今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
なお、結論からお伝えすると、大手企業へ就職することで後悔することはあります…
私自身、従業員5,000人超えの企業で7年勤めていますが、後悔したことが大きく5つありました。
今回は、そんな大手企業へ就職することで感じた後悔について赤裸々に紹介!
大手企業含めた就活で後悔しないための企業選びも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
当記事はこんな方におすすめ
- 大手企業への就職を目指すか悩んでいる方
- 就活で後悔しないための企業選びのコツ5つを知りたい方
- 就活で後悔しないためにやってよかった行動4つを知りたい方
就活で大手企業へ就職して感じた後悔【5選】
後悔
- 年功序列の文化が根付いている
- 出世競争が激しい
- 全国転勤のリスクがある
- スピード感をもった仕事が難しい
- 配属部署によって業務内容がまったく違う
※私の勤め先企業においての所感も入っている点はご了承ください。
①年功序列の文化が根付いている
実際、大手企業は多くの社員を抱えているので、人事評価の明確化のために年功序列を採用する企業は多い印象。
なお、年功序列は、何もせずとも年収が少しずつ上がっていくというメリットがありますが…
若手のうちは、どれだけ成果を出しても大幅な年収アップは期待できない傾向にあります。
②出世競争が激しい
上記の通り、社員数が多いこともあり、出世競争はかなり激しい特徴があります。
また、役職のポストが詰まっているケースも多く、若手のうちに出世する難易度は高いと言えます。
注意事項
なお、余談ですが、私の勤め先企業では、女性管理職を増やす目的から男性の出世枠が減っています。
大手企業は、世間体を気にする傾向にあり、成果主義ではなく、こう言った極端な旗振りもあるので注意が必要です。
③全国転勤のリスクがある
上記は、とくに大手企業の総合職に多い傾向があります。
なお、全国転勤は、家の購入などライフプランに大きく影響!
そのため、私自身、家の購入には踏み切れておらず、大手企業の就職を大きく後悔する要因の一つとなっています。
④スピード感をもった仕事が難しい
と言うのも、大手企業は、書類回付の必要がある承認者の数が多い特徴があります。
実際、私の企業では、備品を購入するだけでも承認に1週間以上かかるケースも…
もちろん企業による部分も多いですが、外資系企業や中小企業に比べるとスピード感をもった仕事は難しい傾向にあります。
⑤配属部署によって業務内容がまったく違う
なお、私自身、人事業務を4年経験した後は、ソリューションビジネスというまったく違う部署に配属となりました。
結果、業務内容がまったく違い、一からの勉強が必要となり苦労した経験があります。
もちろん、捉え方によっては、多くの業務を経験できる点では大きなメリットですが…
専門性の高い知識を取得するうえではデメリットになると感じたので紹介しました。
大手企業への就職が向かない人の特徴【4選】
向かない人の特徴
- 若いうちから出世を考えている人
- 全国転勤をしたくない人
- スピード感をもって仕事がしたい人
- 裁量のある仕事にチャレンジしたい人
①若いうちから出世を考えている人
上記の方は、社員数が多く年功序列文化の根付いている大手企業への就職に向かない傾向があります…
とは言え、最近は、トヨタ自動車の年功序列制度の廃止がきっかけで大きく転換期を迎えようとしています。
そのため、若いうちから出世できる大手企業も少なからず出てきているので今後に要注目です。
②全国転勤をしたくない人
上記の通り、大手企業は、全国に支社支店の展開をしているケースが多く、全国転勤したくない方は注意!
