こんな悩みを解決できる記事を書きました。
穴場の優良企業が多いことで注目されている「専門商社」!
その反面、『専門商社は激務だからやめとけ…』みたいなウワサもあります。
今回は、「そんな専門商社への就職はやめとくべきなのか?」元人事が大暴露します。
商社(通信関係)の採用担当として約4年、さまざまな業界を見てきた経験を交えながら紹介していきますね!
専門商社への就職をやめとけって本当?【結論:人それぞれ】
お時間のない人も多いと思うので、先に結論をお伝えすると…
「専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれ」です!
- 穴場の優良企業は多い
- ただし、激務な専門商社も存在する
- 専門商社というよりその企業に合うか否か
こんな感じでして、確かに「穴場の専門商社」が多いのは事実でして…
当サイトでも「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事があります。
ただし、激務な専門商社は存在しますし、その企業があなたに合うかわからないのも事実…
専門商社への就職をやめてくべきかは「人それぞれ」というのが正直なところです。
元人事が専門商社への就職はやめとけと感じた瞬間【5選】
専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれですが…
採用担当をする中で、「専門商社への就職はやめとくべき」と感じた瞬間があります。
本章では、この辺りの理由について大きく5つに分けて紹介していきたいと思います。
やめとけと感じた瞬間
- 専門商社は激務なことが多い
- 顧客とメーカーの板挟みになりやすい
- 業務のプレッシャーが大きい
- 転勤や海外駐在も発生する
- 特定分野に依存した経営体質の企業が多い
理由①:専門商社は激務なことが多い
企業によってさまざまですが、専門商社は「激務な企業」が多かったりします。
もちろん、「穴場の専門商社20社」という記事で紹介しているような優良企業も存在します。
ただ、海外駐在や転勤が多い業界なのも事実…
専門商社を志望するときは、残業時間や社員の働き方はしっかり確認しておきましょう!
理由②:顧客とメーカーの板挟みになりやすい
基本、専門商社は、顧客とメーカーの仲介に入り込むビジネスです。
納期等で、顧客とメーカーの板挟みになることも少なくありません。
納期調整はもちろん、顧客とのコミュニケーションは必要不可欠!
休日稼働している取引先であれば、土日出勤も多くなるのが専門商社です!
理由③:業務のプレッシャーが大きい
専門商社は、メーカーから仕入れた商材(原材料)を顧客に届けるビジネス!
そのときに、メーカーの原材料が納期遅延になると大変です。
製造機器の部品等であれば、製造ラインが止まるリスクもあります。
このように、専門商社としての役割は大きく、業務のプレッシャーも大きいと悩む人は多かったりします。
理由④:転勤や海外駐在も発生する
残念ながら、専門商社の中には「転勤や海外駐在」を指示されることがあります。
もちろん、この辺りの内容は、応募条件等で明示されると思いますが…
商社は、さまざまな国・地域に顧客がいます。
転勤や海外駐在によって、ライフプランが立てづらいと悩む人が多いのも事実です!
理由⑤:特定分野に依存した経営体質の企業が多い
私自身、さまざまな専門商社を調べてきましたが…
専門商社は、良くも悪くも特定のビジネス分野に特化しています。
なので、業界の景気に大きく左右されやすい点は押さえておきましょう!
また、私の友人曰く、『あの企業に切られたら終わるよ…』みたいな話も聞いたことがあります…
そのため、専門商社への就職を検討するときは、取引先の部分にも注力しておきましょう!
それでも専門商社への就職をおすすめする理由【5選】
前章で紹介したとおり、私が専門商社をやめとけと感じた瞬間があったのは事実ですが…
私は、それでも専門商社を企業選びの選択肢に入れるのをおすすめしています!
本章では、この辺りの内容について詳しく紹介していきます。
専門商社をおすすめする理由
理由①:穴場の優良企業が多い
やはり、専門商社のメリットに「穴場の優良企業が多い」は外せません。
就活ブロガーとして5年以上、さまざまな企業を見てきましたが…
- 経営状況が安定している
- 平均年収が高い
- 総合商社のように倍率が高くない
こんな感じでして、専門商社の魅力は多かったりします。
もちろん、専門商社によって待遇面の違いがあるのも事実!
ただ、私が「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事が書けるくらいには、穴場の専門商社は多いですよ。
理由②:総合商社より就職しやすい
当然ながら、専門商社は「総合商社より就職しやすい」です!
総合商社の詳しい詳細は、「総合商社の選考は学歴重視?」という記事で紹介していますが…
企業名 | 採用倍率(当ブログ独自調査) |
住友商事 | 約230倍 |
伊藤忠商事 | 約210倍 |
三菱商事 | 約120倍 |
丸紅 | 約65倍 |
三井物産 | 約50倍 |
上表のような「五大商社」に比べると圧倒的に入りやすいです。
専門商社の倍率はだいたい20倍から30倍くらいの企業が多いので…
商社に勤めたい人にとっては、専門商社を企業選びの選択肢に入れるのはマストです!
