はてな
- ガクチカって何を書けば良いの?
- 書いてみたけど、どうも浅く感じる…
- 生成AIで効率よく作れないかな…?
こんな悩みを抱える就活生のために、この記事を書きました。
ガクチカは、就活で100%聞かれる超重要項目!
書類選考や面接において、あなたの人柄・スキル・考え方を伝える武器になります。
今回は、東証プライム上場企業の採用担当として約4年/1,000件以上のガクチカを見てきた私が、以下3つの内容を丁寧に解説します。
- ガクチカの正しい書き方【6ステップ】
- ガクチカ作成における生成AI活用術【3選】
- 参考になるガクチカ例文【10選】
読み終わる頃には、自信を持って「書ける・話せるガクチカ」が手元に残ること間違いなし!
まずは、ガクチカの基本から一緒に学び、内定につながる1本を完成させましょう。
ガクチカが就活で必要不可欠な理由【3つ】
ガクチカは、就活で100%聞かれる必須項目です。
本章では、そんなガクチカが「なぜ大切なのか?」明確にしていきましょう。
ガクチカが必要不可欠な理由
- 企業との適合性を示すため
- あなたの潜在能力を示すため
- どの企業でも求められるため
理由①:企業との適合性を示すため
ガクチカは、「あなたと企業の相性の良さを示す役割」があります。
例えば、企業とあなたの「価値観・求める人物像・スキル」が一致していることを伝えるのがガクチカです。
- 企業が大切にする価値観
- 求める人物像(例:主体性・協調性など)
- 必要とされるスキル(例:論理的思考・実行力など)
当然、ガクチカで「企業と自分の重なり」を上手く示せると、内定率は大きく上がります。
理由②:あなたの潜在能力を示すため
企業は、学生採用において「ポテンシャル」を重要視しています。
その中で、ガクチカは「あなたの潜在能力を示す役割」があります。
- 困難にどう立ち向かったか
- 何を考え、どう行動したか
- どんな力を伸ばしたか
この辺りを明確に伝えるため、ガクチカは必要不可欠となっています。
理由③:どの企業でも求められるため
残念ながら、ガクチカは「どの企業でも求められる項目」です。
多くの場合、「エントリーシートの記入」からガクチカを求められます。
また、面接においても頻出質問の一つです!
「とりあえず書く」ではなく、「説得力ある1本を用意する」ことが大切になってきます。
【完全テンプレ】ガクチカの書き方6ステップ
ではさっそく「ガクチカの書き方」について、6つのステップに分けて紹介していきますね!
ガクチカの書き方【6ステップ】
- 経験(エピソード)
→学生時代に取り組んだことを簡潔に書く - 理由・動機
→なぜその経験を選んだのかを伝える - 目標・課題
→取り組みの中で掲げた目標や直面した課題を書く - 実行・結果
→どんな行動を取り、どんな結果が得られたかを示す - 学び・成長した点
→経験を通して得たスキル・考え方を伝える - 今後の展望・活用方法
→その学びを企業でどう活かすかを描く
ステップ①:経験
ガクチカは、あなたが学生時代に取り組んだエピソードから書き始めます。
イメージとしては、以下のような書き始めです。
例文
私は経済学ゼミで、地域の空き家活用をテーマにした研究発表に取り組みました。
なお、多くのサイトでは、『ガクチカのエピソードはなんでもOK』と書かれていますが、企業は「ガクチカ=大学時代のエピソード」について聞いています。
そのため、大学時代以外のエピソードを書くのはおすすめしません。
大学時代のエピソードがない人は、以下記事の「ガクチカをゼロから作る方法」をチェックしてみてください!
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ステップ②:理由・動機
続けて、なぜそのエピソードに取り組んだのか簡潔に説明します。
例文
地域経済の活性化に興味があり、データ分析とフィールドワークの両方を経験したいと考えたためです。
理由・動機を説明することで「行動の根拠」や「価値観」を企業へ示せます。
ただし、ガクチカの文字数制限がある場合は書かなくてもOKです。
次に紹介する「目標・課題」のほうが大切だったりします。
ステップ③:目標・課題
続けて、ガクチカを書くうえで必要不可欠な「目標・課題」を書きます。
例文
空き家所有者の協力が得られず、調査データの収集が思うように進まないことが課題でした。
上記のように「目標や課題」を明示することで、後半に書く「学び・成長」を強調できます。
そのため、エピソード内で設定した目標または課題はかならず書きましょう。
ステップ④:実行・結果
続けて、ガクチカに記入した「目標」や「課題解決」のためにおこなった行動・結果を示します。
例文
私は市役所の担当者にアポイントを取り、空き家所有者へのアンケート配布を依頼。
加えて現地ヒアリングを実施したことで、実態に即したデータが集まり、発表会では最優秀賞を受賞しました。
なお、実行内容と結果が書かれていない「ガクチカ」は確実に落ちるので注意しましょう!
