

今回は、上記悩みを解決していきます。
プロフィール
- 通信業界で働く社会人6年目のサラリーマン
- 2017年6月11日に簿記3級に合格
- 会計知識ゼロから予備校に通わず独学1ヶ月で簿記3級取得
なお、結論からお伝えすると簿記3級は難しいです。
実際、ネットでも炎上してましたが、第158回(2021年6月実施)の合格率は28.9%となっています。
また、直近2回分の平均合格率(約33%)を見ても、そこまで簡単な資格とは言えないかなと思います。
なお、今回は、上記内容も踏まえたうえで、簿記3級が難しいと言われている理由を4つ紹介していきます。
また、資格の取り方のサイト掲載を参考にした「簿記3級の偏差値」も紹介していきますので…
ぜひ、簿記3級が難しいとウワサされている理由を明確にしたい方は、参考にしてみてください。

簿記3級の偏差値および直近5回分の合格率から難しい資格か解説!

簿記3級の偏差値と合格率
- 簿記3級の偏差値は45点
- 直近5回分の平均合格率は38.1%
一つずつ詳しく解説していきますね。
簿記3級の偏差値をもとに難しい資格なのか紹介!


上図の通り、簿記3級の資格は「簡単」という部類の資格として紹介されています。
なお、偏差値が同じ資格としては、IT資格の登竜門とされているITパスポートが同じ位置付けとなります。
ちなみに、ITパスポートは簡単という口コミも多く、簿記3級も偏差値の観点では簡単な資格となっています。

直近5回分の簿記3級の合格率をもとに難しい資格なのか紹介!


回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
第163回(2023年2月26日) | 37,493名 | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
第162回(2022年11月20日) | 39,055名 | 32,422名 | 9,786名 | 30.2% |
第161回(2022年6月12日) | 43,723名 | 36,654名 | 16,770名 | 45.8% |
第160回(2022年2月27日) | 52,649名 | 44,218名 | 22,512名 | 50.9% |
第159回(2021年11月21日) | 58,025名 | 49,095名 | 13,296名 | 27.1% |
引用元:日本商工会議所
上記の通りでして、直近5回分の平均合格率は38.1%となりました。(10人に4人は落ちる計算)
また、第159回に関しては、合格率が27.1%となっており、合格率を見るかぎり簡単な資格とは言えないかと思います。

と思われたかも多いと思いますが、私の勉強経験を踏まえてお伝えすると簿記3級は難しいです…
私の地頭が悪いと言われればそれまでですが、難しいと感じる理由が4つほどあったので紹介していきますね。
私が簿記3級の資格が難しいと感じた理由4選を紹介!

難しい理由4選
- 出題範囲が変更になることが多いため
- 暗記だけで合格することが困難なため
- 選択式の問題だけが出題されないため
- 試験時間が問題数と比例していないため
一つずつ詳しく解説していきますね。
出題範囲が変更になることが多い

実際、下図の通り、2019年に簿記2級の範囲であった" 法人税 "や" 消費税 "などの税金関係の論点が追加されました。
引用元:資格の学校TAC
結果、簿記3級の難易度が一気に上がったと感じる方が多く、私もその1人でした…
ただし、出題範囲の改定によって、新たに簿記3級から除外される問題もあるので、実際の合格率は大きく変動していません。
しかし、少なからず簿記2級の試験内容が簿記3級に出題されるケースがあることから難しいと感じる方は多いと言えます。
暗記だけで合格することが困難なため

先ほど、簿記3級の偏差値はITパスポートと同じと紹介しました。
しかし、私が勉強した感覚としては、圧倒的に簿記3級が難しく、理由は簿記3級は過去問を暗記しても合格することができないためです…
実際、出題問題は実施回ごとに変更となっており、電卓を用いた計算が必要なので丸暗記は意味がないです。
そのため、簿記3級は、問題のひとつ一つの理解を深める必要があり難しい資格と言えます。
選択式の問題だけが出題されないため

実際、簿記3級は、電卓で計算して商業簿記の仕分けや精算表作成(穴埋め)が必要となります。
そのため、運の要素が少なく、勉強をしていないと合格することはほぼ不可能な資格となっています。
試験時間が問題数と比例していないため

