめしません。
内定ないまま卒業するリスク
- モチベーション維持が想像以上に大変
- 正社員としての採用枠が新卒に比べ狭くなる
- 新卒の間に就活をしなかった明確な理由がないと詰む
私自身、就職浪人をしている友人を何人も見てきましたが、正社員として採用される難易度はかなり上がると言っていました…
なお、私は採用側の人間でしたが、既卒の方に対する面接官の評価視点は厳しく、新卒の就活より通過率は低いです。
そのため、大学4年生の3月(卒業式の1ヶ月前)までは就活を諦めずに踏ん張ることをおすすめします。
③起業する
起業を選択する方は、学生時代に何かしらのビジネスを立ち上げた経験がある学生に多い印象。
起業のハードルはかなり高いですが、明確なビジョンがある場合は、挑戦するのも一つの手と言えます。
なお、帝国データバンクでは2017年~2022年の起業後の生存率調査をおこなっているのですが…
意外にも「2017年に起業した企業の5年後の生存率は81.7%」となっています。
そのため、起業の成功率だけを見ると、そこまで悲観的になる数字ではないと言えます。
内定がないまま卒業するデメリット【3選】
デメリット
- 周囲とのギャップがつらい
- 収入が安定しない
- 既卒就活の難易度が高い
①周囲とのギャップがつらい
と言うのも、周囲は新たな環境で働く社会人!
その中で、内定がないまま卒業し、社会人として働いていない自分とのギャップに悩む方は多いです…
なお、内定がないまま卒業した友人曰く、周囲と話が合わなくなるのが一番つらいと言ってました…
この辺りは、周囲の環境にもよりますが、デメリットとして挙げさせていただきました。
②収入が安定しない
前章で少し触れましたが、就職以外の選択肢の場合、収入が安定しないケースは多い傾向。
アルバイトの場合、月20万円前後稼ぐこともできますが、あくまでシフト制…
シフトに入れない日や体調を崩した場合は、その分収入が減ってしまいます。
また、起業やフリーランスの道も、個人の実力次第でいくらでも稼げる反面、収入の不安定さがあるのも事実。
そのため、就職以外のどのような道に進んでも収入が安定しないのは大きなデメリットと言えます。
③既卒就活の難易度が高い
なお、私の思う、内定がないまま卒業する一番のデメリットが既卒での就活を選ぶケースとなります。
前章で紹介しましたが、既卒での就活にはリスクが大きすぎます。
既卒就活のリスク
- モチベーション維持が想像以上に大変
- 正社員としての採用枠が新卒に比べ狭くなる
- 新卒の間に就活をしなかった明確な理由がないと詰む
と言うのも、就職留年すると" なんで留年したんですか? "と必ず聞かれます。
そのため、就活で新卒枠を守るために留年を選択するのであれば、逆効果なのでおすすめしません。
内定がないまま卒業しないための就活対策【3選】
就活対策
- 大手就活エージェントの活用
- 逆求人サイトの活用
- 企業研究の実施
①大手就活エージェントの活用
支援内容
- キャリア相談(業界・企業研究含む)
- あなたに合った求人紹介
- エントリーシート・履歴書の添削
- 面接対策(模擬面接)
- 自己分析サポート・面接後のフィードバック
" 就活エージェントはゴミなのか? "の記事で詳しく解説していますが…
正直、就活エージェントは、支援をしてくれるアドバイザーとの相性に左右されるという欠点があります。
しかし、プロ視点の自己分析や業界研究・ES対策・面接対策など、あなたと相性の良いアドバイザーを味方にできれば鬼に金棒!
質の高いサポートが受けられれば、最短1週間で内定を獲得することも可能です。
おすすめの大手就活エージェント
- 「ミーツカンパニー就活サポート」:内定獲得が最短1週間(23卒実績) / 株式会社DYMが提供!
- 「LHH就活エージェント」:23年度のオリコン顧客満足度第2位 / 人材業界大手のアデコグループが提供!
- 「キャリアチケット」:毎年1万人以上の就活生が利用 / 賀来賢人さんのCMで話題のレバレジーズ株式会社が提供!
とくに、内定スピードや求人数・サポート品質など、総合力では「ミーツカンパニー就活サポート」がNo1!
内定獲得が最短1週間という実績があり、利用者満足度は91%となっています。
もちろん、大手運営のサービスとは言え、アドバイザーとの相性や各社の保有求人に違いはあるので…
上記3サービスの初回面談を受けて「自分に合っているな」と感じるアドバイザーに協力してもらうようにしましょう!