ステップ⑤:学び・成長した点
続けて、ガクチカを通じて得た「学び・成長した点」を記入します。
例文
自ら行動し、関係者との信頼関係を築くことで、困難な状況も乗り越えられると実感しました。
なお、学びや成長した点が書かれていないガクチカは「ただの自慢話」です。
あなたという商品の魅力はしっかり提示しましょう!
ステップ⑥:今後の展望・活用方法
ガクチカの最後には、「今後の展望・活用方法」を記入します。
イメージとしては、以下のような書き方です。
例文
この行動力と交渉力を活かし、貴社の業務でも積極的に社外との連携や提案を行っていきたいと考えています。
なお、ここが企業の求める人物像とマッチしていれば、内定獲得率を大きく上げることができます!
そのため、「ガクチカ作成」と「企業研究」はセットで考えておきましょう。
以上が、人事も唸るような「ガクチカの書き方」です。

- 経験(エピソード)
- 理由・動機
- 目標・課題
- 実行・結果
- 学び・成長した点
- 今後の展望・活用方法
ガクチカ作成に使える生成AI活用術【3選】
本章では、ガクチカを書くうえで必要不可欠な「生成AI活用術」を紹介します!
大きく3つに分けて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!
ガクチカにおける生成AI活用術
- ガクチカの下書き
- ガクチカの文章添削
- ガクチカのレビュー
今回使用する生成AIは、無料版の「ChatGPT」を想定しています。
①ガクチカの下書き作成
ガクチカ作成において、書き初めが一番困る人は多いと思います。
そんなときは、生成AIに以下の指示(プロンプト)を出してみてください。
#命令
あなたは就職活動真っ只中の大学生です。
以下の条件と構成・文字数・注意点に沿って「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を作成してください。
#条件
・エピソード:〇〇〇〇〇〇〇〇
・アピールしたい強み:〇〇〇〇〇〇〇〇
#構成
1. 経験:学生時代に頑張ったことは〇〇と簡潔に書く
2. 理由・動機:なぜその取り組みに挑戦したのかを書く
3. 目標・課題:エピソードの中で設定した目標と直面した課題を書く
4. 実行・結果:課題を乗り越えるために自ら考えて行動したことを書く
5. 学び・成長した点:行動によって得られた結果や学びを書く
6. 今後の展望:その経験を今後どのように活かすかを書く
#文字数
・下限:〇〇〇字
・上限:〇〇〇字
・全角文字数でカウントしてください
・出力前に、完成した文章の文字数をカウントして表示してください
・文字数が条件を満たしていない場合は、修正・追加・削除を繰り返してください
・条件を満たした時点で出力を終了してください
#注意点
・主語と述語の対応を明確にしてください
・ですます調で書いてください
・二重表現は禁止してください
・漢字・ひらがな・カタカナの割合は「2:7:1」を目安とし、自然で読みやすい文章にしてください
上記の「ガクチカとなるエピソード」と「アピールしたい強み」を入力すれば、以下のようなガクチカを出力できます。
私は学生時代、学園祭の実行委員としてイベントの企画と運営に力を入れました。
人を楽しませることが好きだったことと、自分で考えた企画を形にする力を養いたいという思いから、この活動に挑戦しました。
目標は、来場者の印象に残るような新しい企画を実現することでした。
しかし、前例のない案だったため、委員の間で意見が分かれ、なかなか協力体制を築けないという壁に直面しました。
とくに、アイデアの意図が十分に共有されておらず、不安の声が多く挙がりました。
そこで私は、まず全メンバーの意見や懸念を一人ずつ丁寧に聞き取りました。
そのうえで、企画の目的や実現方法を資料にまとめ、全体ミーティングで共有しました。
また、役割を明確に分担し、各自が自信を持って行動できる体制を整えました。
メンバーと日々連携をとりながら準備を進めた結果、イベントは大成功を収め、来場者から「これまでで一番印象に残った」という声を多数いただきました。
この経験を通じて、周囲を巻き込みながら物事を前に進める力と、主体的に動くことの大切さを実感しました。
今後はこの学びを活かして、チームの中で自ら動き、周囲と連携しながら成果を出せる人材を目指していきたいと考えています。
もちろん、生成AIの出力内容をそのまま使うのはおすすめしません。
文章の接続詞や内容に違和感がないか、かならず自分自身でも添削しましょう。
②ガクチカの文章添削
生成AIでは、「ガクチカの文章添削」を実行することも可能です!
