

今回は、上記悩みを抱える方に向けて、Fラン大学から大手子会社に勤めている私が解説します。
- Fラン大(偏差値47)から東証一部上場企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 関西地区を中心に採用業務を経験
- 2021年4月にAbemaTVの就活特番生出演
- Fラン大から東証一部上場企業へ内定できたノウハウを発信中!
なお、結論からお伝えすると、Fラン大学生は、以下の理由から大手子会社を狙うことをおすすめしています。
おすすめ理由
- 大手の親会社に比べて倍率が低い
- 学歴フィルターが設けられていない
- 福利厚生が親会社と同じく充実している
上記3つの中でも、大手子会社は、" 学歴フィルターを設けていない企業が多い "が狙い目の理由です。
この辺りの理由については、後述で詳しく解説していきますね。
是非、Fラン大学から大手子会社を狙うのはどうなのか悩まれている方は、参考にしてみてください。
大前提となる子会社の種類について紹介!

大手子会社の種類
- 完全子会社:親会社が株式を100%保持している企業
- 連結子会社:親会社が株式の過半数を保持している企業
- 非連結子会社:親会社との関係性が薄い企業
上記の通りでして、子会社の中でも3種類に分けることができます。
まず、「完全子会社」は、親会社が株式を100%購入するので、親会社からの影響が大きい特徴があります。
続いて、「連結子会社」は、株式の過半数なので、60%の株を保持しているのであれば、60%の影響があると覚えておきましょう。
最後の「非連結子会社」は、正直、親会社との関係性は非常に薄く、親会社の財務諸表にも連結されません。
そのため、大手子会社を狙うのであれば、完全子会社と連結子会社を探すのがおすすめです。
Fラン大学生の就職は大手子会社がおすすめの理由3選を紹介!

おすすめ理由
- 大手の親会社に比べて倍率が低い
- 学歴フィルターが設けられていない
- 福利厚生が親会社と同じく充実している
大手の親会社に比べて倍率が低い

例えば、住友商事マシネックスという企業は、住友商事が親会社の企業ですが、聞いたことはあるでしょうか?
住友商事マシネックスは、機械・電機・情報通信・建設設備を専門分野とする商社です。
住友商事グループおよびタイ子会社との情報共有でシナジーを発揮し、グローバル化も促進しています。
知っているという方が多ければ申し訳ないのですが、恐らく、知らなかった方がほとんどだと思います。
このように、大手子会社は、知名度が低く、応募者が親会社に比べて少ない(倍率が低い)特徴があります。
もちろん、倍率が低いと言っても、20倍などの大手子会社もあるので対策は必須ですが、狙い目なのは間違いないと言えます。
学歴フィルターが設けられていない

正直、大手企業の採用では、応募者を絞り込むための学歴フィルターが少なからず存在します。
ですが、大手子会社は、そもそも応募者が少ないことも多く、学歴フィルターを設けていない企業が多い特徴があります。
そのため、学歴よりも将来性や人間性を重視してくれる傾向にある、大手子会社は狙い目と言えます。
福利厚生が親会社と同じく充実している

とくに、親会社の完全子会社の場合、福利厚生がほとんど一緒の場合も多く、狙い目と言えます。
なお、私の勤めている大手子会社の福利厚生の一例を載せておきますね。
- 勤務時間中にマッサージ利用可能(500円/時間)
- 家賃補助(家賃の8割負担)
- 単身赴任社への帰任交通費支給(月1回)
とくに、家賃補助は、以下記事の通り、私が社会人3年間で貯金300万円を達成できた大きな要因となりました。
以上が、Fラン大学生は大手子会社を狙うべき理由3つとなります。
【実体験】大手子会社に5年働いて感じたメリット4選を紹介!


社会的信頼度が圧倒的に高い

上記内容は、企業側のメリットでも触れましたが、社員である私も、以下3つの場面で、社会的信頼が高いと感じました。
ポイント
- 24歳の同期が渋谷近くの分譲マンションを購入
- クレジットカードや車のローンで審査に落ちない
- 営業活動におけるアポイントが取りやすい
とくに、営業活動で、テレアポをしても、親会社の知名度があり、アポイントが取りやすいと感じる場面は、多くありました。
また、商談回数も多いため、若手のうちから、商談経験を多く積めたのも、大きなメリットと感じました。
教育体制が整っている

と言うのも、私自身、社会人6年目になっても、後輩指導やビジネスリーダー研修などがあります。
また、新入社員の頃は、「ビジネスマナー」や「決算書の読み方」まで、半年に渡って、多くの教育経験を受けました。

