今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
なお、結論からお伝えすると、東証プライム企業は「すごい」です。
と言うのも、全国の日本企業368万社(2021年6月の総務省の調査)のうち、東証プライム企業1815社(2023年9月時点の日本取引所の調査)の割合は日本全体の約0.05%しかないからです。
そのため、東証プライム企業が日本企業の中でも数社しかない意味ではすごいと言えます。
と質問をいただくことも多いのですが、正直、学歴がなくても東証プライム企業へ内定獲得することは可能です。
私自身、関西の偏差値47の大学で毎日アルバイト三昧の学生でした…
しかし、本記事の後半で紹介する就活対策【12選】に取り組んだことで倍率40倍超えの東証プライム上場企業へ就職できました。
今回は、そんな" 東証プライム上場企業へ就職するためにおこなった行動12選 "も包み隠さず紹介していきます。
そのため、学歴だけで上場企業への就職を諦めている方もぜひ参考にしてみてください。
すぐに、東証プライム上場企業へ就職するための就活対策【12選】が知りたいという方は、こちらをクリックすると、本記事の該当箇所までジャンプできます。
そもそも東証プライム上場企業とは?
区分 | 詳細 |
東証プライム市場 | 知名度の高い会社が多く、社会からの信頼性も高い。 |
スタンダード市場 | 中堅企業が多く、東証プライム市場の企業より知名度が劣る。 |
グロース市場 | 今後伸びてくる可能性のあるベンチャー企業や新興企業が多い。 |
上表の通り、東証プライム企業は、プライム市場の最上位に位置している企業。
東証プライム市場へ上場するには厳しい条件があり、簡単に上場することができない仕組みとなっています。
項目 | プライム市場 | スタンダード市場 | グロース市場 |
株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
売買代金 | 時価総額250億円以上 | - | - |
流通株式比率 | 35%以上 | 25% | 25%以上 |
上表の通り、多くの株主がいるのはもちろん、企業価値がないと東証プライム市場への上場はできません。
このような厳しい条件があるからこそ、東証プライム上場企業は、日本全体の約0.05%となっています。
と質問をいただくことも多いので、続けて企業が東証プライム市場へ上場するメリットも紹介していきます。
東証プライム市場へ上場する企業側のメリット【3選】
東証プライム市場への上場メリット
- 資金調達が容易になる
- 社会的信頼度が上がる
- 優秀な人材を集めやすくなる
①資金調達が容易になる
と言うのも、東証プライム市場へ上場すると、東京証券取引所を通じて投資家同士で株取引が可能になります。
そのため、自分たちで投資してくれる株主を探す必要がなく、容易に資金調達が可能。
また、上場すると企業の透明性が上がるので、金融機関からの資金調達が受けやすくなるというメリットがあります。
②社会的信頼度が上がる
東証プライム市場への上場条件
- 株主数:800人以上
- 流通株式数:2万単位以上
- 流通株式時価総額:100億円以上
- 売買代金:時価総額250億円以上
- 流通株式比率:35%以上
そのため、外部の企業から、東証プライム市場へ上場している=時価総額の高い優良企業として見られます。
また、経営状況や財務(決算書)などの情報開示を対外的におこなっているので企業としての透明性をアピール可能。
結果、東証プライム市場へ上場することで社会的信頼度を大きく上げることができます。
③優秀な人材を集めやすくなる
なお、私自身、新卒採用をおこなっていましたが優秀な学生を集めやすかったです。
と言うのも、東証プライム市場へ上場するだけで学生からの信用は一気に上がります。
- 経営状況や財務(決算書)情報がしっかり載っている上場企業
- 経営状況や財務(決算書)情報が不透明な中小企業
このように、「学生からの信用が一気に上がる→応募者が増加→優秀な学生が集まる」という流れを作ることができます。
東証プライム市場へ上場する企業側のデメリット【3選】
デメリット
- 業績悪化による買収の可能性
- 経営の自由度がなくなる
- 経理処理が複雑になる
①業績悪化による買収の可能性
冒頭でもお伝えした通り、東証プライム企業は、東京証券取引所で株式を公開します。
結果、資金調達が容易になるというメリットがある反面、他の企業へ買収されるリスクが高まります。
もちろん、業績悪化を改善する前向きな買収であれば良いのですが、少なからず企業側のデメリットにもなるので紹介しました。
②経営の自由度がなくなる
と言うのも、東証プライム企業は、株主の意向に沿った経営方針を意識しないといけません。
企業に出資する株主は、企業成長することで得られる配当金を期待しています。
そのため、株主は利益重視の経営方針を好み、企業側の大きなリスクのある行動を好みません。
③経理処理が複雑となる