具体的には、生成AIに以下の指示(プロンプト)を出します。
#命令
あなたは現在、就職活動真っ只中の大学生です。
以下の条件・文字数・注意点に従って、志望企業の採用担当者が高評価を与えるような文章に添削してください。
この文章は「ガクチカの文章添削」として使用する予定です。
#志望企業情報
・志望企業:株式会社〇〇〇〇
・志望企業URL:〇〇〇〇〇〇〇〇
→ URLは企業研究のための参考とし、〇〇〇〇に反映してください。
#文字数
・下限:〇〇〇字
・上限:〇〇〇字
・全角文字数でカウントしてください
・出力前に、完成した文章の文字数をカウントして表示してください
・文字数が条件を満たしていない場合は、修正・追加・削除を繰り返してください
・条件を満たした時点で出力を終了してください
#注意点
・主語と述語の対応を明確にしてください
・ですます調で書いてください
・二重表現は禁止してください
・漢字・ひらがな・カタカナの割合は「2:7:1」を目安とし、自然で読みやすい文章にしてください
#添削対象の文章
・〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
上記の「#文字数」を指定すれば、企業の求める文字数に調整することも可能です。
この辺りを知っているか否かで、ガクチカ作成の効率に大きな差が生まれます。
③ガクチカのレビュー
最後に紹介するのは、「ガクチカのレビュー」に生成AIを使う方法です!
具体的には、生成AIに以下の指示(プロンプト)を出します。
あなたは、新卒採用のプロフェッショナル(面接官)です。
以下のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の文章を読み、就活選考における以下6つの観点で100点満点で評価してください。
さらに、各観点ごとに簡潔なフィードバック(改善点・良い点)もお願いします。
#評価観点
・経験が明確で具体的か
・動機や背景が自然に伝わるか
・課題と解決策が論理的につながっているか
・成果や学びに説得力があるか
・企業での活かし方(展望)が描けているか
・構成のわかりやすさ / 読みやすさ
#出力形式
・総合点(100点満点)
・各項目の点数(各項目5段階評価)
・各項目に対するコメント(簡潔に)
・改善アドバイス(3点程度)
#ガクチカの内容
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
上記の「文章:〇〇〇〇〇〇」にガクチカを入力します。
結果、ガクチカの評価をフィードバック付きで出力してくれる指示(プロンプト)です。
なお、特定の業界・企業から評価を貰いたい場合は、以下指示(プロンプト)へ変更しましょう。
このガクチカは〇〇業界/〇〇社向けです。その観点で評価・改善提案をしてください。
志望業界・企業向けの視点でガクチカをレビューしてくれます。
以上が、ガクチカ作成に使える生成AI活用術3つです。
「就活特化の生成AI活用術」をさらに詳しく知りたい人は、以下記事も参考にどうぞ!
ガクチカ作成で差がつく!意識すべきポイント【3つ】
ガクチカを書くときには、「構成以外にも意識すべきことが3つ」存在します。
本章では、この辺りのポイントについて詳しく紹介していきますね!