なお、簿記3級はコロナの影響もあり、「筆記試験(統一試験方式)」に加え、「ネット試験(CBT方式)」が登場しました。
結果、筆記試験およびネット試験の試験時間がどちらも1時間となり、簿記3級が難しくなったと言う声が多く上がっています…
ちなみに、以下のような口コミが寄せられており、試験時間がまったく足りないと感じる方は多いです。
リアルな声
簿記3級の今回の合格率リアルに20%ぐらいと予想。
・メモ用紙の改悪→1番酷い
・時間が半減したのに問題量は以前の70%程。
・時間と難易度のバランスの悪さ
これは次回から修正入れないと駄目なレベルだと思う。
— たくぼー (@vkGbeirvqlWN0NW)
なお、私の時代は、試験時間が2時間でしたが、正直それでも足りないと感じる問題内容でした…
以上の内容を踏まえ、私の経験上、簿記3級は難しい資格と言えます。
なお、ここまでの内容を踏まえて、簿記3級の取得はやめておこうと考えた方も多いと思います。
しかし、簿記3級は取得するだけの価値がある資格であり、その辺りも紹介していきます。
ぜひ、簿記3級を取得するメリットと難易度を比較して取得検討したい方は、このまま読み進めてみてください。
簿記3級は難しい資格だが取得価値の高い理由3選を紹介!

メリット
- 就職・転職時の企業分析に役立つ
- 取引先企業の財務分析に役立つ
- 副業で稼げたときの確定申告に役立つ
※実際に私が簿記3級を取得して感じたメリットを3つに絞って紹介しているので参考にしてみてください。
就職・転職時の企業分析に役立つ

実際、私は2019年4月に「リクルートエージェント」へ登録し転職活動を始めたのですが…
転職エージェントから紹介される企業の決算書まで読み込んでいました。
結果、決算書を確認すると" 売上高は年々増加しているが粗利は減少傾向だな… "のような気づきがありました。
このように、簿記3級は、就職・転職時の企業分析ができるようになるので取得メリットはかなり大きいと言えます。
取引先企業の財務分析に役立つ

上記の通りでして、営業として取引先の経営状況を分析しながら取引をするうえで非常に役立ちました。
なお、私の場合は、取引先企業の財務分析をおこない" この商品を導入するとこれだけの固定費が削減できます "と提案したことがあります。
結果、社長からかなり気に入ってもらうことができ、今でも継続して取引をおこなってくれています。
このように、経理以外には関係ない資格と思われがちですが、実際は、多くの仕事で簿記3級は役立つ資格となっています。
副業で稼げたときの確定申告に役立つ

昨今、副業を始める方が多くなっていますが、一定の額を稼げるようになると確定申告をする必要があります。
その際に、簿記3級で学んだ知識はかなり役立つので、将来、副業や企業を考えている方は、簿記3級はかなりメリットの大きい資格と言えます。
なお、私も確定申告で簿記3級を取得して良かったと感じる場面は多いですが…
それ以上にマネーリテラシーが高くなったのも簿記3級を取得して良かった理由の1つとなっています。


簿記3級の取得をおすすめする人の特徴3選を紹介!

おすすめする人の特徴3つ
- 就職や転職活動を控えている方
- 起業や副業を将来考えている方
- コスパの高い資格取得を考えている方
上記3つのうち、1つでも当てはまる方は簿記3級の取得はかなりおすすめなので挑戦してみてはいかがでしょうか。
就職や転職活動を控えている方

上記の通りでして、実際に簿記3級は、就職や転職活動における企業分析でかなり役立ちます。
実際に、転職エージェントから紹介された求人の決算書を分析するとボロボロだったケースは多いです。
その点、簿記3級の知識があると、企業の決算書をもとに企業分析が自分でできるのでかなり役立ちます。
そのため、就職や転職活動を控えている方は、簿記3級の取得をおすすめします。
起業や副業を将来考えている方

上記の通りでして、私自身、副業で稼いだお金の確定申告にかなり役立っています。
実際に、お金の流れを理解できるので簿記3級の知識がないと損をしていたことも多くありました。
そのため、起業や副業を将来考えている方は、簿記3級の取得をおすすめします。
コスパの高い資格取得を考えている方

以下記載の通り、正直、簿記3級は他の資格に比べて汎用性がかなり高い資格です。
- 【営業現場】:取引先企業の財務分析ができる
- 【採用現場】:学生に対して自社の定量的な部分を説明できる
- 【副業】:確定申告に役立つ
上記は、私が簿記3級を取得した後、実際に役立ったと感じた場面を箇条書きにした内容です。
記載の通り、営業現場から採用・副業に至るまで多くの場面で簿記3級は役立ってくれました。
そのため、コスパの高い資格取得を考えている方は、簿記3級ははかなりおすすめです。
以上が、簿記3級をおすすめする人の特徴3つとなります。

※会計知識ゼロの私が予備校に通わず独学1ヶ月で簿記3級に合格できた勉強法をすべて公開した記事となります。
簿記3級に関するよくある質問5選を紹介!

