こんな悩みを解決できる記事を書きました。
広報解禁日となる3月1日は、就職活動がいよいよスタートする時期と考える学生も多いと思います。
ただ、リクルート社の調査によると、25卒の3月時点の就職内定率は「40.3%」…
就職活動スタートのタイミングで周囲は内定を持っていることも珍しくありません。
今回は、そんな「3月から就活を始めるのは遅いのか?」について解説します。
また、「3月からかならず実践すべき就活対策5つ」も紹介しているので参考にしてみてください。
3月からの就活は遅い理由【3選】
結論、「3月からの就活は遅い!」です。
大きく3つの理由がありまして、今回は統計データも用いながら紹介していきます。
遅い理由
①3月までに内々定・内定を出す企業は50.9%
※参考サイト:リクルート社提供「就職未来研究所」
上図のとおりでして、3月までに内々定・内定を出す企業は「50.9%」…
広報解禁日となる3月1日までに内々定・内定を出す企業が半数以上を占めています。
とくに、ベンチャー企業や中小企業は、早めに動き出すことが多いです。
②3月の就職内定率は40.3%
年月日 | 23卒(就職内定率) | 24卒(就職内定率) | 25卒(就職内定率) |
大学3年生2月 | 13.5% | 19.9% | 23.9% |
大学3年生3月 | 29.0% | 30.3% | 40.3% |
大学4年生5月 | 73.1% | 79.6% | 78.1%(15日時点) |
大学4年生8月 | 87.8% | 86.6% | 随時更新予定 |
大学4年生10月 | 93.8% | 92.0% | 随時更新予定 |
大学4年生12月 | 94.0% | 95.1% | 随時更新予定 |
大学4年生3月(卒業前) | ₋96.8% | 随時更新予定 | 随時更新予定 |
※参考サイト:リクルート社提供「就職未来研究所」
上表のとおり、25卒の3月時点の就職内定率は「40.3%」…
就職活動スタートと同時に10人に4人は内定を獲得していることになります。
ちなみに、この辺りの時期に内定を獲得している学生は、大学3年生の早い時期から動き出していることが多いです。
次の章で紹介しますが、実際にもっとも多い就職活動の開始時期は「大学3年生9月以前」だったりします…
③多くの就活生は大学3年生9月以前に始めている
※参考サイト:リクルート社提供「就職未来研究所」
上図のとおり、多くの就活生は「大学3年生9月以前」に就職活動を始めています…
とくに、大学3年生6月から始める就活生が多く、夏のインターンシップ参加がキッカケであることが多いです。
なお、「iroots」の調査によると、25卒の就職活動開始時期でもっとも多かったのは「大学2年生1月から3月」!
多くの就活生が1年以上前に就職活動を開始していることが伺えます。
このように、就活の早期化によって、学生側の動きも年々加速しているのは間違いなしです。
そのため、「3月からの就活が遅い」のは間違いないといえます。
3月からの就活でも間に合う理由【3選】
散々、3月からの就活は遅いと書きましたが…
正直、3月から就活を開始しても十分に間に合います。
この辺りの理由についても大きく3つに分けて紹介していきますね。
間に合う理由
①26卒も採用数は増える見込み
※参考サイト:株式会社キャリタス「緊急企業調査」
上図のとおり、26卒の就職活動も「企業側の採用活動は活発」になる見込みです。
多くの企業が学生採用に積極的であり、3月からの就活でも間に合いはします!
②売り手市場は続いている
上記のとおり、売り手市場が続いているのも大きな理由の一つです。
実際、2023年のリクルートワークス研究所の調査にて、以下のデータが公表されています。
- 300人未満の企業の有効求人倍率は6.19倍
- 1000~4999人の企業は1.14倍
- 5000人以上の大手企業は0.41倍
従業員5000人未満の企業は有効求人倍率は1倍以上!
まだまだ、学生優位の売り手市場は続いています。
ちなみに、「売り手市場なのに就職できない…」という記事で詳しく紹介していますが…
大手企業は、売り手市場ではなく「買い手市場」です。
そのため、大手企業ばかり狙いすぎると内定ゼロのリスクもあるので注意しましょう!