意識すべきポイント
- 数字を用いて表現する
- 読みやすいレイアウトを意識する
- 志望企業に応じてカスタマイズする
ポイント①:数字を用いて表現する
大前提、ガクチカの内容は「数字を用いて表現」しましょう。
前章で、「ガクチカの書き方6ステップ」を紹介しましたが…
- 経験(エピソード)
- 理由・動機
- 目標・課題
- 実行・結果
- 学び・成長した点
- 今後の展望・活用方法
上記の「目標・課題」と「実行・結果」については、数字を用いて書くのがおすすめです。
漠然とした目標や結果は、聞き手としては印象に残りづらかったりします。
ポイント②:読みやすいレイアウトを意識する
ガクチカを書くときは「読みやすいレイアウト」を心がけましょう。
ポイント
- 「カギ括弧」で文字に強弱をつける
- 文字の色は「2色」までにする
- 箇条書きを用いて表現する
上記3つは、私がガクチカを書くときに意識していたポイントです。
また、ガクチカの書き方が文字以外もOKであれば「図やイラスト」も取り入れましょう。
レイアウトの読みやすさは、採用担当者にガクチカを読ませるための入り口です!
ポイント③:志望企業に応じてカスタマイズする
ガクチカを書くときは「志望企業に応じてカスタマイズ」しましょう!
ガクチカを使い回す人は多いですが、私はおすすめしません。
注意ポイント
- 企業との適合性が示せない
- 他人との差別化が図れない
- 入社意欲が伝わらない内容になる
とくに「企業との適合性を示せない」のが大きな理由です。
企業は「価値観・求める人物像・スキル」と一致する学生を探しています。
この辺りの内容を調べずに作ったガクチカは、内容が薄いと思われる可能性大です。

合わせて読みたい
【例文10選】そのまま使えるガクチカ|テーマ別テンプレート
本章では、「今回紹介したガクチカの構成」を意識した例文10つを用意しました。
ぜひ、ガクチカ作成の参考にしてみてください!
ガクチカ例文
- ゼミ活動をテーマにしたガクチカ
- 学業をテーマにしたガクチカ
- 部活動をテーマにしたガクチカ
- サークル活動をテーマにしたガクチカ
- ボランティア活動をテーマにしたガクチカ
- 留学経験をテーマにしたガクチカ
- 資格勉強をテーマにしたガクチカ
- 趣味をテーマにしたガクチカ
- インターン経験をテーマにしたガクチカ
- アルバイト経験をテーマにしたガクチカ
例文①:ゼミ活動をテーマにしたガクチカ
例文
私は観光ゼミで、地域の魅力を伝える「観光周遊体験」のプレゼン大会に参加しました。
参加理由は、「チームで一つの企画を形にする経験」を積みたいと考えたためです。
チーム内では意見がまとまらず方向性が定まらない課題があり、私は週2回のミーティングを提案し、各自の強みを活かした役割分担と現地調査で企画の裏付けを強化しました。
その結果、プレゼン大会で10グループ中3位を獲得し、目標達成に貢献できました。
この経験から、課題解決に向けた主体的な行動力と、他者と連携する力の大切さを学びました。
今後はこの力を、貴社の商品開発やマーケティング戦略の場で活かしていきたいと考えています。
上記は、「ゼミ活動(プレゼンテーション大会)」を題材にしたガクチカです。
できるだけ簡潔に「400文字以内」で作成しました。
なお、「今後の展望・活用方法」の部分は、志望企業に応じてカスタマイズするとより魅力的なガクチカになります。
例文②:学業をテーマにしたガクチカ
例文
私は経済学部で統計学を専攻しながら、数字を「ビジネスにどう活かすか」に興味を持ち、経営学部の「Webマーケティング」の授業に自ら参加しました。
専門外の内容に最初は戸惑いましたが、週3コマの追加授業に加え、平日は毎日2時間程度の読書、週末には復習を行い、1年間かけて理解を深めました。
その結果、ゼミ内の「顧客行動分析プロジェクト」において、統計モデルを用いた分析が評価され、チーム全体のプレゼン精度向上にも貢献できました。
この経験を通じて、「学際的な視点」と「学び続ける姿勢」の重要性を実感しました。
今後はこの知識を活かし、貴社の「マーケティング戦略」に貢献したいと考えています。
上記は、「学業(単位関係ない授業の受講)」を題材にしたガクチカです。