と言うのも、東証プライム市場へ上場するには、企業の透明性や公平性が求められます。
そのため、3ヶ月に1回決算短信を書かなければならず、非上場企業より経理処理が複雑になります。
なお、企業が上場すると、年に1度有価証券報告書の提出も必要。
しかし、非上場企業は、有価証券報告書や決算短信の作成義務がないのがポイントです。
私自身、経理業務を1年ほど経験したことがありますが正直かなりきつかったです…
と質問をいただくことも多いので、今回は東証プライム企業で働く従業員側のメリットについても紹介していきます。
東証プライム企業で約6年勤めた経験も含めているので、東証プライム企業へ就職を検討している方は参考にしてみてください。
東証プライム上場企業で働く従業員側のメリット【5選】
東証プライム企業で働くメリット
- 社会的信頼度が圧倒的に高い
- 教育体制が整っている
- 倒産リスクが低い
- 有給休暇を取得しやすい
- 福利厚生が充実している
①社会的信頼度が圧倒的に高い
企業側のメリットでも紹介しましたが、従業員の視点で考えても社会的信頼度の高さは大きなメリット。
例えば、私が6年間働く中で、以下のような場面で東証プライム企業の優位性を感じました。
東証プライム企業の優位性
- 24歳の同期が渋谷近くの分譲マンションを購入
- クレジットカードや車のローンで審査に落ちない
- 営業活動におけるアポイントが取りやすい
とくに、クレジットカードや車のローンで審査に落ちることはほとんどありません。
また、営業活動でアポイントを取りやすいのも私の中では大きなメリットでした。
②教育体制が整っている
と言うのも、東証プライム市場へ上場する企業は資金力も大きいです。
そのため、教育に回せる資金がしっかりあるので教育体制が整っている傾向にあります。
なお、私自身、社会人6年目になっても" 後輩指導研修 "や" ビジネスリーダー研修 "を受けています。
このように、教育体制が整っていると、企業のお金でスキルアップできる点は従業員の大きなメリットと言えます。
③倒産リスクが低い
と質問をいただくことも多いのですが、確かに東証プライム企業が100%倒産しないわけではないです…
しかし、厳しい上場基準をクリアした企業のほうが、不祥事がないかぎり倒産リスクが低いのも事実。
そのため、東証プライム企業で働く=倒産リスクが低い点も従業員側の大きなメリットと言えます。
④有給休暇を取得しやすい
と言うのも、東証プライム企業は、従業員が多いので有給休暇の取得が比較的しやすい傾向にあります。
また、年間5日間の有給休暇取得義務といった国の施策にも前向きな企業が多いです。
そのため、東証プライム企業で働く=有給休暇を比較的取りやすいのも従業員側の大きなメリットと言えます。
⑤福利厚生が充実している
教育体制が充実しているのパートと被りますが、東証プライム市場へ上場する企業は資金力があります。
そのため、福利厚生に資金を回すことができるので福利厚生は充実していることが多いです。
福利厚生一覧
- 勤務時間中にマッサージ利用可能(500円/時間)
- 家賃補助(家賃の8割負担)
- 単身赴任社への帰任交通費支給(月1回)
とくに、家賃補助は、私が社会人3年間で貯金300万円を達成できた大きな要因となりました。
このように、福利厚生が充実している点は、東証プライム企業で働く従業員側の大きなメリットと言えます。
と質問をいただくことも多いので、今回は東証プライム企業へ就職する難易度についても軽く触れておきます。
東証プライム上場企業へ就職する難易度は?
企業名 | 就職倍率(新卒)※推定表記は当サイト独自調査の結果となります。 |
雪印メグミルク | 482.3倍(東洋経済調べ) |
ハウス食品 | 291.6倍(東洋経済調べ) |
キーエンス | 136倍(当サイト調べ) |
リクルート | 68倍以上(当サイト調べ) |
例えば、上表のように、学生からの人気が高い東証プライム企業の就職難易度は高いです…
とくに、食品関連の上場企業は人気が高く、就職倍率が100倍を超える企業があるのも事実。
ですが、東証プライム企業の中には、就職倍率が低い企業も存在します。
もちろん、倍率は低いですが、東証プライム市場へ上場しているので福利厚生の充実した企業も多いです。
東証プライム上場企業へ就職するために必要な行動【12選】
東証プライム企業へ就職するために必要な行動12選
- ステップ①:大手就活エージェントの導入
- ステップ②:就活情報サイトの導入
- ステップ③:自己分析の開始
- ステップ④:志望業界の絞り込み実施
- ステップ⑤:企業研究のやり方を取得
- ステップ⑥:グループディスカッションの練習実施
- ステップ⑦:筆記試験対策の実施
- ステップ⑧:ガクチカの作成
- ステップ⑨:志望動機の作成
- ステップ⑩:エントリーシートの作成
- ステップ⑪:面接対策の実施
- ステップ⑫:逆求人サイトの導入
上記は、私の就活経験と当ブログおよび東証プライム企業の人事担当者として合計7年以上、就活と向き合ってきた私の考える就活対策のすべて!
