こんな悩みを解決できる記事を書きました。
なお、私は大手子会社で働く入社8年目のサラリーマンです。
新卒から8年間、ひたすら大手子会社で働いてきました。
今回は、そんな大手子会社で8年働いて感じた「大手子会社のメリット・デメリット」を赤裸々に紹介します!
『大手子会社への就職はやめとくべき?』という悩みを解消したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
【大前提】そもそも大手子会社とは?
まず始めに、『そもそも大手子会社とはなに?』という部分を紹介したいと思います。
区分 | 詳細 |
完全子会社 | 親会社が株式を100%保持している企業 |
子会社 | 親会社が株式の50%以上保持している企業 |
関連会社 | 子会社ではないが親会社が影響力を持つ企業 |
こんな感じでして、子会社にも「完全子会社」と「子会社」という違いがあります。
もう少しわかりやすくお伝えすると、下図のイメージです。
基本、株式会社は「株主総会」で会社の経営方針等を決めます。
そのとき、1株1票と考えられるので、株式の50%を保持している親会社には逆らえません。
結果、子会社は、実質的に経営を親会社に支配されています。
今回は、そんな株式50%以上を親会社に保持されている「大手子会社」のデメリットについて紹介します!
大手子会社はやめとけ?【結論:大手子会社はおすすめ】
まず始めに、『大手子会社への就職はやめとくべき?』という悩みを解消したいと思います。
なお、結論からお伝えすると、私は「大手子会社への就職はおすすめ派」です!
確かに、大手子会社のデメリットもあるのですが…
- 親会社より就職しやすい
- 穴場の優良企業が多い
- 経営基盤が安定している
こんな感じでして、大手子会社へ就職するメリットがかなり多かったりします。
次の章からは、「大手子会社で働くデメリット3つ」を紹介しますが…
大手子会社に新卒で入社して8年、私の中では大手子会社への就職はかなりおすすめです!
【実体験】大手子会社で働くデメリット3選
では、さっそく「大手子会社のデメリット3つ」から紹介しています。
私が大手子会社に働く中で感じた部分なので、ぜひ参考にしてみてください!
狙ってはいけない大手子会社
デメリット①:役員への出世は難しい
残念ながら、大手子会社の役員は、親会社の出向社員であることがほとんどです。
経営の支配ができる親会社は、役員を親会社で固める傾向にあります。
もちろん、すべての大手子会社が該当するわけではありませんが…
ほかの企業に比べ、大手子会社の役員クラスへ出世する難易度が高いのは間違いなしです!
デメリット②:親会社による売却リスクがある
大手子会社は、親会社による売却リスクが発生するケースもあります。
とくに、新規事業系で立ち上がった子会社は要注意です…
もちろん、売却された瞬間、いきなりリストラになるようなケースはありません。
ただ、親会社にいきなり見捨てられるリスクは考えておく必要があります。
デメリット③:親会社より待遇は低い
残念ながら、大手子会社は親会社より待遇が低いです。
例えば、住友商事と住友商事マシネックスを比較してみました。
項目 | 住友商事 | 住友商事マシネックス |
就職倍率 | 約230倍 | 14.1倍 |
学歴フィルター | あり | なし |
従業員数 | 5,220人 | 414名(単体) |
平均年収 | 1,556万円 | 629万円 |
3年後離職率 | 3.0% | 19.0% |
有給平均取得日数 | 13.7日 | 13.2日 |
平均残業時間 | 10.9時間 | 11.3時間 |
上表のとおり、平均年収や離職率・有給含め、待遇面はかなり劣ります。
もちろん、親会社と同じ福利厚生を一部受けられるケースはありますが…
あくまで、大手子会社は親会社の下位互換と考えておきましょう!