なお、全国転勤を希望しない採用枠もあると思いますが…
契約内容に書かれていないかぎり、全国転勤のリスクは必ずあるので注意が必要です。
③スピード感をもって仕事がしたい人
先ほど紹介した通り、大手企業は、書類回付の必要がある承認者の数が多い特徴があります。
そのため、ひとつ一つの作業に対しても時間がかかるケースが多いです…
以上のことから、スピード感をもって仕事をしたい人は向かないケースが多いと言えます。
④裁量のある仕事にチャレンジしたい人
上記の通り、大手企業は社員数が多く、一人ひとりの仕事量がしっかり分散されています。
そのため、若手のうちから裁量のある仕事は回ってこないケースが多いです。
なお、リクナビNEXTの記事にて" 自分で考え行動を起こす習慣 "は中小やベンチャー企業が身につきやすいと書かれています。
このように、裁量のある仕事にチャレンジしたい方にとっては、大手企業は向かない可能性が高いと言えます…
就活で後悔しないための企業選びのコツ【5選】
企業選びのコツ
- 志望企業だけの強みがあるか確認する
- 市場規模が拡大している業界か確認する
- 実際に働く社員と直接会ってみる
- 給料だけでなく福利厚生に目を向ける
- 自分自身のスキルアップが可能か考える
①志望企業だけの強みがあるか確認する
例えば、高年収企業で有名なキーエンスは、新商品の70%が世界初・業界初!
このように、志望企業だけの強みがある場合は、市場から淘汰されるリスクも少ないです。
そのため、企業を選ぶ際は、志望企業だけの強みがあるかはしっかり確認するようにしましょう。
②市場規模が拡大している業界か確認する
上記の通り、市場規模が拡大しているかは、今後の年収や倒産リスクに大きく影響するので確認しておきましょう。
とくに、市場規模が拡大している企業の場合、転職時に更なる年収アップをすることも可能!
転職先の年収は、前職の年収をベースに決定されることが多いです。
また、同業界の方は転職先で経験などを考慮してもらえることが多く、年収アップの可能性が高くなります。
なお、今一番注目を集めているのはやはり「IT業界」と言えます。
とくに、エンジニアの需要は拡大しており、以下記事で紹介しているようなサービスで就職を目指すのもおすすめです。
③実際に働く社員と直接会ってみる
上記の通り、企業選びをおこなううえで、必ず実際に働く社員と会うのは必須。
最近は、オンライン完結の選考導入を取り入れている企業も多いですが…
正直、社員の雰囲気や働き方は、直接会わないとわからない部分が多いです。
そのため、志望企業は内定を決める前に必ず現場社員と話す機会は設けてもらうようにしましょう。
④年収だけでなく福利厚生に目を向ける
上記の通り、年収だけに惑わされずに福利厚生に目を向けるのも企業選びで大切になってきます。
と言うのも、以下のようにA社の方が年収は高くても福利厚生を考えるとB社の方が条件が良いケースがあるためです。
A社 | B社 |
年収500万円 | 年収430万円 |
家賃10万円(家賃補助なし) | 家賃2万円(企業が家賃8割負担) |
年収500万円ー年間家賃120万円=380万円 | 年収430万円ー年間家賃24万円=406万円 |
上表は極端な例ですが、年収だけでなく福利厚生に目を向けるのも企業選びのコツの一つと言えます。
⑤自分自身のスキルアップが可能か考える
上記の通り、スキルアップ可能な企業を選ぶのも大切になってきます。
とくに、若いうちからスキルアップできる企業は、転職でも有利になります。
※引用元:リクルート就職白書(就職プロセス調査2023年卒)
最近は、個人で稼げる力の重要性も増してきており、企業選びをする場合は、起業・副業・兼業に役立つスキルアップ可能な環境か考えるのも大切です。
就活で後悔してしまう企業選びの方法【5選】
後悔してしまう企業選び
- 年収で判断して企業選びをおこなう
- オンラインのみで企業選びを完結する
- 自己分析をまったくおこなわず企業を選ぶ
- 知名度だけで企業選びをおこなう
- 業界・企業研究をおこなわず企業選びをする
①年収で判断して企業選びをおこなう
上記の通り、年収だけで企業選びをおこなうと非常に危険…
と言うのも、年収が高くても以下のような企業は多く存在するため。
- みなし残業が45時間/月含まれている
- 福利厚生がまったくない
- プライベートの時間がなくお金の使い道がない
そのため、年収だけを軸に企業選びをすると後悔するケースが多いので注意が必要です。
②オンラインのみで企業選びを完結する
と言うのも、オンラインのみだと企業や社員の雰囲気が掴めず、入社前後のギャップが生じるため…
なお、理想はインターンシップの参加ですが、ハードルが高い方は、先輩社員との対面面談を希望するだけでも問題なしです。
③自己分析をまったくおこなわず企業を選ぶ
自己分析は、自分を理解するととともに企業選びの軸を決めるうえで大切な就活対策!
