

今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイト以外の実績がないFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月に東証プライム企業へ総合職入社
- 新卒1年目から約4年間 東証プライム企業で採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者へ向けて就活情報発信中(実績:AbemaTVの就活特番生出演)
なお、結論からお伝えすると、東証プライム企業は「すごい」です。
と言うのも、全国の日本企業368万社(2021年6月の総務省の調査)のうち、東証プライム企業1815社(2023年9月時点の日本取引所の調査)の割合は日本全体の約0.05%しかないからです。
そのため、東証プライム企業が日本企業の中でも数社しかいない意味ではすごいと言えます。

と思われた方も多いと思いますが、学歴関係なく東証プライム企業へ内定獲得することは十分に可能です。
私自身、アルバイト以外の実績がないFラン大学生でしたが、東証プライム企業へ就職できました。
今回は、その辺りの" 東証プライム上場企業へ就職するためにおこなった行動 "も紹介してますので参考にしてみてください。
当記事はこんな方におすすめ
- 東証プライム企業は何がすごいのか詳しく知りたい方
- 東証プライム企業へ就職する難易度を詳しく知りたい方
- 東証プライム企業へ内定を獲得するために取るべき行動を知りたい方
そもそも東証プライム上場企業とは何かについて解説!


区分 | 詳細 |
東証プライム市場 | 知名度の高い会社が多く、社会からの信頼性も高い。 |
スタンダード市場 | 中堅企業が多く、東証プライム市場の企業より知名度が劣る。 |
グロース市場 | 今後伸びてくる可能性のあるベンチャー企業や新興企業が多い。 |
上表の通り、東証プライム企業は、プライム市場の最上位に上場している企業を指します。
なお、東証プライム市場へ上場するには厳しい条件があり、簡単に上場することはできない仕組みになっています。

項目 | プライム市場 | スタンダード市場 | グロース市場 |
株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 |
流通株式数 | 2万単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
売買代金 | 時価総額250億円以上 | - | - |
流通株式比率 | 35%以上 | 25% | 25%以上 |
上表の通り、多くの株主や企業価値がないと東証プライム市場への上場はできません。
このような厳しい条件があるからこそ、東証プライム上場企業は、日本全体の約0.05%しかいません。

と質問をいただくことも多いので、続けて企業が東証プライム市場へ上場するメリットを紹介していきます。
東証プライム市場へ上場する企業側のメリット3選を紹介!

東証プライム市場への上場メリット
- 資金調達が容易になる
- 社会的信頼度が上がる
- 優秀な人材を集めやすくなる
資金調達が容易になる

と言うのも、東証プライム市場へ上場すると、東京証券取引所を通じて投資家同士で株取引が可能になります。
そのため、自分たちで投資してくれる株主を探す必要がなく、容易に資金調達ができます。
また、企業としての透明性・信頼性が高く、金融機関からの資金調達も受けやすいです。
社会的信頼度が上がる


東証プライム市場への上場条件
- 株主数:800人以上
- 流通株式数:2万単位以上
- 流通株式時価総額:100億円以上
- 売買代金:時価総額250億円以上
- 流通株式比率:35%以上
そのため、東証プライム市場へ上場している=時価総額の高い優良企業として見られます。
また、経営状況や財務(決算書)などの情報開示を対外的におこなっているので企業としての透明性があります。
結果、東証プライム市場へ上場しているかで社会的信頼度に大きな違いが生まれます。
優秀な人材を集めやすくなる

なお、私自身、新卒採用をおこなってきたときに優秀な学生を集めやすかったです。
と言うのも、東証プライム市場へ上場するだけで学生からの信用は一気に上がります。
例えば、以下の2社であれば、間違いなく" 経営状況や財務情報がしっかり載っている企業 "を選ぶはずです。
- 経営状況や財務(決算書)情報がしっかり載っている企業
- 経営状況や財務(決算書)情報が不透明な企業
このように、学生からの信用が一気に上がる→応募者が増加→優秀な学生が集まるという流れができます。
以上が、東証プライム市場へ上場する企業側のメリット3つです。
東証プライム市場へ上場する企業側のデメリット3選を紹介!

デメリット
- 業績悪化による買収の可能性
- 経営の自由度がなくなる
- 経理処理が複雑になる
業績悪化による買収の可能性

冒頭でお伝えした通り、東証プライム企業は、東京証券取引所で株式を公開します。
結果、資金調達が容易になるというメリットがある反面、他の企業へ買収されるリスクが高まります。
もちろん、業績悪化を改善する前向きな買収であれば良いですが、少なからず企業側のデメリットになるので紹介しました。
経営の自由度がなくなる

と言うのも、東証プライム企業は、株主の意向に沿った経営方針を意識する必要があるからです。
なお、企業に出資する株主は、企業成長することで得られる配当金を期待しています。
そのため、株主は利益重視の経営方針を好み、企業側の大きなリスクのある行動を好みません。
経理処理が複雑となる

