- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
私もそうでしたが、内定をもらった後に、本当にここで良いのか悩むことは多いですよね…
私自身、内定先の評判を調べて、悪評が多くて辞退するか悩んだ経験があります。
なお、複数の内定を持っていれば別ですが、1社しか内定がなく辞退するか悩んでいる方も多いと思います。
今回は、そういった「内定先が1社だけでも行きたくないと感じた場合の辞退基準5選」を紹介します。
内定先に行きたくないけど内定辞退すべきか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
行きたくない企業は内定辞退すべきがすぐに知りたい方は、こちらをクリックすると、本記事の該当箇所までジャンプできます。
【大前提】内定先に行きたくないと感じる学生は51%
マイナビキャリアリサーチLabによると、24卒の学生1,748名のうち51%が内定先に不安を感じている結果となりました。
なお、不安を感じた=内定先を辞退した割合までのデータはありませんでした。
本記事では、「不安を感じた=内定先に行きたくないと感じた」と定義しています。
なお、キャリタス就活の25卒を対象とした調査では、2024年3月時点で25卒の内定保有者が就職先を決めたのは26.6%!
売り手市場とは言え、就活解禁の段階では、まだまだ就活を継続する学生の割合が多いことが見て取れます。
そのため、内定先に行きたくないと感じることは、珍しいことではないです。
【結論】内定先に行きたくない場合は辞退するのがおすすめ
と言うのも、内定先に行きたくないと感じる場合、入社後に後悔する可能性が高いからです。
もちろん、入社してみないとわからないという話があるのも事実ですが…
内定先に行きたくないと感じる明確な理由があるのであれば、辞退するのが賢明と言えます。
なお、内定1社しか持っていないため、内定辞退して良いのか悩む学生も多いです。
そういった悩みを抱えている場合は、次の章で紹介している「内定辞退の基準5選」をチェックしてみてください。
内定辞退の基準を把握することで、内定先企業を辞退すべきか明確になるはずです!
内定先が1社だけでも行きたくないと感じた場合の辞退基準【5選】
辞退基準
- 時期が大学4年生10月より前なのか
- 内定先企業より行きたい企業はあるのか
- 内定先企業を客観的に分析できているか
- 内定先企業で働くイメージはできるのか
- 自分の求める条件をどれだけ満たしているのか
辞退基準① 時期が大学4年生10月より前なのか
辞退基準とした理由
- 大学4年生10月には多くの企業で内定式があるため
- 大学4年生10月には約9割の学生が内定獲得しているため
上記の通り、大学4年生10月は、多くの企業が内定式をする時期です。
多くの企業が内定式実施=採用活動を終了する企業も多く、内定辞退をすべきかの基準と言えます。
なお、最悪なケースは、内定式後に内定辞退をおこない、卒業まで内定が取れないケースです…
内定先に行きたくない明確な理由があれば別ですが、基本は、大学4年生10月以降の内定辞退はおすすめしません。
辞退基準② 内定先企業より行きたい企業はあるのか
例えば、行きたくないと感じている内定先が第一志望の選考前に承諾が必要な場合は、内定辞退すべきです。
ただし、内定先の企業に" 他社の選考があるから〇月まで待ってほしい "と相談はしておきましょう。
意外と、他の選考が終わるまで内定承諾を伸ばしてくれる企業が多いです!
辞退基準③ 内定先企業を客観的に分析できているか
記事後半で詳しく紹介しますが、多くの学生は内定が獲得できると内定先の口コミを見ます。
そして、悪評などが目立って見えてしまい、内定辞退すべきか悩んでしまうことが多いです。
ただし、私もそうでしたが、内定先企業を調べるときは、だいたい悪い評判にしか目がいきません…
そのため、悪評はもちろん、企業の業績や事業内容の確認・福利厚生など、客観的視点でもう一度確認してみてください。
内定先の魅力と悪い部分を総合的に判断して内定辞退すべきか決めるのは鉄則です。
辞退基準④ 内定先企業で働くイメージができるのか
なお、私自身、" まだまだ良い企業あるんじゃないか? "と悩んだ時期がありました…
結果、ダラダラと就活を続けてしまったのですが、正直、その期間はかなり無駄でした。
と言うのも、一生働きたいと思える企業を就活だけで見出すのは不可能だと気付いたからです。
実際、働いてみて初めて自分に適性があるのかわかることがほとんど…
だからこそ、自分の働いているイメージが少しでもできる企業なのであれば、内定承諾するのも一つの手です。
辞退基準⑤ 自分の求める条件をどれだけ満たしているのか
と言うのも、どういった企業でもネットには悪評が転がっています。
例えば、" パナソニック やばい "みたいな検索結果もあるので、どれだけ大手の企業でも悪評はあります。
そのため、悪評を基準に内定辞退を考えるのではなく、あなたの企業に求める条件をどれだけ満たせる企業なのか考えるのが大切です。
なお、イメージとしては、" 年収600万円以上・年間休日120日以上・育休取りやすい "という条件を企業に求めるとします。
その中で、" 年収600万円以上・育休取りやすい部分は満たしているしここにしよう! "みたいなイメージです。
すべての条件を満たす企業でなくても、あなたの絶対譲れない条件を満たしているのであれば、内定承諾するのも一つの手です!