ポイント
- 親会社の研修内容を受けることができる
- 外部へ研修を委託する資金力
- 過去の研修経験が豊富に揃っている


有給休暇を取得しやすい

理由としては、2019年4月に施行された「年次有給休暇の取得義務」にあります。
ポイント
「年次有給休暇の取得義務」は、有給休暇が10日以上の就労者に5日以上の取得義務とする法です。
詳しい詳細は、厚生労働省のページに載っているので、気になる方は読んでみてください。
なお、私の職場では、親会社の制度がそのまま降りてきており、年間10日間の有給休暇取得が義務付けられています。

賞与が多い

大手子会社の場合、グループ全体の利益に応じた賞与である場合が多く、他の企業に比べ、賞与が多い特徴があります。
とは言え、この辺りは、大手子会社の考え方によるので、必ず賞与が多いとは言えないです。
なお、、私の場合は、親会社の業績もあり、社会人5年目のときに年間160万円(額面)近くもらえました。

以上が、私が大手子会社に6年間勤めて感じたメリット4つとなります。
Fラン大学生におすすめの大手子会社10社を元人事が紹介!

大手小会社10社
- 【商社(卸売業)】住友商事マシネックス
- 【商社(卸売業)】三井物産ケミカル
- 【メーカー(電気・事務機器)】FDK株式会社
- 【メーカー(電気・事務機器)】新日本無線株式会社
- 【メーカー(自動車部品)】京三電機株式会社
- 【メーカー(食品・水産)】日東富士製粉株式会社
- 【電力・ガス】東亜石油株式会社
- 【サービス(人材・教育)】株式会社TAKシステムズ
- 【サービス(運輸・倉庫)】三井物産グローバルロジスティクス株式会社
- 【サービス(運輸・倉庫)】伊藤忠ロジスティクス株式会社
※上記10社は、「2022年度版 就職四季報」を参考に紹介しています。
住友商事マシネックス

企業名 | 住友商事マシネックス |
親会社 | 住友商事株式会社100%出資会社 |
企業概要 | 機械・電機・情報通信・建設設備を専門分野とする商社。 住友商事グループおよびタイ子会社との情報共有でシナジーを発揮し、グローバル化も促進している。 今後、海外、自動車分野・IOT・エンジニアリング機能中心に電機総合商社として成長を担う。 |
従業員数 | 414名(単体) |
3年後の離職率 | 19%(3年前入社:男性9名 女性12名) |
有給休暇の平均取得数 | 13.2日 |
平均年収 | - |
月の平均残業時間 | 11.3時間 |
上表の通り、住友商事マシネックスは、住友商事株式会社の完全子会社となっています。
グローバル化も積極的におこなっており、今後、IOTなどにも力を入れていくと宣言している企業となっています。
三井物産ケミカル

企業名 | 三井物産ケミカル |
親会社 | 三井物産株式会社の100%出資会社 |
企業概要 | 三井物産グループの化学品商社。 溶剤、塗料、塗料原料、樹脂、工業薬品、健康食品、化粧品などの広範な化学製品を扱う企業。また、海外展開もあり。 |
従業員数 | 234名(単体) |
3年後の離職率 | 20%(3年前入社:男性2名 女3名) |
有給休暇の平均取得数 | 16.5日 |
平均年収 | 807万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 12.1時間 |
上表の通り、三井物産ケミカルは、三井物産株式会社の完全子会社となっています。
平均年収も高く、有給休暇の取得率が16.5日と多い特徴がある優良企業です。
FDK株式会社

企業名 | FDK株式会社 |
親会社 | 富士通株式会社の連結子会社(保有比率:58.90%「2022年3月時点」) |
企業概要 | 富士通の連結子会社であり、乾電池生産で設立した企業。 民生・産業用のニッケル水素電池が主力製品としており、ニッケル電池の世界シェアは1位となっている。 |
従業員数 | 1640名(単体) |
3年後の離職率 | 17.1%(3年前入社:35名) |
有給休暇の平均取得数 | 14.9日 |
平均年収 | 543万円 |
月の平均残業時間 | 12.4時間 |
上表の通り、FDK株式会社は、富士通株式会社の連結子会社となっています。
ニッケルの電池で世界シェアNo1となっており、隠れ優良企業として有名です。
新日本無線通信株式会社

企業名 | 新日本無線株式会社 |
親会社 | 日清紡HDの完全子会社 |
企業概要 | 日清紡HDの完全子会社の企業。 電源ICなど電子デバイス製品を柱にマイクロ波製品などの開発・製造を手がける。 また、電装化が進むモビリティ分野・産業機器向け領域を拡大している。 |
従業員数 | 1352名(単体) |
3年後の離職率 | 16.7%(3年前入社:17名) |
有給休暇の平均取得数 | 11.8日 |
平均年収 | 550万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 8.4時間 |
上表の通り、新日本無線株式会社は、日清紡HDの連結子会社です。
月の平均残業時間が10時間以下と低水準であり、3年後の離職率も低い企業となっています。
京三電気株式会社