よくある質問5つ
- 簿記3級の合格ラインはどれくらいなのでしょうか?
- 簿記3級の取得におすすめの参考書はありますか?
- 簿記3級に必要な勉強時間はどれくらいでしょうか?
- 簿記3級取得におすすめの勉強法は?
- 簿記3級の過去問は何年分解くべきでしょうか?
ぜひ、簿記3級取得を目指す前の参考情報としていただければと思います。
簿記3級の合格ラインはどれくらいなのでしょうか?
N氏(24歳)
簿記3級って年間40万人以上が受験する人気資格って聞いたけど…
実際に合格するとなるとどれくらいの点数が必要になってくるの?


簿記3級の取得におすすめの参考書はありますか?
F氏(27歳)
簿記3級取得をするためにおすすめの参考書があれば教えてほしいです…
正直、参考書の数が多すぎて何を選べば良いか分からず…

TAC出版の書籍となっており、合格テキストを1周して本試験問題集に着手するのがおすすめです。
簿記3級に必要な勉強時間はどれくらいでしょうか?
T氏(26歳)
簿記3級って会計知識ゼロの素人だとどれくらいの勉強時間が必要なの?
正直、仕事しながらだからまとまった時間は取れそうになくて…

とは言え、私が勉強した感覚では、以下3つの理由から1ヶ月(勉強時間:約100時間)必要かと。
1ヶ月(100時間)必要な理由3選
- 会計用語が思った以上に多いため
- 暗記だけで合格することが困難なため
- 過去問題をできるだけ多く解く必要があるため
簿記3級取得におすすめの勉強法は?
F氏(24歳)
簿記3級を取得するためにおすすめの勉強法があれば教えてほしいな…
できれば最短で合格したいと思ってるので効率良い勉強法とかあれば知りたいです。

独学1ヶ月で合格した勉強法
- 簿記3級の申し込み(0.5日)
- オンライン学習サイトのスタディング
登録(0.5日)
- スタディングの講義19本を閲覧!/デジタルテキスト書き込み(1日3時間を5日間)
- スタディングの「実践力アップテスト」「模擬検定試験」受講(1日4時間を8日間)
- スタディングの「実践力アップテスト」「模擬検定試験」で間違った問題復習(1日4時間を5日間)
- 残りの期間はひたすら過去問を解く
上記の通りでして、私は「スタディング」を軸に学習していました。
なお、上記勉強法の詳しい詳細は、" 私が独学1ヶ月で簿記3級に合格した勉強法 "にて解説しています。
かなり具体的な手順まで紹介していますので、簿記3級の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
簿記3級の過去問は何年分解くべきでしょうか?
R氏(24歳)
簿記3級の過去問は何年分解くべきでしょうか?
試験で時間が足りなかったと聞くことが多いので試験問題には慣れておいた方が良いと思い…

実際、簿記3級では、試験時間が足りなかったという方が多く、試験問題はできるだけ多く解いておいて損はないです。
ぜひ、参考にしてみてください。
【簿記3級の偏差値は?】簿記3級が難しすぎると言われる理由4選のまとめ!
今回は、簿記3級の偏差値(45:比較的簡単)と簿記3級が難しすぎる理由を紹介してきました。
難しい理由4選
- 出題範囲が変更になることが多いため
- 暗記だけで合格することが困難なため
- 選択式の問題だけが出題されないため
- 試験時間が問題数と比例していないため
上記の通りでして、簿記3級の偏差値は簡単という分類となっていましたが…
実際に簿記3級の勉強をした私の経験では、比較的難しい資格と感じました。
とは言え、以下3つの理由から簿記3級の取得価値は高いと思っています。
メリット
- 就職・転職時の企業分析に役立つ
- 取引先企業の財務分析に役立つ
- 副業で稼げたときの確定申告に役立つ
実際に、今回の内容を踏まえて簿記3級取得を目指すかはあなた次第ですが…
ぜひ、少しでも取得を悩まれているのであれば挑戦してみてはいかがでしょうか?
会計関連の知識を有している人材は多くの企業で求められており、会計知識取得の初めの一歩として挑戦して損はない資格です。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。