内定先を辞退する前にやっておきたいこと【3選】
内定辞退前にやっておきたいこと
- 自己分析を再度おこなう
- 志望企業をいくつかピックアップする
- 就活再開後のモチベーションを上げていく
①自己分析を再度おこなう
と言うのも、多くの方は内定辞退を決断した後に就活を再開すると思います。
しかし、理想は、内定辞退後に素早く次の企業にアクションできるように動いておくのがベスト!
内定辞退前に行きたくないと感じた理由をしっかり分析しておくのは必須の作業です。
②志望企業をいくつかピックアップする
当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、内定辞退後に受ける企業は何社か決めておくべきです。
内定辞退をした後に、志望企業を探した結果、内定辞退した企業の方が良かったケースは少なくありません。
そのため、マイナビやリクナビ・キャリアセンターはもちろん、就活エージェントや逆求人サイト経由で次に受ける企業は何社か見つけておきましょう。
③就活再開後のモチベーションを上げておく
私がそうだったのですが、就活再開前後のモチベーションはどうしても上がりにくいです…
そのため、内定辞退前に就活再開に向けたモチベーションを上げておくのがおすすめ!
私が実際にモチベーションを上げていた方法も載せておくので、ぜひ就活再開を考えている方は参考にしてみてください。
- 他大学の就活生と交流してみる
- 自分のキャリアについて真剣に考える
- 人気の高い大手企業の説明会に参加する
内定辞退を企業へ伝える場合のテンプレートを紹介
注意事項
電話のテンプレートについては、状況によってテンプレート通りに進まないケースがあります。
そのため、あくまで目安として臨機応変に対応するようにしましょう。
①電話で内定辞退を伝える場合のテンプレート
テンプレート
大変お世話になっております。
先日内定のご連絡をいただきました〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
恐れ入りますが、人事部ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?(電話が担当者に代わる)
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
先日は、内定のご連絡をいただきありがとうございました。
本日は、大変申し訳ないのですが、内定の辞退をさせて頂きたくご連絡いたしました。(一拍おいて)
なお、内定辞退の理由としましては、私が就活の軸としておりました「〇〇〇〇」を実現する上で、
並行して選考の進んでいた企業の「〇〇〇〇」と言った特徴がマッチしたことが理由となります。(先方から了承の返事あり)
〇〇様には、説明会からお世話になっていたにもかかわらず、このようなご連絡となってしまい誠に申し訳ございません。
また、お忙しい中、ご丁寧にご対応をいただきありがとうございました。
それでは、失礼いたします。
上記の通りでして、とにかく誠心誠意の気持ちを込めて内定辞退を伝えるように意識しましょう。
あなたの気持ちをきっと担当者の方も理解してくれるはずです。
②メールで内定辞退を伝える場合のテンプレート
テンプレート
〇〇株式会社
新卒採用担当〇〇様
大変お世話になっております。
先日内定のご連絡をいただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇です。
先ほど貴社にお電話致しましたが、ご多忙のようでしたので、メールで失礼いたします。
その節は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
嬉しいお知らせを頂戴したなかで大変心苦しいのですが、今回の内定を辞退したくご連絡差し上げました。
なお、内定辞退の理由としましては、他企業への入社を決めたことが理由となります。
貴社と入社を決めた他企業は、志望度が同じくらい高く、どちらに入社するべきか迷っていたのが正直なところです。
貴社の〇〇に力を入れている点は非常に魅力的であり、入社したのち〇〇ができる貴社なら、志高く働けるだろうと考えておりました。
しかし、もう一つの企業では、〇〇に加え〇〇のような経験もできると知り自身の将来を考えこちらの企業で頑張ってみようと決断した次第です。
本来ならば、直接お伺いしてお詫びすべきところ、メールでのご連絡になりますこと何卒ご容赦いただきたく申し上げます。
〇〇様はじめ、採用に関わっていただいた全ての方に心より感謝しております。
最後になりますが貴社の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。〈著名〉
上記の通りでして、〇〇の部分はあなたの内定辞退しようとしている企業に合わせて変更しましょう。
ぜひ、内定辞退するときの参考にしてみてください。
【番外編】内定先に行きたくないと感じる理由5選
内定辞退前にやっておきたいこと
- もっと良い企業がある気がする
- 悪い口コミが多いから
- 入社後のイメージがつかないから
- 内定式や懇親会で馴染めなかったから
- 第一志望の企業を諦めきれないから
①もっと良い企業がある気がするから
なお、内定先に行きたくないと感じる方で、一番多いのが上記理由となります。
内定ブルーと言われたりもしますが、もっと良い企業がある気がするのを理由に辞退するのはNGです!