企業名 | 京三電機株式会社 |
親会社 | 株式会社デンソーの連結子会社(保有比率:62.90%) |
企業概要 | デンソーの連結子会社であり、トヨタ自動車も出資している、 自動車の燃料システム関連部品メーカー。 国内は、茨城県に工場があり、北米とタイに海外の生産拠点を持つ。 |
従業員数 | 1529名(単体) |
3年後の離職率 | 9.1%(3年前入社:男13名 女9名) |
有給休暇の平均取得数 | 16.5日 |
平均年収 | 614万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 24.1時間 |
上表の通り、京三電機株式会社は、株式会社デンソーの連結子会社です。
トヨタ自動車も31.8%の出資をおこなっている企業となっています。
日東富士製粉株式会社

企業名 | 日東富士製粉株式会社 |
親会社 | 三菱商事株式会社の連結子会社(保有比率:62.93%) |
企業概要 | 三菱商事傘下の準大手製粉メーカーとなっており、 小麦粉、ふすま類の製造販売が主体の企業。 タイの現地法人を通じ、東南アジア市場を開拓中。 |
従業員数 | 388名(単体) |
3年後の離職率 | 0%(3年前入社:男8名 女1名) |
有給休暇の平均取得数 | 12.1日 |
平均年収 | 628万円 |
月の平均残業時間 | 12.5時間 |
上表の通り、日東富士製粉株式会社は、三菱商事株式会社の連結子会社です。
小麦粉、ふすま類の製造販売が主体の企業となっており、3年後の離職率は驚異の0%となっています。
東亜石油株式会社

企業名 | 東亜石油株式会社 |
親会社 | 出光興産株式会社の連結子会社(保有比率:50.12%) |
企業概要 | 出光興産グループの石油精製企業。 出光興産から石油供給を受け、ガソリンなどの 石油製品に加工し、全量を出光興産に納入する事業構造。 なお、東京電力向け発電事業も収益柱の1つとして成長を遂げている企業でもある。 |
従業員数 | 407名(単体) |
3年後の離職率 | 0%(3年前入社:男18名 女2名) |
有給休暇の平均取得数 | 20.6日 |
平均年収 | 784万円 |
月の平均残業時間 | 約20.7時間 |
上表の通り、東亜石油株式会社は、出光興産株式会社の連結子会社です。
こちらも3年後の離職率は0%となっており、有給休暇の取得率が驚異の20日超えの企業となっています。
株式会社TAKシステムズ

企業名 | 株式会社TAKシステムズ |
親会社 | 竹中工務店100%出資会社 |
企業概要 | 竹中工務店の完全子会社となっており、建設関連の総合ITシステム企業。 設計図・CG・施工図の作成・作図技術者の派遣・紹介・CADデータ管理 グループICT展開支援・設計や作業所のIT環境構築と運用支援などを展開する。 |
従業員数 | 456名(単体) |
3年後の離職率 | 0%(3年前入社:男3名 女4名) |
有給休暇の平均取得数 | 11.2日 |
平均年収 | 536万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 約24.8時間 |
上表の通り、株式会社TAKシステムズは、竹中工務店の完全子会社です。
建設関連の総合ITシステム企業であり、こちらも3年後の離職率が0%となっています。
三井物産グローバルロジスティクス株式会社

企業名 | 三井物産グローバルロジスティクス株式会社 |
親会社 | 三井物産株式会社の100%出資会社 |
企業概要 | 三井物産の完全子会社となっており、倉庫業を軸に総合物流事業を展開している企業。 17年4月にトライネットを吸収合併し、現社名に変更しており、拠点・物流施設は、国内24箇所・海外は、中国・タイ・シンガポール・インドネシア・ベトナムの5カ国展開。 |
従業員数 | 540名(単体) |
3年後の離職率 | 11.1%(3年前入社:男4名 女5名) |
有給休暇の平均取得数 | 10.8日 |
平均年収 | 722万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 約21.0時間 |
上表の通り、三井物産グローバルロジスティクス株式会社は、三井物産株式会社の完全子会社です。
総合物流事業を主軸としており、拠点・物流施設は、国内24箇所・海外は5カ国展開をしているグローバル企業となっています。
伊藤忠ロジスティクス株式会社