詳しい詳細は、「ガクチカが本当にない人必見」という記事で紹介していますが、「単位と関係ない授業を受ける」というエピソードはかなり使えます。
そのため、ガクチカに書けるエピソードがない人は、ぜひ実践してみてください。
例文③:部活動をテーマにしたガクチカ
例文
私は大学から始めたバドミントン部で、技術的には未熟ながら、3年次に部長を務めました。
当時、出席率や活躍に偏りがあったため、「全員が活躍できるチーム作り」を目指しました。
そこで、選手ごとのプレースタイルや特性を分析し、練習メニューを最適化。
また、月1回の交流イベントを通じて部員間のつながりを強化しました。
その結果、出席率が前年比20%向上し、地区大会で準優勝という成果を収めました。
この経験を通じて、データに基づく戦略立案と、メンバー間の信頼関係を築くコミュニケーションの重要性を学びました。
今後はこの経験を活かし、貴社において「強みを引き出す人材育成」や「チーム全体の生産性向上」に貢献したいと考えています。
上記は、「部活動(バトミントン部での部長経験)」を題材にしたガクチカです。
面接官の注目を惹くために、「技術は未熟でも部長になった」という書き方をしています。
なお、上記ガクチカも「400文字以内」で作成していますが、文字数制限がなければ「技術が未熟でも部長に選ばれた理由」を書いても良いと思います。
例文④:サークル活動をテーマにしたガクチカ
例文
私は5人のテニスサークルで「広報担当」として部員増員に取り組みました。
合宿を実現するため「前年比+10人」を目標に設定し、「週3回のSNS投稿」「月2回の体験会」「学内で500枚のチラシ配布」を3ヶ月実施。
結果として新入部員15人を獲得し、サークル予算も50%増加しました。
この経験から、データ分析に基づく施策立案と粘り強い実行力の重要性を学びました。
今後はこの力を活かし、企業の顧客獲得や販促活動に貢献したいと考えています。
上記は、「サークル活動(テニスサークル)」を題材にしたガクチカです。
ガクチカの中で多くの数字を用いることで、「ガクチカの説得力」を意識しています。
ただし、あまりにも現実的ではない数字表現はしないように注意しましょう。
例文⑤:ボランティア活動をテーマにしたガクチカ
例文
私は大学3年生の夏、自治体の美化活動に参加し、「参加者50%増加」を目標に掲げました。
高齢者中心の参加状況を目の当たりにし、「若年層の参加を増やさなければ活動の継続が難しい」と感じたためです。
従来のチラシ配布に加え、若年層の行動特性を踏まえた「Instagram運用」を提案。
週3回の投稿に加え、地域特化ハッシュタグや活動実績の紹介で関心を集めました。
その結果、Instagram経由の問い合わせが増え、「20代参加者が50%増加」、さらに「ゴミ収集量も前年比1.5トン増加」。
この経験から、デジタルツールを活用した情報発信と、ターゲット別のアプローチ戦略の重要性を学びました。
今後はこの知見を活かし、貴社の「若年層向けマーケティング戦略の立案・実行」に貢献したいと考えています。
上記は、「ボランティア活動(自治体の美化活動)」を題材にしたガクチカです。
昨今、需要の高い「SNSマーケティング」のスキルを軸に作成しました。
SNS活用という学びは、多くの企業で評価されやすいので、ガクチカの内容としておすすめです。
例文⑥:留学経験をテーマにしたガクチカ
例文
私はカナダ留学中、「TOEIC600点から850点への向上」と「日常会話に不自由しない語学レベル」を目標に掲げました。
当初はネイティブの会話に苦戦し、まず3ヶ月で基礎的な会話スキルの習得を目標に設定。
毎日2時間のリスニング練習、週3回の英語ディスカッションクラブ参加、月2回のプレゼン実施を1年間継続した結果、9ヶ月で自然な会話が可能となり、TOEIC850点も達成しました。
この経験を通じて、「目標設定」と「継続的実践」の重要性を実感しました。
今後はこの経験を活かし、貴社の多国籍チームでのプロジェクト推進に貢献したいと考えています。
上記は、「留学経験(TOEICスコアの向上)」を題材にしたガクチカです。
TOEICの点数向上に至った経緯について、詳しく書くように意識しました。
昨今、TOEICを題材にしたガクチカは多いので、点数向上のためにおこなった行動で差別化を図るのがポイントです!