すべて無料だからこそ、合わないと感じた場合はすぐに退会すれば問題なしです。
②逆求人サイトの活用
上図の通り、逆求人サイトを利用すれば、マイナビやリクナビのように企業を自分から探す必要なし。
逆求人サイトにプロフィール(自己PRやガクチカなど)を登録するだけでスカウト獲得が狙えます。
なお、スカウト企業の中には、特別選考のスカウトが届くケースもあります。
ポイント
特別選考の案内の中には、書類選考や一次面接免除などの特典もあり、内定獲得までの期間を短縮可能。
卒業が迫る時期にこそ、確実に導入していきたいサービスと言えます。
おすすめ逆求人サービス
とくに、OfferBoxは就活生の3人に1人が利用する逆求人サイトの中でも王道のサービス。
16,726社以上の大手から中小・ベンチャー企業が登録しており、卒業が迫った時期でもスカウト獲得が狙えます。
そのため、逆求人サイトの導入がまだの方は、まずはOfferBoxから試してみるのがおすすめです。
OfferBox公式サイト「https://offerbox.jp/」
③企業研究の実施
企業研究は、入社前後のミスマッチやブラック企業に騙されないために欠かせない作業。
卒業が迫る中で、どこでも内定できれば良いと考える方も多いですが、ブラック企業に入社しても意味なしです…
そのため、企業研究は、どんな状況でもかならずやっておきましょう。
企業研究のやり方
- 企業研究ノートを作成する
- 企業のコーポレートサイトを確認
- 銘柄スカウターで志望企業の業績を確認
- 就活情報サイトで過去の選考情報を確認
- 社員口コミサイトで企業のリアルな情報を確認
- 会社説明会に参加する
- インターンシップに参加する
- 就職四季報を確認する
とくに、企業の業績や労働条件・社員口コミは確認必須です。
また、1つ目に紹介した大手就活エージェント経由の紹介求人も上記8ステップに沿って企業研究しておきましょう。
就活エージェント経由の求人であっても少なからずブラック企業は存在するので注意です!
内定がないまま卒業になってしまう人の特徴【5選】
内定獲得できない就活生の特徴
- ひとりで就活をすることにこだわり続けている
- 大手企業に絞って就活をおこなっている
- 業界・企業研究が不十分
- 自己分析が不十分
- 面接対策が不十分
①ひとりで就活をすることにこだわり続けている
実際、私のブログの読者の方で" 大学のキャリアセンターやエージェントに頼らず内定獲得したいです… "という質問は多くいただきます。
しかし、初めて経験する就活で誰にも頼らずに内定獲得を目指すのは難しいのが現実です…
もちろん、Youtube登録者30万人やTOEIC900点・公認会計士合格など、大きな実績があれば別ですが…
ほとんどの方は、" 実績はないけど、就活エージェントやキャリアセンターはやばいうわさ多いから… "のような理由でひとりで就活することにこだわる方が多いです。
結果、就活後半に内定ゼロという結果になることが多いので注意が必要です。
②大手企業に絞って就活をおこなっている
例えば、以下のような例は多くの就活生がはまってしまうことが多いパターンとなります。
就職活動(例)
- 大学3年生3月:求人サイトオープンと同時に大手企業へエントリー
- 大学4年生4月:書類選考で全滅
- 大学4年生5月:求人サイト経由で大手企業へ再度エントリー
- 大学4年生8月:応募した大手企業全滅
- 大学4年生10月:秋採用をしている中小企業に応募
- 大学4年生12月:中小企業の面接で落とされる
- 大学4年生2月:内定ゼロ
正直、大手企業の場合、倍率が100倍の企業も多く、内定を獲得するのはかなり難しいです…
そのため、大手企業が自分の働きたい企業であれば、それなりの対策が必要になります。
なお、大手企業がやりがいを持って働ける企業である保証はありません。
まずは、あなた自身がどのような企業で働きたいかなど、自己分析をおこなうのがおすすめです。
③業界・企業研究が不十分
と言うのも、面接では、" 業界の中で弊社を志望した理由は? "という質問がかならずあります。
この質問に対して、自分の意見でしっかりと答えられないと落とされる可能性はかなり高いと言えます…
そのため、業界研究や志望企業の事業内容・求める人物像はしっかり把握しておくことが大切です。
ポイント
- なぜ志望企業でなければならないのか?
- なぜ志望企業の〇〇でなければならないのか?