③内定辞退に備える企業も多い
※参考サイト:リクルート社提供「就職未来研究所」
上図のとおりでして、学生の内定辞退率は年々増加しています。
実際、3月1日時点の25卒の学生は、全体の「26.7%」が内定辞退をおこなっています。
そのため、3月からは、内定辞退による、採用枠の拡大をおこなう企業も出てきます。
以上の内容もふまえると、3月からの就活でも間に合うと言えます。
3月からの就活を間に合わせるための対策【5選】
本章では、3月からの就活を間に合わせるための対策5つを紹介します。
就活対策はいろいろありますが、今回は、出遅れた就活を取り戻すための5つに絞りました。
3月からの就活対策
①就活エージェントを活用する
上記のとおりでして、3月からの就活には「就活エージェントの活用」が必須です!
というのも、就活エージェントを利用すれば以下の就職支援が無料で受けられます!
支援内容
- キャリア相談(業界・企業研究含む)
- あなたに合った求人紹介
- エントリーシート・履歴書の添削
- 面接対策(模擬面接)
- 自己分析サポート・面接後のフィードバック
実際に就職支援をしてくれるのは、新卒の就活市場を熟知した「キャリアアドバイザー」!
遅れを取り戻すためにも、伴走支援型の就活サービスは導入しておきましょう。
なお、就活エージェントについては、以下記事をチェックしてもらえればOKです!
『就活エージェントとは何か?』という部分にもふれているので、サービスイメージが掴めると思います。
合わせて読みたい
②逆求人サイトの導入
上記のとおりでして、3月からの就活には「逆求人サイトの導入」も必須です。
サービスばかりの紹介となり恐縮ですが…
逆求人サイトは、「ガクチカ」や「自己PR」を登録すれば、企業からスカウトメールが届きます。
スカウトメールの中には、「一次面接免除」といった特別スカウトがあり、3月からの遅れを取り戻すことも十分に可能です。
OfferBoxの特徴
- 逆求人サイトの中でもっとも有名なサービス
- 25卒の利用者数は「193,000人」
- 1,000社以上の東証プライム企業が登録
【公式サイトはこちら】https://offerbox.jp/
③自己分析の開始
上記のとおりでして、3月からの就活でも「自己分析」は欠かせません。
というのも、志望企業の内定を獲得するには、あなたという商品を魅力的に伝える必要があります。
そして、あなたという「商品理解」をするために、自己分析は欠かせない作業だからです。
自己分析のやり方5ステップ
- 適性検査を受講して自分の客観的データの収集
- 自分史の作成(過去の自分を振り返る)
- 他己分析(第三者から意見をもらう)
- 大学時代の自分の活動内容を振り返る
- 自己分析から得た内容をアウトプット(自己PR作成など)
④企業研究のやり方を学ぶ
上記のとおりでして、「企業研究のやり方」はかならず学んでおきましょう。
ここまで紹介した、就活エージェントや逆求人サイト経由で、多くの企業と出会えます。
ただし、その企業を受けるに値する企業か分析する能力は必須となります。
⑤面接対策の実施
最後の紹介になりましたが、「面接対策」もしっかり取り組んでおきましょう。
面接は、すべての企業で実施される選考なので、かならず対策が必要になります。
基本、最初に紹介した「就活エージェント」経由で対策してくれますが…
面接対策でもっとも大切なのは、「違う相手と模擬面接」をひたすら繰り返すこと!
以下いずれかのパターンで、相手を変えながら「模擬面接を最低10回」はおこないましょう!
パターン | メリット | デメリット |
キャリアセンター | 手軽 / リクルート出身のOBがいれば最強 | 民間企業の就職経験がない方も多い |
友人同士 | 手軽 / 和気あいあいと気兼ねなくできる | プロ視点のアドバイスがない |
就活エージェント | 就活のプロから模擬面接を受けられる | アドバイザーの質に左右される |
上記の中でも、一番手軽に相談できるのは「大学のキャリアセンター」!
