こんな悩みを解決できる記事を書きました。
私自身、上場企業の採用担当+就活ブロガーとして合計7年!
色々な専門商社を見てきましたが、結論、「専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれ」です。
今回は、この辺りの内容について詳しく紹介しつつ、専門商社に向いている人・向いていない人まで紹介していきます。
まずは、「そもそも専門商社とは何か?」について解説するので、ぜひチェックしてみてください。
【大前提】そもそも専門商社とは?
すぐに専門商社への就職はやめておくべきか知りたい方は、「専門商社への就職はやめておくべきか?」から読み進めてみてください!
商社とは?
商社は、貿易や国内企業から製品を調達し販売する業態を指します。
なお、メーカーとの大きな違いは、自社でモノを作っているかどうかです。
商社の種類とは?
- 総合商社:幅広い製品や素材を取り扱っている商社
- 専門商社:特定の分野で専門性を持ってビジネスに取り組む商社
上記の通り、総合商社は、幅広い製品や素材を取り扱い、専門商社は、その中でも特定の分野で専門性を持ってビジネスに取り組む商社を指します。
専門商社の種類とは?
- 総合商社系の専門商社:総合商社では取り扱わないニッチな商材を扱う商社
- メーカー系専門商社:特定のメーカーをバックに持ち、その製品を扱う商社
- 独立系専門商社:総合商社に属さず独自のノウハウや技術・コネクションを持つ商社
上記のように専門商社の中にも多くの種類がありますが…
まずは、商社には「総合商社」と「専門商社」があるという部分を押さえておけばOKです。
【結論】専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれ
タイトルにあるとおり、専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれです…
次の章で「専門商社はやめておけと言われている理由5つ」を紹介しますが…
「専門商社は激務」や「自分の市場価値が高まらない」など、色々ウワサされています。
ただ、「専門商社のメリットは?」という記事で詳しく紹介してますが、専門商社の良い面があるのも事実!
専門商社への就職はやめておけと決めつけるのは難しかったりします。
専門商社はやめておけと言われている理由【5選】
やめとけと言われる理由
①専門商社は激務だから
上記のとおりでして、「専門商社は激務」と言われていたりします。
ちなみに、私の経験上、専門商社が激務かは企業によります…
というのも、ニッチで競合がいない専門商社は、既存顧客を獲得する必要がありません。
また、取引先との関係も良好であり、継続した案件受注も多いのが特徴!
ただし、専門商社は、顧客やメーカーからの依頼に即座に対応する必要がある仕事でもあります。
そのため、休日返上で顧客やメーカーのトラブル対応をおこなう専門商社があるのも事実です…
②顧客とメーカーの板挟みになるから
上記のとおり、「顧客とメーカーの板挟みになる」という理由からやめておけと言われていたりします。
実際、専門商社は、顧客とメーカーの仲介に入り利益を得るビジネスモデル。
納期遅延等、顧客とメーカーの板挟みになることも少なくありません…
また、機械等の部品を取り扱っている場合、納期が間に合わなければ、顧客の生産ラインを止めてしまうリスクがあります。
この辺りのプレッシャーも専門商社はやめとけと言われている理由の一つです。
③専門的な商品知識が必要だから
上記のとおりでして、「専門的な知識が必要」という理由でやめておけと言われていたりもします。
実際、専門商社には多くの商品知識が必要になります。
もちろん、専門商社なだけあり、商品もかなり特徴的なので覚えるのにかなりの時間が必要です。
また、取引先の業界や取引先のニーズに応える必要があるのも専門商社の役割。
日々勉強をしなければついていけなくなるのが専門商社の大きな特徴だったりします。
④自分の市場価値が高まらないため
上記のとおりでして、「自分の市場価値が高まらない」という理由でやめておけと言われていたりもします。
というのも、専門商社は、特定の分野で活躍する商社。
ニッチな分野で活躍する企業も多く、転職に役立つスキルが身に付かず不利と言われることが多いです。
専門商社で身につくスキル
- コミュニケーションスキル
- マーケティングスキル
- 顧客との交渉力
上記のような、どの業界でも使える汎用的なスキルを身につけられるのは専門商社の大きな特徴です。
正直、どの業界にいても市場価値を高められるかは「本人の努力次第」になってきます。
⑤特定分野に依存した経営体質のため
上記のとおりでして、「特定の分野に依存している」という理由でやめておけと言われていたりもします。
実際、専門商社は特定の分野に依存している企業が多いのも事実!
