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- 大手子会社への就職はやめとくべき?
- 大手子会社の魅力ってなに?
- 大手子会社に向いている人・向いていない人は?
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
なお、結論からお伝えすると、私は大手子会社への就職はおすすめ派です。
下表の大手子会社で約8年、就職して良かったと感じることは多かったりします。
本社所在地 | 東京都 |
業種 | IT・通信系 |
従業員数 | 3,000人以上(対象:正社員) |
初任給 | 25万円 |
平均年収 | 550万円前後 |
平均残業時間 | 15時間前後 |
平均有給取得日数 | 15.0日 |
離職率(3年以内) | 5%前後 |
採用倍率 | 25倍前後 |
上場区分 | 東証プライム |
株主 | 住友商事(100%) |
ただし、大手子会社に就職して後悔したことがあるのも事実!
今回は、この辺りの理由について紹介しつつ、「大手子会社に向いている人・向いていない人」まで現役社員の目線で紹介していきます。
ぜひ、大手子会社へ就職すべきか悩んでいる人は、参考にしてみてください!
大手子会社への就職はやめとけ?【現役社員が解説】
冒頭でもお伝えしたとおり、私は大手子会社への就職はおすすめ派です!
住友系の大手子会社(通信)へ総合職入社し、多くのメリットを感じています。
メリット
- 経営状況の安定性
- 年収レンジの高さ
- 福利厚生の手厚さ
- キャリアの横展開
- 社会的信用度の向上
記事内で詳しく紹介しますが、とくに「福利厚生の手厚さ」が魅力です。
親会社の福利厚生が一部受けられるなど、恩恵は大きかったりします。
また、「おすすめの大手子会社ランキング30社」という記事で詳しく紹介していますが…
大手子会社は、学歴フィルターのない「穴場の優良企業が多い」のも事実!
Fラン学生が大手子会社を視野に入れるのはかなりおすすめです。

【実体験】大手子会社へ就職して後悔したこと3選
本章では、大手子会社へ就職して後悔したことをまとめました。
大手子会社への就職をおすすめする反面、デメリットもあるので確認しておきましょう。
大手子会社へ就職して後悔したこと【3選】
- 出世の難易度が高い
- リストラのリスクがある
- 仕事がルーティーンワーク・単調
①出世の難易度が高い
大手子会社へ就職して一番感じたのは「役員昇進への難易度の高さ」です。
とくに、親会社が100%株主の場合、役員全員が「親会社員」というケースも珍しくありません。
役員ポストは、親会社員の受け皿として機能しており、役員昇進の難易度は高かったりします。

②リストラのリスクがある
大手子会社には「親会社の方針転換というリスク」が付きまといます。
とくに、下表の「完全子会社」であれば要注意です。
区分 | 詳細 |
完全子会社 | 親会社が株式を100%保持している企業 |
子会社 | 親会社が株式の50%以上保持している企業 |
関連会社 | 子会社ではないが親会社が影響力を持つ企業 |
完全子会社の場合、「親会社が経営を支配する」ことができます。
結果、親会社による解散指示によって「従業員のリストラ」など、一定のリスクがあるのも事実!
私の会社では、親会社の方針によって「早期退職」が発令されたことがありました。
③仕事がルーティーンワーク・単調
正直、仕事の内容は企業によってさまざまなのも事実!
大手子会社の中には、「裁量のある仕事」ができるケースもあると思います。
ただし、親会社の「受託型ビジネス中心の企業」であれば要注意です。
- ルーティーンワークの仕事が多い
- ほか社員のやる気が少ない
- 新しいことを始めるまでのハードルが高い
実は、上記のような大手子会社は多かったりします。
ちなみに、私の勤める会社では「やる気のある社員が少ない」です。
ルーティーンワークがほとんどであり、やめていく人間も少なからずいます。
以上が、私の就活時代には気づけなかった「大手子会社へ就職して後悔したこと3選」です。

【実体験】大手子会社で働くメリット5選
前述で、大手子会社へ就職して後悔したいことをお伝えしましたが…
それでも私が「大手子会社への就職おすすめ派」なのには理由があります。
本章では、この辺りの理由について、大きく5つに分けて紹介していくので参考にしてみてください!
大手子会社へ就職するメリット【5選】
- 経営状況の安定性
- 年収レンジの高さ
- 福利厚生の手厚さ
- キャリアの横展開
- 社会的信用度の向上
メリット①:経営状況の安定性
大手子会社へ就職して感じたのは「経営状況の安定性」です。
もちろん、大手子会社にも倒産リスクはあります。
ですが、親会社からの支援が大きいのも事実!