- 志望企業でどのようなことがしたいのか?
上記3つを考えて思いつかなければ、他の企業を志望してみるのも一つの手です。
④自己分析が不十分
と言うのも、就活は" あなたという商品を売り込む "ことで内定が獲得できます。
また、自己分析をすることで" 自分のやりたいこと(就活の軸) "も見えてきます。
そのため、就活対策の基盤とも言える自己分析が不十分だと内定獲得の難易度は一気に上がります…
と思われた方も多いと思いますので、自己分析のやり方についても箇条書きで紹介しますね。
自己分析のやり方5ステップ
- 適性検査を受講して自分の客観的データの収集
- 自分史の作成(過去の自分を振り返る)
- 他己分析(第三者から意見をもらう)
- 大学時代の自分の活動内容を振り返る
- 自己分析から得た内容をアウトプット(自己PR作成など)
上記5つの通りでして、まずは適性検査を受講して自分の客観的データを収集するのが大切になってきます。
なお、各項目の詳しい詳細は" 自己分析のやり方5ステップ "にまとめてますので合わせて読んでみてください。
⑤面接対策が不十分
正直、就活では面接を受けずに内定を獲得することは不可能に近いと言えます…
そのため、面接対策が不十分だと就活で内定獲得をすることは難しいのが現実です。
なお、面接対策で一番効率が良いのはプロのアドバイザーに模擬面接をしてもらうことです。
もちろん、大学センターや友人と模擬面接も手軽で良いのですが、本番と同じ緊張感がでないのが大きなデメリットです…
また、的確なアドバイスを受ける意味でも就活エージェント経由でのアドバイスが一番効果的と言えます。
ミーツカンパニー公式サイト「https:www.meetscompany.jp/」
内定がないまま卒業しても良いケース【3選】
内定がないまま卒業して良いケース
- 貯金が200万円以上ある
- 大学院へ進学または留学する
- どうしても行きたい企業がある
①貯金が200万円以上ある
" そんな大金あるわけないだろ! "と怒りの声が寄せられることも多いですが…
内定がないまま卒業する場合、それなりに貯金がないと心の余裕がなくなるケースは多いです。
なお、200万円の貯金がある場合は、1ヶ月16万円使っても1年耐えられます。
貯金があると、既卒での就活にも心の余裕ができるので、内定がないまま卒業しても良い基準の一つと言えます。
注意事項
実家暮らしの場合など、あなたの環境によって貯金額は変わってきます。
200万円以上は、あくまで私の基準なので、ぜひあなた自身の生活環境に合わせて考えてみてください。
②就職留年して留学する
なお、先ほど就職留年はダメと言いましたが、理由は" なんで留年したんですか? "と聞かれるため…
しかし、留学するためという真っ当な理由があるのであれば、就職浪人は決してダメではありません。
ただし、金銭的な負担や留学中の過ごし方(スキルアップなど)は必須!
就活では、留年してまで留学した理由を深く聞かれるので、その点には注意が必要です。
③どうしても行きたい企業がある
繰り返しにはなりますが、既卒の就活はリスクがあります…
しかし、そのリスクを負っても行きたい企業がある場合は、内定がないまま卒業するのも一つの手です。
それだけの熱意があれば、既卒就活を乗り越えられる可能性があります。
注意事項
なお、志望企業が既卒での再申込み可能なのかは確認必須。
意外と、再申し込みができない企業は多いので注意してください。
内定がないまま卒業する人の割合のまとめ
結論、内定がないまま卒業する学生は「約3%から9%前後」!
2021年の全国の学生290万人前後を基準とすると、最低でも87,000人の学生が内定がないまま卒業したことになります。
正直、内定がないまま卒業する学生は、数字だけを見れば少なくありません。
とは言え、既卒就活が新卒以上に厳しいことは言うまでもありません…
また、収入の不安定さなどのデメリットもあるので、特別な理由がないかぎりは、卒業ギリギリまで就活を続けるのがおすすめ!
ぜひ、卒業まで少しでも時間のある方は、本日紹介した以下の就活対策を実践してみてください。
就活対策
- 大手就活エージェントの活用
- 逆求人サイトの活用
- 企業研究の実施
時間がないからこそ、プロの支援を受けつつ、逆求人サイトで持ち駒を増やすのは必須。
ただし、就活エージェントや逆求人サイト経由の求人含め、就職を考えている企業は、自分でも企業研究するようにしましょう。
内定が獲得できても、ブラック企業に就職してしまっては意味なしです…
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。