古い時代からの既存顧客がいるので、「いつもの内容で発注しておいて」の一言で終わることも…
そのため、自分の存在意義(やりがい)の部分を感じられないケースは少なからずあります。
また、特定分野に依存した経営体質=倒産リスクも高いといわれることが多いのも専門商社はやめておけと言われている理由です。
専門商社への就職が向いている人と向いていない人の特徴
①専門商社への就職が向いている人の特徴【3選】
向いている人の特徴
- 人とのコミュニケーションが好きな人
- 専門的な商品知識を学びたい人
- 分析能力が高い人
上記のとおり、まずコミュニケーションが好きな人は、間違いなく専門商社に向いています。
顧客やメーカーとの交渉含めたやり取りが多く、コミュニケーションは必須スキル。
取引先と信頼関係を築けると仕事へのやりがいを感じやすかったりします。
また、取引先の業界分析や・トレンド・顧客ニーズの調査・分析・新商品の提案も必要なのが専門商社。
専門的な商品知識や業界知識を学びたい方や分析能力が高い人にもおすすめです。
②専門商社への就職が向いていない人の特徴【3選】
向いていない人の特徴
- 人とのコミュニケーションが苦手な人
- 新たなビジネスの開拓をしていきたい人
- リモートワーク中心の働き方がしたい人
上記のとおり、人とのコミュニケーションが苦手な人は、専門商社はおすすめしないです…
顧客とメーカーの仲介に入るので密なコミュニケーションは切っても切り離せない業種。
専門商社に入社後、ブラック企業と感じる可能性が高い傾向にあります。
その他にも、新たなビジネスの開拓をしていきたい人やリモートワーク中心の働き方も難しいのが専門商社。
既存顧客がすでにいることも多く、新たなビジネスに積極的な企業風土のある専門商社は少なかったりします…
もちろん、顧客やメーカーとのトラブル含めた、現場対応が多く、リモートが難しいのも専門商社の大きな特徴の一つ。
この辺りは、企業にもよりますが、専門商社を目指すうえで覚えておきたい特徴の一つです!
専門商社の中でも狙い目の企業の特徴【3選】
専門商社の中でも狙う目の就職先
①ニッチな分野でシェアNo1の専門商社
上記のとおりでして、「ニッチな分野で業界No1」の専門商社は狙い目です。
というのも、ニッチな分野で業界No1の専門商社は倍率が低いのが魅力。
収益性が高いのはもちろん、労働条件の良い優良企業が多いのも魅力の一つです。
もちろん、ニッチな分野で業界No1の専門商社は、企業研究の上手い優秀な学生の応募者が多いのも特徴。
倍率は低いですが、記事後半で紹介している「就活対策12ステップ」は必須です。
②大手子会社
上記のとおりでして、専門商社の中でも「大手子会社」は狙い目です。
大手子会社は、大手企業に比べて倍率が低いのが大きな特徴。
例えば、住友商事マシネックスという企業は、住友商事が親会社の専門商社なのですが聞いたことはあるでしょうか?
住友商事マシネックスは、機械・電機・情報通信・建設設備を専門分野とする商社。
住友商事グループおよびタイ子会社との情報共有でシナジーを発揮し、グローバル化も促進しています。
このように大手企業と連携してグローバルに活躍する専門商社も大手子会社には多く存在します。
もちろん、大手と同じ福利厚生が提供されている専門商社も多く狙い目となっています。
③一つの取引先に依存していない専門商社
狙い目の専門商社の最後は「一つの取引に依存していない専門商社」です。
というのも、専門商社の中には、〇〇企業との取引80%のような企業が存在します。
このように、一つの取引先に依存した企業の場合、主要取引先に切られると追い込まれます…
そのため、専門商社を選ぶポイントとして、一つの取引先に依存していないかは確認するようにしましょう。
専門商社の中でもおすすめの隠れ優良企業【20社】
【専門商社】隠れ優良企業
- 小松物産株式会社
- 片岡物産株式会社
- 株式会社カネトモ
- 株式会社髙山
- フジノ食品株式会社
- 丸紅食料株式会社
- 伊藤忠プラスチック株式会社
- 岡畑産業株式会社
- ソーダニッカ株式会社
- 日曹商事株式会社
- 浅井産業株式会社
- 株式会社ニッコー
- 株式会社鳥羽洋行
- 株式会社日伝
- 株式会社ヨネイ
- ソレキア株式会社
- 日本電計株式会社
- 東海エレクトロニクス株式会社
- 光伝導機株式会社
- 伊藤忠プランテック株式会社
上記20社は、従業員数1,000名以下・有休取得平均10日以上・就職倍率100倍以下を条件に算出した企業!