ポイント
- 親会社からの融資
- 親会社からの取引先紹介
上記のとおり、大手子会社の経営状況の安定性は、中小・ベンチャー企業より高いです。
この辺りは、大手子会社で働いていてもかなり実感しました。
メリット②:年収レンジの高さ
大手子会社へ就職して感じたのは「年収レンジの高さ」です。
私自身、社会人5年目に年収600万円を達成しました。
年次 | 年収 | 前年比 |
社会人1年目 | 327万5,465円 | - |
社会人2年目 | 400万302円 | +72万4,837円 |
社会人3年目 | 428万7,885円 | +28万7,583円 |
社会人4年目 | 499万5,893円 | +70万8,008円 |
社会人5年目 | 603万5,000円 | +103万9,107円 |
社会人6年目 | 634万5,379円 | +31万379円 |
もちろん、すべての大手子会社の年収が高いというわけではありません。
子会社の年収は、「親会社基準で決まることが多い」のも事実!
親会社の年収が高い大手子会社を狙うのがポイントだったりします。
メリット③:福利厚生の手厚さ
私が大手子会社へ就職して良かったと感じた一番の瞬間は「福利厚生の手厚さ」でした。
ポイント
- 会社が家賃の8割負担(合計6年間)
- 懇親会費用(7,000円補助/1回)
- 勤務時間内にマッサージ利用(500円/1回)
上記3つは、私が勤める大手子会社の福利厚生の一部です。
家賃補助だけで、年間100万円以上の補助が出ています。
もちろん、すべての大手子会社の福利厚生が充実しているわけではありません。
ですが、大手子会社が「親会社の福利厚生を受けられる」のも事実!
企業体力の高い大手子会社の場合、潤沢な資金を従業員へ還元していることも多いです。
メリット④:キャリアの横展開
大手子会社へ就職して感じたメリット4つ目は「キャリアの横展開」です。
「親会社・グループ会社への出向」は、大手子会社のキャリアパスの一つ!
私自身、グループ会社への出向を2回経験し、以下のメリットを実感しました。
メリット
- 出向による経験値の向上
- 転職市場で出向経験が記入できる
- 出向差し戻し後の優遇待遇
とくに、転職市場で出向経験はかなり活きてきます。
この辺りは、大手子会社へ就職して良かったと感じた瞬間でした。
メリット⑤:社会的信用度の向上
大手子会社へ就職して感じたメリット5つ目は「社会的信用度の向上」です。
例えば、クレジットカード発行で落ちることはありません。
また、私が住宅購入でローン組む場合は5,000万円まで借入できました。
この辺りは、企業によってさまざまですが、親会社の信用力も銀行は見てくれます。
以上が、私が大手子会社への就職をおすすめする理由5つです!
大手子会社に向いている人の特徴【3選】
本章では、ここまでの内容をふまえたうえで「大手子会社への就職が向いている人」についてまとめました。
大きく3つに分けて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!
大手子会社に向いている人の特徴【3選】
- 学歴に自信がない大手志向の人
- 出世に興味がない人
- プライベートを大切にしたい人
特徴①:学歴に自信がない大手志向の人
私の経験上、大手子会社は「学歴に自信がない大手志向の人」におすすめです。
詳しくは、「大手子会社の就職難易度とは?」という記事で紹介していますが…
ポイント
- 学歴フィルターがほとんどない
- 親会社より採用倍率が低い
- 待遇面の良い企業が多い
こんな感じてして、Fラン学生におすすめの大手子会社も多いです。
そのため、学歴に自信がない大手志向の人にこそ、大手子会社をおすすめしています。
私の場合は、「人気企業を狙いつつ、大手子会社も受ける」という戦略で就活をしていました!
特徴②:出世に興味がない人
大手子会社は、「出世に興味がない人」にもおすすめです。
「大手子会社へ就職して後悔したこと」のパートでも紹介しましたが、大手子会社の役員クラスへの出世難易度は高いです。
ただし、大手子会社はまったり働けるケースが多いのも事実!
出世に興味がなく、まったり働きたい人に大手子会社はおすすめだったりします。
合わせて読みたい
特徴③:プライベートを大切にしたい人
大手子会社は、「プライベートを大切にしたい人」にもおすすめです。
私自身、さまざまな大手子会社を調査・分析してきましたが…
ポイント
- 親会社の福利厚生を受けられる
- 教育体制が充実していることが多い
- コンプライアンス意識が高い
上記3つが揃っている大手子会社が多いのも事実!