例文⑦:資格勉強をテーマにしたガクチカ
例文
私は、IT分野への理解を深めるため、ITパスポート試験の「3ヶ月以内での取得」を目標に掲げました。
過去に計画倒れで資格勉強を断念した経験があり、今回は「時間不足による挫折」を克服したいと考えました。
そのため、15分単位での学習計画を立て、スマートフォンアプリで1日50問の演習を継続し、週14時間の学習時間を確保。
結果として、2.5ヶ月でITパスポート合格を達成しました。
この経験から、「明確な目標設定」と「日々の小さな努力の積み重ね」の重要性を学びました。
今後はこの手法を活かし、効率的な時間管理とスキル向上に努めていきたいと考えています。
上記は、「資格勉強(ITパスポートの取得)」を題材にしたガクチカです。
今回は、ITパスポートという取得しやすい(合格率50%前後)資格にしました。
昨今、ITスキルは当たり前になってきているので、この辺りを題材にするのはおすすめです。
例文⑧:趣味をテーマにしたガクチカ
例文
映画鑑賞が趣味で月15本以上見ていた私は、映画の魅力を発信したいと考え、レビューサイトを立ち上げました。
「半年で月間アクセス1万件」を目標に設定し、課題は「独自性の確立」と「継続的な更新」でした。
そこで、毎日1本映画を鑑賞し、独自の評価基準に基づいたレビューを投稿。
さらにSNSでも定期的に情報発信を行いました。
その結果、8ヶ月目で月間アクセス1万件を達成し、SNS経由のアクセスも増加しました。
この経験から、コンテンツ制作の継続性や、読者ニーズに応じた発信の重要性を学びました。
今後はこの経験を活かし、顧客視点に立った情報発信やコンテンツマーケティングに貢献したいと考えています。
上記は、「趣味(レビューサイトの立ち上げ)」を題材にしたガクチカです。
なお、趣味を題材にガクチカを作る場合は、「ありきたりな内容」にならないように注意しましょう。
- 筋トレを4年間欠かさず続けました
- アルバイトを4年間継続しました
- 早寝早起きの習慣を身につけました
多くのサイトでは、上記のようなガクチカでもOKと書いていますが、ありきたりな内容で受かるケースはほとんどありません。
とくに、大手企業を目指すのであれば、ほかの学生と差別化できるエピソードにしましょう。
例文⑨:インターン経験をテーマにしたガクチカ
例文
私は営業スキルを高めるため、人材スタートアップで3ヶ月間のインターンに参加しました。
将来的に法人営業やBtoB領域に携わりたいという思いがあったためです。
新規顧客獲得が課題となる中、「最終月で5件獲得」を目標に設定。
当初は0件でしたが、先輩の成功事例を分析し、顧客業界に合わせた提案書作成と1日50件の電話営業を実施しました。
その結果、5件の新規獲得に成功し、インターン20名中5番目の成果を収めました。
この経験から、データに基づく戦略立案と粘り強い実行力の重要性を実感。
今後はこの経験を活かし、顧客視点に立った営業戦略の立案に貢献したいと考えています。
上記は、「インターン経験(人材スタートアップ)」を題材にしたガクチカです。
正直、インターンシップより学業のほうがおすすめだったりしますが、突き抜けた経験をインターンシップでした場合は、ガクチカの題材にするのはOKです。
数字を用いてしっかりアピールしていきましょう。
例文⑩:アルバイト経験をテーマにしたガクチカ
例文
私は居酒屋のホール担当として4年間勤務し、「顧客満足度No.1」を目指しました。
当初は人見知りの性格で、指名制度(常連のお客様が担当スタッフを選ぶ仕組み)による指名が2名のみでした。
自分の接客が売上にも影響することを実感し、「3ヶ月で指名10名獲得」を目標に設定。
顧客の好みや会話内容を記録し、個別に合わせた商品の提案を行ったほか、週1回の接客ロールプレイングを継続し、表情や話し方の改善にも取り組みました。
その結果、指名12名を獲得し、個人売上は前年比120%、満足度調査で全20名中1位を達成。
この経験を通じて、顧客ニーズの把握力と継続的な自己成長の大切さを学びました。
今後はこの力を活かし、顧客視点でのサービス改善に貢献したいと考えています。
上記は、「アルバイト経験(居酒屋のホール)」を題材にしたガクチカです。
なお、「マイナビ調査」によると、多くの学生がガクチカに「アルバイト経験」を採用しています。
そのため、私はガクチカにアルバイト経験を書くことをおすすめしていません…
おすすめしない理由
- 採用担当者は見飽きている
- アルバイト以外書くことがないと思われる
- ほかの学生と差別化が難しい
ただし、インターンシップの経験同様、突き抜けた経験をした場合は、ガクチカを題材にしてもOKです。
こちらも数字を用いてしっかりアピールしていきましょう。
【Q&A】ガクチカでよくある質問5選
では最後に、ガクチカに関するよくある質問5つを紹介したいと思います。
よくある質問【5選】
- ガクチカに書けるエピソードがありません…
- 自己PRとガクチカの違いは?