「就職四季報2025-2026」で紹介されている専門商社の中から一つずつ調査しました。
ちなみに、上記20社の細かい詳細は、「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事にまとめています。
ぜひ、超穴場の専門商社を探している方は、合わせてチェックしてみてください!
専門商社への就職を目指すうえで取るべき行動【12選】
就活対策【12選】
- 企業研究のやり方を取得
- インターンシップサイトへの登録
- 就活情報サイトの導入
- 就活イベントへの参加申し込み
- 自己分析の開始
- 志望業界の絞り込み実施
- ガクチカの作成方法を学ぶ
- 逆求人サイトの導入
- 志望動機の作成方法を学ぶ
- エントリーシートの作成方法を学ぶ
- 筆記試験対策の実施
- 面接対策の実施
上記のとおりでして、「企業研究」や「インターンシップ」・「ガクチカ作成」など…
穴場の専門商社を目指すために実践すべきは「基本となる就活対策のみ」です。
ただ、この当たり前と思えるような「就活対策」をすべて実践できている学生が少ないのも事実…
だからこそ、私のような凡人でも「倍率60倍近くの東証プライム企業」へ就職できました。
そのため、本気で専門商社を目指したい方は、上記12ステップを実践してみてください。
専門商社を目指す就活生から多く寄せられる質問【4選】
多く寄せられる質問
①専門商社とメーカーはどちらがおすすめ?
R氏(21歳)
専門商社とメーカーの違いは何なのでしょうか?
専門商社とメーカーのどちらがおすすめかも知りたいです。
というのも、専門商社は、自社で製品を製造していないものの、幅広い商品を顧客に提案が可能。
そのため、顧客に柔軟な提案ができる営業マンを目指すのであれば専門商社がおすすめです。
ただし、ものづくりが好きな方は、間違いなくメーカーがおすすめといえます。
②専門商社の平均年収はどれくらい?
T氏(20歳)
専門商社の平均年収はどれくらいなのでしょうか?
比較的高い印象があるのですが事前に知っておきたく…
ちなみに、私の感覚値にはなりますが専門商社のボーナスは他業界に比べて高い印象!
そのため、企業の業績や個人の成果によっては、年収700万円から1,000万円も十分に狙える業界といえます。
③専門商社の中でも大手企業はどこ?
T氏(20歳)
専門商社の中でも大手企業と言われるところはどこでしょうか?
売上高をベースに上位5社を知っておきたく…
企業名 | 売上高(2023年3月時点) | 当期純利益 |
株式会社メディパルホールディングス | 3兆3,600万円 | 388億円 |
アルフレッサホールディングス株式会社 | 2兆6,990万円 | 257億円 |
阪和興業株式会社 | 2兆6,668万円 | 515億円 |
株式会社スズケン | 2兆3,118万円 | 203億円 |
三菱食品株式会社 | 1兆9,967万円 | 171億円 |
上記の中でも阪和興業株式会社は、当期純利益は他社を圧倒!
また、三菱食品は、食品卸業界ではトップの売上高を誇っています。
もちろん、就職難易度も高い専門商社なので今回紹介した「就活対策12ステップ」は必須です。
④専門商社に就職できると勝ち組?
T氏(21歳)
やっぱり専門商社に就職できると勝ち組なのでしょうか?
一つ上の先輩が専門商社に就職していたのですが勝ち組と言ってました!
歯切れの悪い回答になりましたが、上記が真実です!
ちなみに、この辺りの内容は、以下記事で詳しく解説しているので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。
【まとめ】専門商社はやめておけと言われる理由5つ
やめとけと言われる理由
上記のとおり、専門商社の中には激務な企業も存在します。
ただし、すべての専門商社が激務というわけではないのも事実。
「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事で詳しく紹介していますが…
穴場の隠れ優良企業が専門商社の中には多いのも事実です。
そのため、まずはあなた自身が専門商社に向いているかを確認しつつ…
あなたの理想的な働き方ができる専門商社がないか確認するところから始めていきましょう。
繰り返しになりますが、「専門商社が向いているかどうかは人それぞれ」です!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。