企業を選ぶときは、感情ではなく客観的視点で選ぶのが大切!
ぜひ、辞退基準のパートで紹介した「内定先企業を客観的に分析」して辞退すべきか考えるようにしましょう。
②悪い口コミが多いから
なお、悪い口コミだけで内定辞退を判断するのも危険な行為といえます。
日本人の性格でもあるのですが、どうしても何かを選択するときは悪い部分に目が向いてしまいます。
しかし、悪い口コミが一切ない企業は、ほとんど存在しません。
そのため、辞退するときは悪い口コミだけではなく、自分の企業に求める条件をどれだけ満たせるのかを基準に考えましょう。
③入社後のイメージがつかないから
なお、私としては、入社後のイメージがつかないのは当たり前だと思っています。
と言うのも、入社後のイメージは、実際に働いてみないと分からないからです。
もちろん、長期のインターンシップを経験しているのであれば別ですが…
未来のイメージに目を向けるよりも、企業の業績や事業内容の確認・福利厚生など、目に見える企業の条件をしっかり確認するのが大切です。
④内定式や懇親会で馴染めなかったから
なお、私自身、内定先の懇親会では馴染めなかった人間です…
Fラン大学から大手企業に入社できたまでは良かったのですが、懇親会は高学歴の同期ばかり…
正直、内定辞退するか悩みました。
しかし、入社してから分かることですが、懇親会で馴染めなくても入社後に差したる影響はないです。
たった2時間や3時間で分かり合えるような人間関係ではなく、入社後に仕事を通して仲良くなれる関係にこそ価値があります。
⑤第一志望の企業を諦めきれないから
なお、上記が理由であれば、内定辞退することは問題ないと思っています。
ただし、内定先の企業に" 他社の選考があるから〇月まで待ってほしい "と相談はしておきましょう。
辞退基準②のパートでも紹介しましたが、意外と他の選考が終わるまで内定承諾を伸ばしてくれる企業は多いです!
内定先に行きたくないと悩む学生からのよくある質問【3選】
よくある質問
- 内定承諾をしてから辞退するのはNGでしょうか?
- 内定承諾はいつまで待ってもらえるのでしょうか?
- 就活をやめるタイミングってあるのでしょうか?
①内定承諾をしてから辞退するのはNGでしょうか?
R氏(21歳)
内定承諾をしてから内定辞退するのはダメなのでしょうか?
法律的には問題ないのではないかと考えています!
もちろん、内定承諾後に内定辞退をするのが法律上、罰せられるケースはほとんどありません。
卒業できない場合に内定承諾の取り消しができるのが良い例です。
ただし、企業も採用にお金がかかっており、承諾後の辞退が迷惑になるのも事実…
そのため、内定辞退の気持ちが強いのであれば、内定辞退を早めに申し出るのがおすすめです。
②内定承諾はいつまで待ってもらえるのでしょうか?
T氏(20歳)
内定承諾は、基本どれくらい待ってもらえるものなのでしょうか?
内定先の企業から1週間の間に回答が欲しいと言われました…
ただし、内定承諾の期限は、企業によって異なるので内定先に確認してみるのが一番です。
意外と内定承諾を1週間程度であれば伸ばしてくれる企業も多いので相談するのも一つの手です。
③就活をやめるタイミングってあるのでしょうか?
T氏(21歳)
就活を辞めるタイミングってあるのでしょうか?
内定はいくつか持っているのですが、やめるタイミングを見失っています…
と言うのも、大学4年生10月は、多くの企業で内定式が開催されます。
そのため、10月以降は求人が激減することが多く、一つの指標と考えて問題なしです。
内定先に行きたくないときの辞退基準5選のまとめ
辞退基準
- 時期が大学4年生10月より前なのか
- 内定先企業より行きたい企業はあるのか
- 内定先企業を客観的に分析できているか
- 内定先企業で働くイメージはできるのか
- 自分の求める条件をどれだけ満たしているのか
冒頭で紹介しましたが、基本は行きたくない内定先は辞退で問題なしです。
ただし、内定が行きたくない企業の1社しかない場合は、上記基準を参考にしてみてください。
辞退基準を把握することで、内定先を辞退すべきか明確になるはずです!
内定先に不安を感じるのは、それだけ将来のことを真剣に考えている証!
ぜひ、本記事があなたの内定先が行きたくないと感じる不安払拭に役立っていれば幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。