今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
キーエンスは、高年収として人気なため、就職するのは難しいと聞くことが多々あるかと思います。
私自身、学生の頃は、キーエンスへの憧れは強かったですが、就職はできないと諦めた側の人間です…
ですが、社会人となってからキーエンスを調べると、学歴関係なく就職を目指せるという口コミがありました。
今回は、そんなキーエンスの就職難易度や学歴フィルターの有無・採用大学まで、私が調べた情報をすべて紹介します。
そのため、学歴だけでキーエンスの就職を諦めるか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【概要】キーエンスの会社情報・採用状況について
会社名 | 株式会社キーエンス |
代表取締役 | 中田 有氏 |
本社所在地 | 〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
会社設立 | 1974年5月27日 |
従業員数 | 8,380人(平均年齢:35.8歳) |
平均年収 | 2,279万円(2023年3月期) |
資本金 | 306億3,754万円 |
株式区分 | 東京証券取引所プライム市場上場 |
事業内容 | センサ、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用 解析機器、ビジネス情報機器 |
キーエンスは、センサや測定器・画像処理機器などを開発・販売する企業です。
BtoB(企業と企業間の取引)の企業なのでどんな会社かあまり知られていないことも多いですが…
実は、開発する製品の70%が世界初や業界初という開発力が飛び抜けた企業となっています。
なお、キーエンスは平均年収が高く、2023年3月期は平均年収2,279万円です。
そんな、キーエンスの採用人数や倍率・選考フローについて紹介していきます。
①キーエンスの採用人数について
年度 | 新卒採用人数 | 男性 | 女性 |
2022年 | 280人 | 260人 | 20人 |
2021年 | 154人 | 143人 | 11人 |
2020年 | 232人 | 209人 | 23人 |
※出典元:マイナビ2024
直近のキーエンスの採用実績データでは、新卒の採用人数は280人。
例年、200人前後の採用をしていますが、採用人数の枠はなく、優秀な学生はどんどん採用していきたいと明言されています。
なお、男女比をみると、男性の割合がかなり多いことが伺えます。
②キーエンスの採用倍率について
算出根拠
リクナビ2024のプレエントリー数27,242人/採用人数約200人(2023年10月時点)
上記の通り、キーエンスが気になっている学生に対する採用人数を割り出すと倍率は約136倍。
東洋経済新聞の「採用倍率が高い会社100社」には載っていないですが…
キーエンスが採用倍率を公表していた場合は、間違いなく100社の中にランクインしていたと思われます。
③キーエンスの選考フローについて
ポイント
説明会・セミナー → WEBテスト→ エントリーシート → 2次面接 → 3次面接
上記の通り、キーエンスは、説明会を入口とした選考を採用しています。
説明会直後には、「20秒PR」と呼ばれる選考があるという口コミもあり、20秒で自己PRできる準備は必須。
また、面接は、「説得面接」と「要素面接」の2パターンが取り入れられています。
面接の種類
- 説得面接:「〜嫌いを好きにさせてください」のような質問あり
- 要素面接:「営業に必要な要素3つを教えてください」のような質問あり
上記2つの面接で質問される内容には「ロジカルな回答」が求められるので対策は必須です。
ユニスタイル公式サイト「https://unistyleinc.com/」
キーエンスの就職難易度・採用大学・学歴フィルターについて
就職難易度と学歴フィルター
- キーエンスの就職難易度:4.7/5.0(出典元:就活会議)
- 学歴フィルター:なし(個人の能力重視)
①キーエンスの就職難易度について
キーエンスは、平均年収の高さから毎年就活生の間で大人気の企業。
そのため、就職難易度はかなり高いことが伺えます。
ポイント
なお、東洋経済の「入社が難しい有名企業200社」にてキーエンスは96位となっています。
全国の日本企業368万社(2021年6月の総務省の調査)の中で96位という数字はかなり高いです。
採用倍率も約136倍と決して低くないですし、キーエンスは簡単に入社できる就職難易度ではないと言えます。
②キーエンスの採用大学/学歴一覧について
採用大学・学歴一覧(出典元:マイナビ2024)
青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都女子大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、神戸市外国語大学、神戸女学院大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、首都大学東京、上智大学、成蹊大学、成城大学、西南学院大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、徳島大学、同志社大学、同志社女子大学、名古屋大学、名古屋工業大学、南山大学、日本大学、一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、福島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学、その他全国の大学院・大学
上記の通り、キーエンスは、幅広い大学からの採用をおこなっています。
MARCHの5大学はもちろん、偏差値40台の大学まで学歴関係なく採用していることが伺えます。
③キーエンスの選考に学歴フィルターはあるのか?