とくに、親会社が上場している場合「コンプライアンス意識の高い大手子会社は多い」です。
有給取得もしやすく、社員の働きやすい環境を整備している企業が多かったりします。
大手子会社に向いていない人の特徴【3選】
今回は、「大手子会社が向いていない人の特徴」についてもまとめてみました。
こちらも大きく3つに分けて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!
大手子会社に向いていない人の特徴【3選】
- 成長意欲の高い人
- スピード感のある仕事をしたい人
- 年収1,000万円以上を求める人
特徴①:成長意欲の高い人
大手子会社は、「成長意欲の高い人」には合わない可能性があります。
と言うのも、大手子会社は「親会社の影響を受ける」のが宿命です。
注意事項
- 意思決定の自由度が低い
- 出世の難易度が高い(部長クラスが限界)
- 業務がルーティーン化されている
上記のような特徴は、私自身が大手子会社で働く上でも感じています。
もちろん、企業によって違いはありますが、成長意欲の高い人に大手子会社はおすすめしません。
特徴②:スピード感のある仕事をしたい人
大手子会社は、「スピード感のある仕事をしたい人」にもおすすめしません。
前述のとおり、大手子会社は「親会社の影響を受けやすい」です。
そのため、新規ビジネスの挑戦に消極的な大手子会社は多かったりします。
また、新規事業のアイデアがあっても、意思決定をするのは役員クラス!
スピード感のある意思決定は難しいのが、大手子会社の特徴だったりします。
特徴③:年収1,000万円以上を求める人
「年収1,000万円以上を求める人」にも大手子会社はおすすめしません。
私の経験上、大手子会社の年収は600万円から800万円がアッパーです。
親会社の水準によって大手子会社の年収が決められているのも事実!
親会社の年収が高水準でない場合、年収1,000万円以上稼ぐのは難しかったりします。
以上が、私の経験値も織り交ぜた「大手子会社に向いていない人の特徴3つ」です。
大手子会社へ就職する前のチェックポイント【3選】
本章では、「大手子会社へ就職する前のチェックポイント3つ」について紹介します。
私自身、就活時代に知りたかった内容であり、今では大手子会社へ就職するか判断するために必要不可欠だと思っています。
チェックポイント【3選】
- 親会社からの出向比率
- 昇進・評価制度のチェック
- 親会社に必要な企業かチェック
ポイント①:親会社からの出向者比率
大手子会社への就職を検討するうえで「出向社比率」は要チェックです。
役員構成を見るなかで、8割以上が親会社からの出向であれば、役員への出世は望めません。
出世意欲の高い人は、ほかの大手子会社を検討しましょう。
なお、親会社の出向社比率は「企業のIR情報」でチェックできることが多いです。
ポイント②:昇進・評価制度のチェック
大手子会社への就職を検討するうえで「昇進・評価制度」も要チェックです。
- 社員のキャリアステップ例
- 評価面談の有無・年間の昇給回数
- 社員口コミサイトでの制度チェック
上記のような方法で、昇進・評価制度を探っていきましょう。
なお、社員口コミであれば、大手就活掲示板の「就活会議」がおすすめです。
就活会議の提供情報(一部抜粋)
- 就活生・社員による企業口コミ
- ES・就活体験記が見放題(掲載:約30万件)
- リアルタイムな採用動向をチェック可能(機能:就活速報)
上記のとおり、企業口コミ以外にも使える機能がたくさんあります。
もしサービス内容が気になる人は、公式ホームページをチェックしてみてください!
【公式サイトはこちら】https://syukatsu-kaigi.jp/
ポイント③:親会社に必要な企業かチェック
大手子会社への就職を検討するうえで「親会社に必要な企業なのか」も要チェックです。
親会社の戦略に必要な企業でなければ、吸収・統合による「リストラ」も考えられます。
冒頭で、親会社の「受託型ビジネス中心の企業」は要注意とお伝えしましたが、親会社とまったく関係ないビジネスであっても要注意です。
かなり難しい判断ですが、企業の「中期経営計画・事業戦略」なども確認しつつ、親会社と大手子会社の関係性はチェックしておきましょう。
完全子会社・子会社・関連会社の違いとは?
記事後半にはなりますが、『大手子会社とは?』という部分にふれておきます。
大手子会社について理解している人は、読み飛ばしてもらって大丈夫です。
完全子会社とは?