- ガクチカがないと大手はムリ?
- ガクチカにアルバイト経験はダメ?
- ガクチカは大学入学前の経験でも良い?
質問①:ガクチカに書けるエピソードがありません…
S氏(22歳)
ガクチカに書けるエピソードがまったくありません…
こういったときはどうしたら良いのでしょうか?
ガクチカに書けるエピソードがない人は、以下2つを実践してみてください。
- エピソードをゼロから作る
- 第三者に意見をもらう
詳しい詳細は、「ガクチカに書くエピソードがない人必見!」という記事で紹介しています。
ゼロからガクチカを作成する方法についても紹介しているので要チェックです。
質問②:自己PRとガクチカの違いは?
F氏(22歳)
自己PRとガクチカの違いはなんですか?
どちらも自分をアピールすることに変わりはないですよね?
結論、自己PRとガクチカには以下の違いがあります。
- 自己PR:強みや人柄を軸に「企業へ採用メリット」を示す
- ガクチカ:学生時代の活動を通じた「学び・成長」を示す
イメージとして、自分の能力やスキルをもとに「企業へ採用メリットを示す」のが自己PR!
学生時代の経験を通じて得た学びや成長を具体的に説明するのがガクチカです。
この辺りの詳しい詳細は、以下記事でも紹介しているので参考にしてみてください!
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質問③:ガクチカがないと大手はムリ?
W氏(21歳)
ガクチカがないと大手企業への就職は厳しいですよね?
詳しくは、「ガクチカがないと大手はムリ?」という記事で紹介していますが、結論、ガクチカがなければ大手はムリです!
大手志望の学生は、ガクチカの準備を欠かしません。
そのため、以下記事を参考に「大手の目指せるガクチカ」は用意しておきましょう。
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質問④:ガクチカにアルバイト経験はダメ?
F氏(21歳)
ガクチカにアルバイト経験を書くのはダメですか?
正直、アルバイト以外に書くことがありません…
結論、ガクチカにアルバイト経験を書くのはダメではないです。
ただし、私はガクチカにアルバイト経験を書くのはおすすめしていません…
おすすめしない理由
- 採用担当者は見飽きている
- アルバイト以外書くことがないと思われる
- ほかの学生と差別化が難しい
この辺りの詳しい詳細を知りたい人は、以下記事で解説しています。
ガクチカにアルバイト経験を書こうとしている人は、合わせてチェックしてみてください!
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質問⑤:ガクチカは大学入学前の経験でも良い?
N氏(21歳)
ガクチカは大学入学前の経験でも大丈夫ですか?
大学時代に話せるガクチカがなくて困っています…
結論、ガクチカは「大学時代の経験」を書きましょう!
もちろん、ガクチカに高校時代の体験を書いても受かる企業はあります。
ただし、基本は「ガクチカ=大学時代の経験」を聞いています。
そのため、ガクチカに書く内容を大学時代以外のエピソードにするのはおすすめしません。
【まとめ】人事も唸るガクチカの書き方6ステップ
今回は、新卒採用を約4年やっていた経験もふまえた「ガクチカの書き方」を紹介しました。
ガクチカの書き方【6ステップ】
- 経験(エピソード)
→学生時代に取り組んだことを簡潔に書く - 理由・動機
→なぜその経験を選んだのかを伝える - 目標・課題
→取り組みの中で掲げた目標や直面した課題を書く - 実行・結果
→どんな行動を取り、どんな結果が得られたかを示す - 学び・成長した点
→経験を通して得たスキル・考え方を伝える - 今後の展望・活用方法
→その学びを企業でどう活かすかを描く
ガクチカについては、上記6つの構成を意識して書けばOKです!
今回紹介した「例文10つ」を参考にしながら、あなただけのガクチカを書いてみてください。
なお、ガクチカに書くエピソードがない人は、以下記事もチェックしておきましょう。
ゼロからガクチカを作成するノウハウを余すことなく紹介しているので要チェックです!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。