就活エージェントと違い、登録不要なので一番簡単に相談できます。
ちなみに、「友人同士」もやり方の一つですが、キャリアセンターや就活エージェントに比べるとおすすめはしないです。
手軽におこなえる点は良いのですが、お互い就活初心者同士なので、質の高い練習にはならないリスクがあります。
3月からの就活スケジュールと忙しさについて
本章では、3月からの就活スケジュールと忙しさの部分を紹介します。
ぜひ、3月から就活をする場合のイメージを掴んでみてください。
①3月からの就活スケジュール
年月日 | アクション |
2024年3月〜 | 広報解禁(マイナビやリクナビ経由で本選考の受付・説明会予約) |
2024年6月〜 | 本選考の開始(大手企業の内々定が公認で学生へ掲示可能) |
2024年10月 | 内定式 |
2024年10月〜2025年3月末 | 秋冬の選考継続企業の説明会・面接に参加 |
2025年4月 | 入社式 |
上表は、25卒の就活スケジュールをまとめた表です!
26卒も大きく変更はないと言われているので紹介しました。
なお、3月は就活開始となる広報解禁日!
マイナビやリクナビで企業へエントリーするための「クリック戦争」が巻き起こります。
そして、6月には大手企業(経団連加盟企業)の内々定を獲得する学生が増加!
10月には「内定式」・10月以降は「秋冬も採用継続している企業」の選考を受けて、卒業年の3月末までの内定獲得を目指します。
以上が、3月からの就活スケジュールの全体感となります。
②3月からの就活は間違いなく忙しい
タイトルのとおりでして、3月からの就活は間違いなく忙しいです!
リクルート社提供「就職未来研究所」のデータより、3月の会社説明会にどれくらい参加しているか。
ESは何社に提出しているかを見てみましょう。
- 就活生1人あたり約8社の会社説明会に参加
- 就活生1人あたり約7社にES提出
上記のとおりでして、週1回は「会社説明会への参加」と「ES提出」はしていることになります。
もちろん、会社説明会やESだけが就職活動ではありません。
自己分析や面接対策・ガクチカ作成など、多くの就活対策を3月から始める必要があります。
だからこそ、今回紹介した「効率重視の就活対策5つ」は必須とお伝えしました。
3月の忙しい時期から就活をスタートするからこそ、効率を高めていかないとライバルとの差を埋めるのは難しかったりします。
3月から就活を始めようとしている就活生からの質問【3選】
では最後に、3月から就活を始めようとしている方からのよくある質問3つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
よくある質問【3選】
①3月1日のクリック戦争はやばいですか?
R氏(21歳)
3月1日のクリック戦争ってやっぱりヤバいですか?
どうせアクセス集中してエントリーできないだろうし参加しなくて良いですか?
結論、3月1日のクリック戦争は参加しなくて問題なしです!
詳しくは、「3月1日のクリック戦争は参加しなくて良い理由」で紹介していますが…
当日は、アクセスが集中しすぎて会社説明会の予約は取れません。
そして、意外と3月1日の朝から昼にアクセスしても予約できたりします。
なので、3月1日のクリック戦争に無理に参加する必要はないです。
②3月からの会社説明会はどれくらい受けるべき?
T氏(20歳)
3月からの会社説明会はどれくらい受けるべきですか?
結論、「8社から9社」を目安に参加すればOKです。
下図のとおり、だいたい8社から9社前後の説明会・セミナーに参加する学生が多い結果となっています。
※参考サイト:リクルート社提供「就職未来研究所」
③3月からの就活で注意すべきことは?
F氏(21歳)
3月から就活を始める場合に注意すべきことはありますか?
さすがに内定なしで焦っています…
就活における注意事項はたくさんありますが…
3月からの就活においては「一人で就活をしない」のが一番大切です!
正直、3月から就活を始めている方は、完全に出遅れています。
だからこそ、今回紹介したような「就活エージェント」や「逆求人サイト」の利用は必須!
無料で利用できるものは活用して、効率重視の就活をするのが大切です。
【まとめ】3月からの就活は遅いがまだ間に合う理由3選
今回は、3月からの就活は遅いのかを中心に紹介しました。
結論、「3月からの就活は遅い」のですが、まだ間に合う時期でもあります。
間に合う理由
上記のとおりでして、まだまだ就活市場は「学生優位」となっています。
企業側も学生の採用に積極的であり、26卒も同じように売り手市場が続くと言われています。
ただ、3月以降は、多くの学生が内々定を獲得していきます。
だからこそ、ライバルに負けないように、今回紹介した「効率重視の就活対策5つ」は必須!
ぜひ、就活の遅れを取り戻すためにも実践してみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。