と言うのも、東証プライム市場へ上場するには、企業の透明性や公平性が求められます。
そのため、3ヶ月に1回決算短信を書かなければならず、非上場企業より経理処理が複雑になります。
ポイント
なお、企業が上場すると、年に1度有価証券報告書の提出も必要です。
しかし、非上場企業は、有価証券報告書や決算短信の作成義務がないのがポイントです。
以上、企業が東証プライム企業となるデメリット3つとなります。


と思われた方も多いと思いますので、東証プライム企業で働く従業員のメリットについても紹介していきますね。
東証プライム企業へ約6年勤めた経験も含めてますので、就職を検討している方は参考にしてください。
東証プライム上場企業で働く従業員側のメリット5つを紹介!

東証プライム企業で働くメリット
- 社会的信頼度が圧倒的に高い
- 教育体制が整っている
- 倒産リスクが低い
- 有給休暇を取得しやすい
- 福利厚生が充実している
私が6年間働いた経験を含めて紹介してますので、実際に東証プライム企業で働くか検討する参考にしてみてください。
社会的信頼度が圧倒的に高い

企業側のメリットでも紹介しましたが、従業員の視点で考えても社会的信頼度の高さは大きなメリットになります。
例えば、私が6年間働く中で、以下のような場面で東証プライム企業の優位性を感じました。
東証プライム企業の優位性
- 24歳の同期が渋谷近くの分譲マンションを購入
- クレジットカードや車のローンで審査に落ちない
- 営業活動におけるアポイントが取りやすい
とくに、クレジットカードや車のローンで審査に落ちることはほとんどありません。
また、営業活動でアポイントを取りやすいのも私の中では大きなメリットでした。
教育体制が整っている

と言うのも、東証プライム市場へ上場する企業は資金力も大きいです。
そのため、教育に回せる資金がしっかりあるので教育体制が整っている傾向にあります。
なお、私自身、社会人6年目になっても" 後輩指導研修 "や" ビジネスリーダー研修 "を受けています。
このように、教育体制が整っていると、企業のお金でスキルアップできるので従業員の大きなメリットと言えます。
倒産リスクが低い


と思われた方も多いと思いますが、確かに東証プライム企業が100%倒産しないわけではないです…
しかし、厳しい上場基準をクリアした企業のほうが、不祥事がないかぎり倒産リスクが低いのも事実です。
そのため、東証プライム企業で働く=倒産リスクが低い点も従業員側の大きなメリットと言えます。
有給休暇を取得しやすい

と言うのも、東証プライム企業は、従業員が多いので有給休暇の取得が比較的しやすい傾向にあります。
また、年間5日間の有給休暇取得義務といった国の施策にも前向きな企業が多いです。
この辺りは、企業の透明性が求められる東証プライム企業だからこその特徴と言えます。
福利厚生が充実している

教育体制が充実しているのパートと被りますが、東証プライム市場へ上場する企業は資金力があります。
そのため、福利厚生に資金を回すことができるので福利厚生は充実していることが多いです。

福利厚生一覧
- 勤務時間中にマッサージ利用可能(500円/時間)
- 家賃補助(家賃の8割負担)
- 単身赴任社への帰任交通費支給(月1回)
とくに、家賃補助は、私が社会人3年間で貯金300万円を達成できた大きな要因となりました。
このように、福利厚生が充実している点は、東証プライム企業で働く従業員側の大きなメリットと言えます。


と質問をいただくことも多いので、東証プライム企業へ就職する難易度についても紹介していきますね。
東証プライム上場企業へ就職する難易度について元人事が紹介!


企業名 | 就職倍率(新卒)※推定表記は当サイト独自調査の結果となります。 |
雪印メグミルク | 482.3倍(東洋経済調べ) |
ハウス食品 | 291.6倍(東洋経済調べ) |
キーエンス | 50倍以上(推定) |
リクルートホールディングス | 120倍以上(推定) |
例えば、上表のように、学生からの人気が高い東証プライム企業の就職難易度は高いです…
とくに、食品関連の上場企業は人気が高く、就職倍率が100倍を超える企業も多数存在します。
とは言え、東証プライム企業の中には、就職倍率が低い企業も存在します。
もちろん、倍率は低いですが、東証プライム市場へ上場している優良企業なので狙い目も多いです。
なお、東証プライム企業の中でも狙い目の企業は、" 東証プライム企業の中でも就職難易度が低い企業25社 "にまとめています。
ぜひ、倍率の低い東証プライム企業を詳しく知りたい方は合わせてチェックしてみてください。
東証プライム上場企業へ就職するために必要な行動11選を紹介!