理由③:年収は高い傾向にある
実は、専門商社は「平均年収が高い」ケースが多かったりします。
今回、マイナビ調査による、20代の平均年収を下表にまとめてみました。
業界 | 平均年収(20代) |
専門商社 | 423万円 |
業界全体 | 350万円前後 |
「新卒で年収400万円は多い?」という記事で詳しく紹介していますが…
20代で年収423万円はかなり高水準です。
企業の業績や個人の成果によっては、年収700万円から1,000万円も狙える業界なのでおすすめですよ!
理由④:グローバルな働き方ができる
専門商社の中には、海外でも活躍する企業が多かったりします。
例えば、「株式会社カネトモ」という企業は、マグロを取り扱う専門商社です。
マルタ・スペインなどの地中海各港を拠点に蓄養・凍結作業をおこなっています。
このように、海外展開も積極的な企業が多いのも専門商社の魅力だったりしますよ。
理由⑤:特定領域の専門人材になれる
専門商社の魅力として、「特定領域の専門人材」を目指せるのが大きかったりします。
商社の種類とは?
- 総合商社:幅広い製品や素材を取り扱っている商社
- 専門商社:特定の分野で専門性を持ってビジネスに取り組む商社
こんな感じでして、専門商社は「特定の分野」でビジネスに取り組んでます。
つまり、一つの分野において専門性を磨き上げることが可能です!
ちなみに、専門商社で勉強し、総合商社に転職するパターンも多かったりします!
以上が、私が専門商社を企業選びの選択肢に入れるのをおすすめしている理由3つです。
専門商社への就職が向いている人の特徴【3選】
本章では、ここまでの内容をふまえたうえで、専門商社に向いている人の特徴3つを紹介します。
ぜひ、専門商社への就職を検討する判断材料の一つにしてもらえればと思います。
向いている人の特徴
特徴①:コミュニケーション力のある人
専門商社では、「コミュニケーション能力」が必要不可欠です。
顧客とメーカーの仲介業務である以上、コミュニケーション能力は欠かせません。
顧客のニーズを汲み取り、専門的なアドバイスをおこなう!
専門商社に「コミュニケーション力」が必要不可欠であるのは間違いなしです。
特徴②:人と関わるのが好きな人
専門商社は、「とにかく人と関わる仕事が中心」です。
商社のビジネスは、信頼関係で成り立っていることが多かったりします。
その点、表面上の会話だけでは信頼関係の構築は難しいのも事実…
本心からその人と関わりたいと感じられる人にこそ、専門商社は向いていると言えます。
特徴③:分析能力が高い人
専門商社は、「分析能力が高い人」にもおすすめです。
専門商社は、顧客とメーカーの仲介に入り込んで利益を得るビジネスモデル!
顧客とメーカーがWin-Winの関係になって、初めて専門商社の役割が果たせたことになります。
そのため、市場調査はもちろん、社会状況・トレンドを押さえておくのは必要不可欠!
こういった分析力がある人は、専門商社への就職が向いている可能性が高かったりしますよ。
専門商社への就職が向いていない人の特徴【3選】
専門商社への就職が向いている人がいる以上、専門商社が向いていない人もいます。
本章では、そんな「専門商社への就職に向いていない人の特徴3つ」を紹介していきますね。
向いていない人の特徴
特徴①:人と関わる仕事をしたくない人
残念ながら、専門商社で働く以上、「人と関わるのは宿命」です!
とくに、社外(顧客・メーカー)とのコミュニケーションは必要不可欠!
正直、人と関わる仕事をしたくない人は、専門商社への就職をおすすめしません。
特徴②:語学力に自信がない人
続けて、「語学力に自信がない人」にもおすすめしません。
もちろん、専門商社の中には、海外取引はおこなっていない企業も存在します!
ただ、海外取引を軸にビジネスをおこなう専門商社が多いのも事実!
海外取引の多い専門商社の場合、語学力に自信がなければおすすめしません。
特徴③:自己研鑽が苦手な人
最後に紹介するのは、「自己研鑽が苦手な人」です。
というのも、専門商社はとにかく勉強の毎日だったりします。
専門商社という特定領域の専門知識はもちろん…
顧客の市場調査・社会情勢・トレンドを追い続けるのは必須の仕事です。
そのため、自己研鑽が苦手な人は、専門商社が向いていない可能性があります。
以上が、専門商社への就職が向いていない人の特徴3つでした!
この辺りの内容をふまえたうえで、専門商社を受けるべきか判断していきましょう!
専門商社への就職を検討するうえで意識すべきポイント【3選】
本章では、専門商社への就職を検討するうえで意識すべきポイント3つを紹介します。
学生時代の私が「専門商社を選ぶときに軸としていたポイント」なので、ぜひ参考にしてみてください!
ポイント
ポイント①:興味のある分野を選ぶ
大前提、専門商社を選ぶときには「興味のある分野」にしておきましょう!
例えば、先ほど紹介した「株式会社カネトモ」は、マグロを取り扱う専門商社です。
マグロに興味がない人が入社すると確実にミスマッチが起こります…
他の業界・企業選びにも言えますが、興味のある分野を選ぶのは必要不可欠です!
ポイント②:周囲の意見はあまり気にしない
今回、「専門商社がやばいと感じた瞬間5つ」を紹介しましたが…
ぶっちゃけ、あまり気にしなくて大丈夫です!