ステップ①からステップ⑫までの就活対策が実践できれば、倍率の高い東証プライム企業への内定獲得も十分に狙えます。
なお、上記ステップ①からステップ⑫の行動は、" こんなの当たり前でしょ! "と言われるような内容も多いです。
しかし、就活で倍率の高い東証プライム企業へ内定獲得する学生は、その当たり前を積み重ねています。
当たり前の行動
- 就活イベントに参加して情報収集
- 面接練習をとにかく繰り返す
- 毎日1時間のSPI問題を解く
- ガクチカ・志望動機を繰り返し修正する
昨今、さまざまな情報が拡散されていますが、就活攻略の方程式は「正しい情報×行動量」!
裏技と言われるような怪しい情報ではなく、正しい情報×行動量が伴って初めて内定獲得ができます!
東証プライム上場企業に関するよくある質問【3選】
当ブログに多く寄せられる質問
- 東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業はあるの?
- 東証プライム企業の年収は良いの?
- 東証プライム企業へ就職できると勝ち組なの?
①東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業はあるの?
S氏(22歳)
東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業は存在するの?
倍率1,000倍とかの話を聞くこともあるので自分には無理なんでしょうか?
企業名 | 株式会社ウェザーニューズ |
ジャンル | 民間気象情報サービス企業(世界最大手) |
従業員数 | 1,120名(連結)/973名(単体) |
平均年齢 | 38.7歳 |
平均年収 | 618万円 |
平均残業時間 | 18.5時間/月 |
3年後離職率 | 7.7% |
有休取得平均 | 9.1日 |
初任給 | 大卒:432万円/年 |
就職倍率 | 7倍(応募264名→内定35名) |
株式会社ウェザーニューズは、民間気象情報サービスで世界最大手の企業。
スマホアプリの個人向けも展開しており、知名度も高い企業となっています。
なお、就職倍率は7倍と比較的狙いやすい水準であり、手が届かないほどの倍率ではない穴場企業です。
なお、上記以外にも就職難易度の低い東証プライム企業は存在します。
この辺りは、" 東証プライム企業の中でも就職難易度が低い企業25社 "にまとめてますので合わせてチェックしてみてください。
②東証プライム企業の年収は良いの?
M氏(22歳)
東証プライム企業の総合職で働く方のリアルな年収が知りたいです…
もちろん、すべての東証プライム企業の年収が高いわけではありません…
実際、東証プライム企業の中には、平均年収500万円以下の企業も多く存在します。
そのため、東証プライム企業=必ず年収が高いわけではないですが、全企業で平均すると年収ベースは高い傾向にあります。
なお、東証プライム企業の年収については、" 東証プライム企業の平均年収は? "で詳しく紹介しています。
東証プライム企業の総合職で働いてきた私の6年間の年収推移も紹介しているので興味のある方は合わせてチェックしてみてください。
③東証プライム企業へ就職できると勝ち組なの?
S氏(22歳)
東証プライム企業へ就職できたら勝ち組でしょうか?
親に東証プライム企業に就職できれば勝ち組だから目指したらと言われました…
と言うのも、私自身、就職における勝ち組=自分の納得できる企業へ就職することだと思っています。
また、東証プライム企業以外にも優良企業は多く存在します。
そのため、東証プライム企業へ就職するだけが勝ち組ではないので注意が必要です。
東証プライム上場企業ってすごい?6年間で感じたメリット5選のまとめ
今回は、東証プライム企業はすごいのかを中心に紹介しました。
繰り返しになりますが、東証プライム企業はすごいです。
日本全国の企業数に対して東証プライム企業の割合は日本全体の約0.05%しかありません。
東証プライム市場への上場条件
- 株主数:800人以上
- 流通株式数:2万単位以上
- 流通株式時価総額:100億円以上
- 売買代金:時価総額250億円以上
- 流通株式比率:35%以上
そのため、東証プライム企業は日本の中でもすごいと言える位置付けの企業です。
なお、記事後半で紹介しましたが、東証プライム企業はすごい=就職できないという理由で諦めるのはもったいないです。
もちろん、就職難易度の高い企業もありますが、Fラン大学出身の私でも東証プライム企業へ就職できました。
そのため、東証プライム企業の内定獲得を目指したい方は、" 東証プライム上場企業へ就職するためにおこなった行動12選 "を実践してみてください。
どういった方法で内定獲得を目指していくのか具体的な行動まで落とし込んだ記事なので要チェックです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。