以上が、私が大手子会社に入社して8年で感じたデメリット3つです。
【実体験】大手子会社が羨ましいと感じられた点【5選】
私自身、大手子会社で働く上で、友人に羨ましがられることが多々ありました。
本章では、そんな「大手子会社で働くメリット5つ」を紹介していきます。
羨ましいと感じられた点
メリット①:経営状況が安定している
大手子会社のメリットで外せないのが「経営の安定性」です。
もちろん、大手子会社=倒産しないわけではありません…
ただし、親会社がバックにいることによる恩恵がかなり大きかったりします。
- 親会社からの融資
- 親会社からの取引先紹介
こんな感じでして、大手子会社の安定性は中小企業より高いのは間違いないです。
メリット②:年収がそれなりに良い
親会社に比べると大手子会社の年収は低いですが…
世間一般の企業に比べると、経営が安定しており、年収がそれなりにもらえたりします。
実際、私が年収600万円に達成したのは、社会人6年目でした。
年次 | 年収 | 前年比 |
社会人1年目 | 327万5,465円 | - |
社会人2年目 | 400万302円 | +72万4,837円 |
社会人3年目 | 428万7,885円 | +28万7,583円 |
社会人4年目 | 499万5,893円 | +70万8,008円 |
社会人5年目 | 603万5,000円 | +103万9,107円 |
社会人6年目 | 634万5,379円 | +31万379円 |
私の年収については、「東証プライム企業社員の年収推移」という記事にまとめています。
もちろん、親会社の平均年収が低い場合は要注意です…
子会社の年収は、だいたい親会社の平均年収を基準に決められることが多かったりします…
メリット③:手厚い福利厚生
正直、親会社と同等の福利厚生を受けるのは難しいですが…
- 人間ドッグの費用が無料
- 家賃補助が8割会社負担
- 親会社が所有する社宅利用ができる
こんな感じでして、親会社の福利厚生が何かしら反映されているケースが多いです。
こう言った部分は、大手子会社の大きなメリットだったりします。
メリット④:手厚い教育体制
福利厚生と被りますが、教育体制も充実しているケースが多いです。
基本、親会社の研修を子会社の社員も受けることができます。
親会社もわざわざ、子会社と研修を分けるメリットがありません!
この辺りは、グループ企業としての大きな恩恵です!
メリット⑤:社会的信頼が高い
大手子会社の良いところは、社会的信頼度が高いことです。
銀行も、大手子会社の場合、親会社の存在も加味してお金を貸してくれます。
なお、私自身、入社して8年間でローンはもちろん、クレカ申請に落ちたこともありません。
また、私の同期は都内に1軒家を購入していました。
この辺りは、私が大手子会社に入社して一番初めに実感したメリットでした。
以上が、友人にも羨ましがられた「大手子会社のメリット5つ」です。
大手子会社に向いている人の特徴【3選】
ここまで「大手子会社のデメリット・メリット」について色々書いてきましたが…
大手子会社が向いているかどうかは人それぞれです…
そのため、本章では、「大手子会社に向いている人」について言及していきます!
向いている人
特徴①:学歴に自信がない大手志向の人
詳しくは、「大手子会社の就職難易度とは?」という記事で紹介していますが…
- 親会社に比べると倍率は低い
- 学歴フィルターがほとんどない
- 穴場の優良企業が多い
こんな感じでして、親会社より入社しやすいのは間違いないです。
もちろん、親会社に比べると企業規模や待遇面は劣りますが…
それなりに企業規模も大きく、待遇も良い「穴場の優良企業」が多かったりします。
そのため、学歴に自信のない大手志向の人には大手子会社がおすすめです!
特徴②:あまり出世に興味がない人
実は、大手子会社は出世意欲がない人にもおすすめです!
「大手子会社のデメリット①」のパートで詳しく紹介したが…
大手子会社で役員クラスまで上り詰めるのは難易度が高かったりします。
そのため、出世意欲のない人であれば、大手子会社はマッチする可能性が高いです。
特徴③:ワークライフバランスを重視したい人
『大手子会社は残業が少ないよ!』とウワサされることもありますが…
大手子会社=残業が必ずしも少ないわけではありません。
部署によっては、残業時間が月80時間以上になることもあります。
ただし、中小企業やスタートアップに比べると、労働環境は整っています。
親会社の福利厚生はもちろん、コンプラ意識も高い企業が多いです。
そのため、一定のワークライフバランスを享受するうえで、大手子会社はおすすめだったりします!
以上が、大手子会社への就職が向いている人の特徴3つです!
大手子会社への就職はやめとくべき人の特徴【3選】
ではさっそく、大手子会社への就職はやめとくべき人の特徴3つを紹介していきますね!
私が大手子会社に8年働いた経験もふまえた内容なので、参考にしてみてください!
やめとくべき人の特徴
特徴①:出世意欲の高い人
残念ながら、出世意欲の高い人には大手子会社はおすすめしません…
役員クラスまで出世する難易度が高すぎます…
私の感覚値にはなりますが、大手子会社で上り詰められる限界は「部長クラス」だと思います。
特徴②:仕事にスピード感を求める人
正直、大手子会社によって違いはありますが…
大手子会社の多くは、新規事業等をやる場合の意思決定に時間がかかることが多いです…
投資額にもよりますが、親会社によって経営の方向性は大きく変わります。
そのため、とくに大きな仕事にスピード感を求める人には、大手子会社はおすすめしません。
先ほど同様、スタートアップやベンチャーのほうがマッチしている可能性大です!