やばいかどうかではなく、「その仕事に適性があるか否か」で判断するのが一番大切だったりします!
ポイント③:理想の働き方ができるか確認
専門商社以外にも言えますが、「その企業で理想の働き方ができるか」確認するのは必須です!
例えば、在宅ワークをしたいのであれば、事前に制度を確認しておきましょう。
OB・OG訪問はもちろん、社員へのヒアリング依頼をしても良いかもしれません。
専門商社にも色々な働き方をおこなっている企業があります。
こういった部分にフォーカスを当てながら、あなたの求める働き方に合った専門商社を選んでいきましょう!
専門商社を目指す人からの質問【5選】
よくある質問【5選】
- 専門商社に就職できると勝ち組?
- 穴場の専門商社はどうやって探す?
- 専門商社へ就職する方法は?
- 専門商社とメーカーはどちらがおすすめ?
- 専門商社の中でも大手企業はどこ?
質問①:専門商社に就職できると勝ち組?
T氏(21歳)
やっぱり専門商社に就職できると勝ち組なのでしょうか?
一つ上の先輩が専門商社に就職していたのですが勝ち組と言ってました!
結論、専門商社への就職が勝ち組なのかは人それぞれです!
詳しい詳細は、「専門商社への就職は勝ち組?」という記事で紹介していますが…
専門商社が合う合わないは人によって違うので注意しましょう!
質問②:穴場の専門商社はどうやって探すの?
T氏(20歳)
誰も知らないような「穴場の専門商社」ってどうやって探すの?
専門商社ってかなりの企業がありますよね?
穴場の専門商社を探す方法はいくつかありますが…
私が穴場の優良企業を見つけるときは、以下3つを実践していました!
専門商社を見つける方法
- 逆求人サイトの活用
- 就職四季報のチェック
- 就活イベントへの参加
各項目をすべて紹介すると長くなるので、今回は割愛しますが…
詳しく知りたい人は、「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事の後半をチェックしてみてください!
専門商社への就職を検討している人は要チェックですよ!
質問③:専門商社へ就職する方法は?
T氏(21歳)
専門商社に就職するにはどういった対策が必要ですか?
確実にやっておくべき対策があれば教えて欲しいです…
専門商社へ就職するには、大きく3つの対策が必要です!
就活対策
- 専門商社の仕組みを学ぶ
- 早く就職活動を始める
- 就活サイトの活用
こんな感じでして、まずは「専門商社のビジネスモデル」を学んでいきましょう。
そのほか、各項目の詳しい詳細は割愛しますが…
専門商社への就職を目指している人は、「専門商社へ内定する人の共通点3つ」もチェックしておきましょう!
質問④:専門商社とメーカーはどちらがおすすめ?
R氏(21歳)
専門商社とメーカーの違いはなに?
専門商社とメーカーのどちらがおすすめかも知りたいです。
正直、専門商社とメーカーのどちらがおすすめかは人によります…
ものづくりが好きであればメーカー一択!
人とのコミュニケーションが好きな人は専門商社というイメージです。
質問⑤:専門商社の中でも大手企業はどこ?
T氏(20歳)
専門商社の中でも大手企業ってどこですか?
売上高をベースに上位5社くらいは知っておきたいです…
下表に「売上高の高い専門商社トップ5」をまとめてみました。
企業名 | 売上高(2023年3月時点) | 当期純利益 |
株式会社メディパルホールディングス | 3兆3,600万円 | 388億円 |
アルフレッサホールディングス株式会社 | 2兆6,990万円 | 257億円 |
阪和興業株式会社 | 2兆6,668万円 | 515億円 |
株式会社スズケン | 2兆3,118万円 | 203億円 |
三菱食品株式会社 | 1兆9,967万円 | 171億円 |
当期純利益ベースの場合、「阪和興業株式会社」がNo1!
そのほか、三菱食品も専門商社でして、食品卸業界で売上高はトップだったりします。
正直、上位5社の就職難易度はかなり高いですが、狙ってみてはいかがでしょうか?
【まとめ】専門商社への就職をやめておくべきかは人それぞれ
今回は、私が採用担当をする中で、「専門商社への就職はやめとくべき」と感じた瞬間5つを中心に紹介しました。
やめとけと感じた瞬間
- 専門商社は激務なことが多い
- 顧客とメーカーの板挟みになりやすい
- 業務のプレッシャーが大きい
- 転勤や海外駐在も発生する
- 特定分野に依存した経営体質の企業が多い
こんな感じでして、確かに「専門商社のデメリット」のような部分はあります。
ただ、私としては、専門商社への就職をやめてくべきかは「人それぞれ」だと思っています。
専門商社への就職はやめとけみたいなウワサも多いですが…
「その仕事に適性があるか否か」で判断するのが一番大切です!
「専門商社の中でも隠れた優良企業20社」という記事で詳しく紹介していますが…
専門商社は、「穴場の優良企業」が多いのも事実!
冒頭でもお伝えしたとおり、私は専門商社を企業選びの選択肢に入れるのはおすすめ派ですよ!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。