先ほど、採用大学/学歴一覧を紹介しましたが、キーエンスは偏差値40台の大学からも採用しています。
そのため、採用基準が「学歴重視ではなく個人の能力重視」となっていることが伺えます。
キーエンスへ内定獲得するために取るべき行動【4選】
内定獲得するための行動
- 過去の選考情報をしっかりチェックする
- 自己分析を徹底的にやり込む
- 面接練習をおこなう
- キーエンスの選考前に内定を獲得しておく
①過去の選考情報をしっかりチェックする
どの企業も一緒ですが、過去の選考情報を確認して対策を練ることは必須。
その中で、キーエンスへ内定獲得できた先輩の選考対策も参考にできれば鬼に金棒です。
そのため、過去の選考情報をしっかりチェックして対策を練るのは、キーエンスの内定獲得に必須と言えます。
ユニスタイル公式サイト「https://unistyleinc.com/」
②自己分析を徹底的にやり込む
と言うのも、就活は" あなたという商品を売り込む "ことで内定が獲得できます。
また、自己分析をすることで" 自分のやりたいこと(就活の軸) "も見えてきます。
そのため、就活対策の基盤とも言える自己分析は、キーエンスの内定獲得においても必須です。
自己分析のやり方5ステップ
- 適性検査を受講して自分の客観的データの収集
- 自分史の作成(過去の自分を振り返る)
- 他己分析(第三者から意見をもらう)
- 大学時代の自分の活動内容を振り返る
- 自己分析から得た内容をアウトプット(自己PR作成など)
正直、自己分析は、ゴールや答えがなく自己分析の沼にハマる学生が多いです…
しかし、基本は、上記5ステップに沿って自己分析をおこない、いくつか自分の武器(強み)が見つかればOK!
100時間の自己分析よりも、上記方法に沿って自己分析をしたあとに、いくつか面接を受けて武器を研ぎ澄ましていくほうが効率的ですよ。
③面接練習をおこなう
面接の種類
- 説得面接:「〜嫌いを好きにさせてください」のような質問あり
- 要素面接:「営業に必要な要素3つを教えてください」のような質問あり
本来であれば、志望動機やガクチカを中心とした質問が多いですが…
キーエンスは、相手を説得させることのできる論理的かつ簡潔な回答を求められます。
そのため、相手に論理的かつ簡潔に伝えられるように本選考前までに面接練習を重ねることが必須です。
パターン | メリット | デメリット |
キャリアセンター | 手軽 / リクルート出身のOBがいれば最強 | 民間企業の就職経験がない方も多い |
友人同士 | 手軽 / 和気あいあいと気兼ねなくできる | プロ視点のアドバイスがない |
就活エージェント | プロの就職支援を受けられる | 担当者の質に大きく左右される |
上記の通り、一番確実かつ手間が少ないのは大学のキャリアセンターを利用した模擬面接です。
もし、年次が近いキーエンス出身のOBがいれば、そちらの社員を紹介してもらうのもおすすめ。
なお、大学の友人同士で模擬面接をするのも気兼ねなくできる点では良いのですが、あまりおすすめしません…
友人も就職活動が初めてなので、的確なアドバイスが受けられず、ミスリードになってしまうことがあります。
最後の就活エージェントについては、プロの就職支援を受けられるのでかなりおすすめ。
ただし、担当者の質によって大きく左右されるサービスなので、利用する場合はサービス比較が必須です。
④キーエンスの選考前に内定を獲得していく
と驚く声をいただくことも多いですが、自分の目指す企業の前に内定を1社獲得しておくのはかなり重要。
早期内定で得られる効果
- 強制的に本選考前の就活対策ができるため
- 自分の課題や弱点を本選考前に把握できる
- 早期内定でメンタルが安定する
- 本選考で面接官に優秀な学生と思わせられる
詳しい詳細は、" 早期選考を受けるメリット "で紹介していますが、早期内定のメリットはかなり大きいです。
なお、私もそうでしたが、本命企業の選考前に内定を獲得しておくとメンタルに余裕が生まれます。
結果、本命企業の選考でリラックスして臨めるので、いつも以上の実力を出せるケースは本当に多いです。
キーエンスへ就職する魅力2つを元採用担当者が紹介
キーエンスの魅力
- 平均年収がとにかく高い(平均年収:2,279万円)