特徴③:プライドが高い人
大手子会社で働いていると、親会社の若手社員が上司になることがあります。
もちろん、仕事ができない親会社の出向社員が上司になるケースも少なくないです。
そのため、プライドが高い人も大手子会社が合わないケースが考えられます。
以上が、大手子会社への就職はやめておくべき人の特徴3つです!
大手子会社に関するよくある質問【5選】
では最後に、当ブログに多く寄せられる大手子会社に関する質問5つを紹介します。
ぜひ、気になる質問があればチェックしてみてください。
よくある質問【5選】
質問①:大手子会社に入社できると勝ち組?
F氏(22歳)
大手子会社へ就職できると勝ち組というウワサは本当ですか?
大手子会社の魅力がイマイチ分かっていません…
詳しくは、「大手子会社への就職は勝ち組?」という記事で紹介していますが…
正直、大手子会社への就職が勝ち組と感じるかは人それぞれです。
私の場合は、以下3つの理由から大手子会社への就職に満足しています。
- 親会社の福利厚生が受けられる
- ボーナスが比較的高い
- 社会的信頼度が高い(ローンが通りやすい)
ただし、大手子会社の働き方が合わないと感じる人も少なからずいます。
この辺りは、何を企業に求めるかによって違うのが正直なところです。
質問②:おすすめの大手子会社は?
K氏(20歳)
おすすめの大手子会社はありますか?
できれば学歴フィルターのない大手子会社が知りたいです…
結論、おすすめの大手子会社は10社あります。
詳しくは、「人事おすすめの大手子会社ランキングトップ10位」という記事で紹介しているのですが…
たくさん存在する大手子会社の中でも10つに絞りました。
ぜひ、大手子会社を探している人は、合わせてチェックしてみてください!
合わせて読みたい
質問③:大手子会社と中小企業だとどっち?
M氏(21歳)
大手子会社と中小企業の場合どっちがおすすめ?
詳しい詳細は、「大手子会社と中小企業はどっちがおすすめ?」という記事で紹介していますが…
私としては、大手子会社への就職をおすすめします!
大手子会社に8年以上働いていますが、以下5つの魅力があります。
- 経営状況が安定している
- 社会的信頼度が高い
- 賞与がそれなりに高い
- 教育体制が整っている
- 福利厚生が充実している
こんな感じでして、私自身は、大手子会社への就職を心の底から満足しています。
質問④:大手子会社はまったり働ける?
T氏(20歳)
大手子会社は、まったり働ける企業が多いと聞きましたが本当ですか?
バリバリ仕事したいタイプではないので気になっています…
詳しい詳細は、「大手子会社の働き方はまったり?」という記事で紹介していますが…
確かに、大手子会社はまったり働ける企業が多い印象です!
ただし、本当にまったり働けるかは企業次第だったりします。
社員の1日のスケジュールや福利厚生・平均残業時間はかならずチェックしておきましょう!
質問⑤:大手子会社に就職できるとモテる?
K氏(21歳)
大手子会社へ就職できるとモテるのでしょうか?
大手子会社へ就職した先輩は合コンでモテたと言ってました!
結論、大手子会社へ就職できてもモテません…
私自身がイケメンではないのでモテてないだけかもしれませんが…
総合商社や誰もが知る人気企業でないかぎり難しいと思います。
【まとめ】大手子会社への就職はおすすめ
今回は、『大手子会社はやめとくべきか?』という悩みを中心に紹介しました。
結論、私は「大手子会社への就職はおすすめ派」です!
確かに、大手子会社のデメリットもあるのですが…
- 親会社より就職しやすい
- 穴場の優良企業が多い
- 経営基盤が安定している
こんな感じでして、大手子会社で働いた8年間、メリットに感じることのほうが多かったです。
もちろん、大手子会社が合う合わないは人によって違います。
この辺りは、今回紹介した「大手子会社が向いている人」・「やめとくべき人」を参考にどうぞ!
そのうえで、『大手子会社を目指してみるか!』という人は、就活対策を進めていきましょう!
大手子会社へ就職するための就活対策は、以下記事を参考にしてみてください!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。