上場企業に内定獲得するために必要な行動11選
- 無料の就活情報サイトへ登録
- 自己分析を徹底的にやり込む
- 長期インターンシップへの参加
- グループディスカッションの練習実施
- 志望業界の絞り込み実施
- 企業研究の実施
- エントリーシート対策の実施
- 筆記試験対策の実施
- 面接対策の実施
- 無料の逆求人サイトを利用する
- 無料の就活エージェントを利用する
上記11個の行動は、私が東証プライム企業の総合職を目指すうえでおこなった行動になります。
私の場合は、大学3年生8月から就職活動を本格的に始めましたが…
長期インターンシップをのぞけば、すべて就活解禁後からでも行動できる就活対策となっています。

と思われた方も多いと思いますが、競争の激しい就活を乗り越えるには上記対策は必須です…
もちろん、ポジティブに捉えれば、上記11個の就活対策をおこなえば、ライバルの多いプライム企業の内定も十分に狙えます。
私自身、アルバイト以外の実績がなかったFラン大学生でしたが、MARCH出身の同期に混じってプライム企業に内定獲得できました。
なお、当記事で上記11個の就活対策をすべて紹介すると長くなってしまうので…
" Fラン大学から大手企業に内定獲得するためのおすすめ行動11選 "にまとめ記事を作成しました。
そのため、東証プライム企業の内定を本気で目指したい方は、ぜひチェックしてみてください。
東証プライム上場企業に関するよくある質問3つを紹介!

当ブログに多く寄せられる質問
- 東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業はあるの?
- 東証プライム企業の年収は良いの?
- 東証プライム企業へ就職できると勝ち組なの?
東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業はあるの?
S氏(22歳)
東証プライム企業の中でも就職難易度の低い企業は存在するの?
倍率1,000倍とかの話を聞くこともあるので自分には無理なんでしょうか?


企業名 | 株式会社ウェザーニューズ |
ジャンル | 民間気象情報サービス企業(世界最大手) |
従業員数 | 1,120名(連結)/973名(単体) |
平均年齢 | 38.7歳 |
平均年収 | 618万円 |
平均残業時間 | 18.5時間/月 |
3年後離職率 | 7.7% |
有休取得平均 | 9.1日 |
初任給 | 大卒:432万円/年 |
就職倍率 | 7倍(応募264名→内定35名) |
株式会社ウェザーニューズは、民間気象情報サービスで世界最大手の企業です。
スマホアプリの個人向けも展開しており、知名度も高い企業となっています。
ですが、就職倍率は7倍と比較的狙いやすい水準であり、手が届かないほどの倍率ではないと言えます。
なお、上記以外にも就職難易度の低い東証プライム企業は存在します。
この辺りは、" 東証プライム企業の中でも就職難易度が低い企業25社 "にまとめてますので合わせてチェックしてみてください。
東証プライム企業の年収は良いの?
M氏(22歳)
東証プライム企業の総合職で働く方のリアルな年収が知りたいです…

もちろん、すべての東証プライム企業の年収が高いわけではありません…
実際、上場していない企業でも平均年収1,000万円以上のケースは多く存在します。
そのため、東証プライム企業=必ず年収が高いわけではないですが、比較的年収ベースは高い傾向にあります。
なお、東証プライム企業の年収については、" 東証プライム企業の平均年収は? "で詳しく紹介しています。
東証プライム企業の総合職で働いてきた私の6年間の年収推移も紹介しているので興味のある方はチェックしてみてください。
東証プライム企業へ就職できると勝ち組なの?
S氏(22歳)
東証プライム企業へ就職できたら勝ち組でしょうか?
親に東証プライム企業に就職できれば勝ち組だから目指したらと言われました…

と言うのも、私自身、就職における勝ち組=自分の納得できる企業へ就職することだと思っています。
また、東証プライム企業以外にも優良企業は多く存在します。
そのため、東証プライム企業へ就職するだけが勝ち組ではないので注意が必要です。
東証プライム上場企業ってすごい?就職して6年間で感じたメリット5選のまとめ!
今回は、東証プライム企業はすごいのかを中心に紹介しました。
繰り返しになりますが、東証プライム企業はすごいです。
と言うのも、日本全国の企業数に対して東証プライム企業の割合は日本全体の約0.05%しかありません。
また、東証プライム企業は、以下の条件を満たしたすごい企業でもあります。
東証プライム市場への上場条件
- 株主数:800人以上
- 流通株式数:2万単位以上
- 流通株式時価総額:100億円以上
- 売買代金:時価総額250億円以上
- 流通株式比率:35%以上
そのため、東証プライム企業は日本の中でもすごいと言える位置付けの企業と言えます。
なお、東証プライム企業はすごい=就職するのが難しいという理由で諦めるのはもったいないです。
もちろん、就職難易度の高い企業もありますが、Fラン大学の私でも東証プライム企業へ就職できました。
そのため、東証プライム企業の内定獲得を目指したい方は、" Fラン大学から大手企業に内定獲得するためのおすすめ行動11選 "も合わせてチェックしてみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。