- 実は過去5年間の離職率が低い(実績:5%以下)
①平均年収がとにかく高い
誰もがキーエンスと聞くと年収の高さをイメージすると思いますが、やはり年収の高さはキーエンスの魅力です。
年度 | 平均年収(出典:キーエンスIR情報) |
2023年3月期 | 2,279万円 |
2022年3月期 | 2,183万円 |
2021年3月期 | 1,751万円 |
2020年3月期 | 1,839万円 |
2019年3月期 | 2,111万円 |
2018年3月期 | 2,089万円 |
2017年3月期 | 1,862万円 |
上表の通り、直近のキーエンスの平均年収は2,279万円と日本企業の中でもトップクラスの年収を誇ります。
キーエンスの新卒の平均年収も700万円から800万円と言われており…
令和元年賃金構造基本統計調査による20代全体の平均年収248~280万円(中央値)を大きく上回っています。
職種 | 平均年収 | 年収範囲 |
営業 | 1,255万円 | 480万~2,900万円 |
開発 | 1,355万円 | 650万~2,300万円 |
事務 | 675万円 | 400万~1,000万円 |
キーエンスは、歩合制ではなく企業全体の業績によってボーナス額が大きく変動します。
そのため、業績に大きく関わる営業職や開発職の方が高い年収を得られます。
②実は過去5年間の離職率が低い
キーエンスと聞くと、離職率が高いイメージを持たれる方も多いですが、実は離職率が低いのをご存知でしょうか?
ポイント
直近5年間の離職率は3~5%台で推移。
キーエンスの平均年齢が他の大手企業より若干若いのは、事業規模の拡大とともに積極採用をしてきた結果、直近10年以内に採用した人の比率が40%を超えているため。
上記の通り、キーエンスの平均年齢(35.8歳)だけを見るとブラック企業なんじゃないか…
と不安になる方も多いですが、実はしっかりとした理由があります。
もちろん、" キーエンスはやばい? "の記事で詳しく紹介してますが、「30歳で家が建ち、40歳で墓が建つ」ということわざもあります。
しかし、平均年収や離職率を見ると、キーエンスの魅力は他企業よりも多いのは間違いなしです。
キーエンスの内定を獲得している人の特徴【3選】
キーエンスの内定を獲得している人の特徴
- コミュニケーション能力が高い
- キーエンスへ就職する理由が明確
- 発言に定量的な根拠がある
①コミュニケーション能力が高い
と言うのも、キーエンスはトップセールスマンが集まる企業。
その中で、コミュニケーションに自信のある方が毎年多く応募するのがキーエンスの特徴です。
そのため、キーエンスの内定を獲得する人は、コミュニケーション能力はかなり高いです。
②キーエンスへ就職する理由が明確
正直、どの企業もそうですが、面接で採用担当が求めているのは入社したいという熱意。
キーエンスは、求める人物像は公表していませんが、熱意のある学生を嫌うことはありません。
そして、キーエンスへ内定を獲得する人は、そういった部分を理解したうえで、キーエンスへ就職する理由をしっかり考えています。
結果、熱意のある発言が面接官へ伝染し、キーエンスの内定につながっているケースも少なくありません。
注意事項
なお、キーエンスへ入社する理由が年収であっても面接官には伝えないようにしましょう。
" キーエンスの〇〇商材だから… "のように、キーエンスじゃないといけない理由を述べるのがおすすめです。
③発言に定量的な根拠がある
キーエンスは、20秒面接や説得面接・要素面接などの他社と違う選考を取り入れています。
面接の種類
- 20秒面接:説明会後に20秒間で自己PRを実施
- 説得面接:「〜嫌いを好きにさせてください」のような質問あり
- 要素面接:「営業に必要な要素3つを教えてください」のような質問あり
そして、上記のような選考の中では、" 〇〇というデータから結論づけました "のような定量的な発言が求められます。
キーエンスは、営業力で日本トップクラスの企業だからこそ、根拠のない発言を嫌う傾向にあります。
そのため、キーエンスの内定を獲得する人は、定量的な発言ができる方が多いです。
キーエンスの採用に関するよくある質問【5選】
よくある質問5選
- キーエンスにはどういった職種がありますか?