区分 | 詳細 |
完全子会社 | 親会社が株式を100%保持している企業 |
子会社 | 親会社が株式の50%以上保持している企業 |
関連会社 | 子会社ではないが親会社が影響力を持つ企業 |
上表のとおり、「完全子会社」は親会社が100%株式を保有している企業です。
具体的には、以下のような企業が存在します。
- NECネッツエスアイ(NEC100%)
- 東芝テック(東芝100%)
- 豊田合成(トヨタ自動車100%)
上記3社のような企業は、経営方針を決めるときの親会社の影響力は大きいです。
このように「子会社と親会社の関係が密接」なのが大きな特徴となっています。
子会社とは?
区分 | 詳細 |
完全子会社 | 親会社が株式を100%保持している企業 |
子会社 | 親会社が株式の50%以上保持している企業 |
関連会社 | 子会社ではないが親会社が影響力を持つ企業 |
上表のとおり、「子会社」は親会社が50%以上の株式を保有している企業です。
完全子会社に比べ、経営の自由度は高かったりします。
また、決算(会社の通信簿)における影響度についても大きな違いです。
ポイント
- 子会社:親会社の持株比率に応じて業績が反映される
- 完全子会社:親会社の連結決算に100%反映される
この辺りの詳しい紹介をすると長くなるので割愛しますが、気になる人は「完全子会社と子会社の決算の違い」でネット検索してみてください。
関連会社とは?
区分 | 詳細 |
完全子会社 | 親会社が株式を100%保持している企業 |
子会社 | 親会社が株式の50%以上保持している企業 |
関連会社 | 子会社ではないが親会社が影響力を持つ企業 |
「関連会社」は、親会社からの出資や人事・技術関係の取引があり、財務や営業の方針に大きな影響を与えることができる企業です。
- ジャムコ(伊藤忠商事33.3%)
- 協友アグリ(住友化学36.5%)
- ジオスター(日本製鉄40.3%)
関連会社の中にも、上記のような穴場の企業が存在します。
以上が、「大手子会社(完全子会社・子会社・関連会社)」の違いです。
ぜひ、大手子会社を狙ううえで、予備知識として押さえておきましょう。
大手子会社に関するよくある質問【3選】
では最後に、当ブログに多く寄せられる大手子会社に関する質問3つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
質問①:大手子会社に入社できると勝ち組?
F氏(22歳)
大手子会社へ就職できると勝ち組というウワサは本当ですか?
大手子会社の魅力がイマイチ分かっていません…
詳しくは、「大手子会社への就職は勝ち組?」という記事で紹介していますが…
勝ち組と感じられるかは「人それぞれ」です。
ただし、私の感覚値としては、以下のような人には大手子会社が向いていると思います。
向いている人
- 安定した企業で働きたい人
- それなりの年収がもらいたい人
- 福利厚生の充実を求める人
大手企業(親会社)ほどではないですが、待遇の良い大手子会社は多かったりします。
質問②:学生人気の高い大手子会社ランキングは?
F氏(20歳)
学生人気の高い大手子会社はどこですか?
例年、学生人気の高い企業を5社まとめてみました。
上記5社は、日本の名だたる大手企業が親会社の人気企業です。
大手子会社の中でも、トップクラスの就職倍率を誇ります。
そのため、大手子会社であっても簡単に入れる企業ばかりではないので注意しましょう。
質問③:大手子会社と中小企業はどっちがおすすめ?
M氏(21歳)
大手子会社と中小企業の場合どっちがおすすめ?
詳しくは、「大手子会社と中小企業はどっちがおすすめ?」という記事で紹介していますが…
私としては、大手子会社への就職をおすすめします!
大手子会社に8年以上働いていますが、以下5つの魅力があります。
大手子会社の魅力
- 経営状況の安定性
- 年収レンジの高さ
- 福利厚生の手厚さ
- キャリアの横展開
- 社会的信用度の向上
こんな感じでして、私自身は、大手子会社への就職を心の底から満足しています。
【まとめ】私は大手子会社への就職はおすすめ派
今回は、『大手子会社への就職はやめとくべき?』という悩みを中心に紹介しました。
まとめ
- 大手子会社への就職をやめておくべきかは人それぞれ
- 私は大手子会社への就職はおすすめ派!
- 自分の働く上での軸と照らし合わせて目指すか決めよう!
上記のとおり、私は大手子会社への就職はおすすめ派です。
とくに、「学歴に自信がない大手志向の人」に大手子会社はおすすめ!
記事内で紹介しましたが、穴場の優良企業は多かったりします。
私自身、住友系の大手子会社で約8年働いていますが、後悔したことは一度もありません。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