企業名 | 伊藤忠ロジスティクス株式会社 |
親会社 | 伊藤忠商事株式会社の100%出資会社 |
企業概要 | 伊藤忠の完全子会社であり、グループ唯一の総合物流企業。 陸上・海上・航空輸送の最適組み合わせで一貫物流サービス提供。 また、豊富な海外拠点ネットワークで三国間輸送にも対応。 なお、重点分野は、中国物流・医療品物流・自動車物流となっている。 |
従業員数 | 1070名(単体) |
3年後の離職率 | 9.1%(3年前入社:男8名 女14名) |
有給休暇の平均取得数 | 10.5日 |
平均年収 | 736万円(総合職) |
月の平均残業時間 | 約19.8時間 |
上表の通り、伊藤忠ロジスティクス株式会社は、伊藤忠商事株式会社の完全子会社です。
伊藤忠グループ唯一の総合物流企業となっており、豊富な海外拠点ネットワークを持っている企業となっています。
以上が、Fラン大学生におすすめの大手子会社となります。
なお、ここまで紹介した10社以外の優良企業をまとめた記事があるので、興味のある方は、参考にどうぞ。
※4年間の人事経験で培った情報をもとに給料や有休消化率・離職率から隠れ優良企業と判断した100社を紹介しています。
Fラン大学生が大手子会社に就職するための行動8つを紹介!


大手子会社に就職するためにおすすめの行動8つ
- 【大学3年生4月までに】就活ブログを開設して情報発信
- 【大学3年生4月】:就活で最低限必要な対策について理解する
- 【大学3年生4月】:自己分析を徹底的にやり込む
- 【大学3年生5月】:自分の行きたい業界や企業を探す(大手子会社が狙い目)
- 【大学3年生6月〜8月】:長期インターンシップに参加
- 【大学3年生12月】:筆記試験対策
- 【大学3年生12月】:就活エージェント
- 【大学3年生12月】:逆求人サイトに登録する
※上記8つの具体的な行動は、" Fランから大手企業への内定獲得方法 "で詳しく紹介してますのでチェックしてみてください。
なお、私自身もすべて実践しており、とくに行動までのハードルが低い" 就活サービス導入は必須 "と言えます。
ポイント
と言うのも、高学歴の学生に対抗するための、「質の高い就活情報の入手」や「プロの就活サポート」を得るためです。
正直、大手子会社を目指す就活生は優秀な方が多いので、就活サービス導入で差を縮めるのが内定獲得への一番の近道です。

おすすめ就活サービス
- 「就活情報サイト キャリch
」:累計登録者600万人以上の就活情報提供サイト
- 「シュトキャリ」:内定獲得まで最短2週間 / 首都圏に特化した質の高い求人紹介に定評あり
- 「JOBTV
」:日経新聞に掲載された業界No1の会社説明会動画配信サービス
- 「OfferBox
」:就活生の3人に1人が利用する最大手の逆求人サービス
- 「MeetsCompany」:座談形式の就活イベント提供サービス / 座談会後にプロのアドバイザーサポートあり

使用用途
- 「就活情報サイト キャリch」
で就活に関する情報収集開始
- 「シュトキャリ」で就活のプロを味方につけてまずは1社の内定獲得を目指す
- 「JOBTV」
で配信されている会社説明会を閲覧し企業分析
- 「OfferBox
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- 「MeetsCompany」で他大学の就活生や企業人事・役員の方とつながる
もちろん、すべて無料で利用できるので、導入がまだの方は活用してみてください。
なお、利用前に上記5つのサービス詳細を知りたい方は、他サービス含め、以下記事をチェックしてみてください。
※上場企業へ内定獲得した私の就活経験と4年間の人事経験をもとにしたおすすめ就活サービスをまとめた記事となります。
Fラン大学生は大手子会社の就職が狙い目の理由3選のまとめ!

おすすめ理由
- 大手の親会社に比べて倍率が低い
- 学歴フィルターが設けられていない
- 福利厚生が親会社と同じく充実している
大手子会社は、親会社に比べて、倍率が低いことが多く、Fラン大学生でも十分に狙える企業が多いです。
また、大手子会社は、学歴フィルターを設けていない企業が多い特徴があります。
とは言え、生半可な気持ちで受かる企業ではなく、ライバルに差をつける就活対策が必須です。
だからこそ、今回紹介した5つの行動を実践しつつ、企業ごとの過去の選考フローを分析してみてください。
また、大手企業にこだわりのない方は、以下記事で優良企業100社を紹介しているので、参考にしてみてください。
※4年間の人事経験で培った情報をもとに給料や有休消化率・離職率から隠れ優良企業と判断した100社を紹介しています。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。