- キーエンスの職種は併願可能でしょうか?
- キーエンスの学生に求める人物像はなんでしょうか?
- キーエンスは海外からの留学生も応募できますか?
- キーエンスはブラック企業ですか?
①キーエンスにはどういった職種がありますか?
K氏(22歳)
キーエンスにはどういった職種がありますか?
漠然とキーエンスに入りたいという気持ちはあるのですが、職種まで理解していないです。
キーエンスの職種
- ビジネス職:キーエンスの中でも営業職の位置付け
- エンジニア職:エンジニア職は理系のみが応募可能
- S職:キーエンスの中でも事務職の位置付け
上記の通り、キーエンスには3つの職種があります。
なお、エンジニア職は理系の方しか応募できないので注意してください。
②キーエンスの職種は併願可能でしょうか?
M氏(21歳)
キーエンスの職種は併願できるのでしょうか?
例えば、ビジネス職とS職を併願することが可能か知りたいです…
③キーエンスの学生に求める人物像はなんでしょうか?
M氏(22歳)
キーエンスが学生に求める人物像があれば詳しく知りたいです…
キーエンスは、学歴関係なく採用をしていることはもちろん、公平性を大切にしている企業です。
そして、学生のありのままの姿を見たいというキーエンスだからこそ、求める人物像を公表していないと言えます。
④キーエンスは海外からの留学生も応募できますか?
S氏(22歳)
キーエンスは留学生の私でも応募することはできるのでしょうか?
年収の高さに惹かれて受けようと思っています。
ただし、日本人学生と同じ選考方法になるので、ビジネスレベルの日本語能力は必須となります。
また、内定となって入社する場合は、在留資格の変更申請が必要なので注意しておきましょう。
⑤キーエンスはブラック企業ですか?
N氏(22歳)
キーエンス=仕事が激務のイメージがあるのですがぶっちゃけブラックですか?
Google検索でも" キーエンス やばい "みたいなキーワードが出てくるので気になっています…
とお怒りの声も聞こえてきそうですが、実際、やりがいや年収を求める方は、キーエンスをブラック企業とは思わないでしょう。
しかし、残業をまったくしたくないという方は、キーエンスがブラック企業に感じるはずです。
このように、キーエンスにかぎった話ではないですが、ブラック企業の判断基準は人それぞれ。
だからこそ、キーエンスは自分に合った働き方ができる企業かしっかり分析しておくことが大切です。
キーエンスの就職難易度は?学歴フィルターや採用大学のまとめ
結論
- キーエンスの就職難易度は「4.7/5.0」/ 採用倍率は約136倍
- キーエンスは学歴ではなく個人の能力を重視している
- 採用大学はMARCH層の割合が多いが偏差値40台の大学からも採用実績がある
キーエンスは、年収が高いという理由から、就活生の間で毎年人気の企業です。
新卒から年収700万円から800万円もらえると言われており、給料の高い企業を目指す方にとってこれ以上の企業はありません。
もちろん、仕事内容や残業が少ないうえで給料が高いという甘い考えではやっていけない企業。
ですが、若いうちからお金と成長できる環境を求める方にとっては、目指す価値のある企業です。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。