自己分析をまったくおこなわず企業選びをすると入社後のミスマッチにつながる可能性があるので注意です。
④知名度だけで企業選びをおこなう
上記の通り、自分の適性関係なく、知名度だけで企業選びをおこなうのはおすすめしません…
入社後のミスマッチにもつながりやすく、そもそも倍率が高く内定獲得ができないリスクも高いです。
そのため、知名度だけで企業選びはしないようにしましょう。
⑤企業研究をおこなわず企業選びをする
上記の通り、業界・企業研究をおこなわない企業選びも入社後のミスマッチを引き起こすリスクがあるのでおすすめしません…
また、業界・企業研究をおこなわないことで、以下のようなリスクもあるので注意が必要!
企業研究しないリスク
- 今後淘汰される業界に入社してしまう
- 入社後にまったくやりがいを感じられない
とくに、今後淘汰されていく業界は、Google検索などで事前に調べることができます。
そのため、企業選びをする際は、今後成長してくる業界なのか淘汰される業界なのかチェックするようにしましょう。
企業選びで後悔しないためにやって良かった行動【7選】
後悔しないための行動
- 自己分析を徹底的におこなう
- 企業のコーポレートサイトを確認
- 銘柄スカウターで企業の業績を確認
- 社員口コミサイトで企業のリアルな情報を確認
- 会社説明会に参加する
- インターンシップに参加する
- 就職四季報を確認する
①自己分析を徹底的におこなう
自己分析は、自分の強みを活かせる企業選びをするために必須の対策。
自己分析が不十分な状態で企業選びをしてしまうと入社後のミスマッチが発生するリスクがあります…
そのため、企業選びで後悔しないためにも自己分析は徹底的におこないましょう。
とご質問をいただくことも多いので、自己分析のやり方についても箇条書きで紹介しますね。
自己分析のやり方5ステップ
- 適性検査を受講して自分の客観的データの収集
- 自分史の作成(過去の自分を振り返る)
- 他己分析(第三者から意見をもらう)
- 大学時代の自分の活動内容を振り返る
- 自己分析から得た内容をアウトプット(自己PR作成など)
上記5つの通りでして、まずは適性検査を受講して自分の客観的データを収集するのが大切。
各項目の詳しい詳細は" 自己分析のやり方5ステップ "にまとめているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
②企業のコーポレートサイトを確認
多くの企業分析方法がありますが、まず始めにすべきなのは志望企業の公式サイトを確認。
以下のような項目は、多くの企業サイトで記載があるので要チェックです。
企業研究の確認事項
- 会社概要と沿革 / 事業内容
- 企業理念(将来の展望) / 企業の主力商品
- 採用情報(募集要項)
上記情報は、企業の公式サイトが発表しているので情報の信頼性が担保されています。
まずは、上記のような信頼性の高い情報を集めていくのが企業研究の第一歩です。
③銘柄スカウターで企業の業績を確認
とご質問をいただくことが多いのですが、結論、投資に使うマシネックス証券提供の銘柄分析ツールです。
※出典元:マネックス証券公式サイト
投資ツールなので企業研究と関係ないように見えますが、実は企業研究にかなり使える無料ツール。
以下のような志望企業の業績を簡単かつ詳細に確認するうえで重宝するツールです。
銘柄スカウターの機能
- 企業情報や取扱商品の業績ニュースのまとめ
- 過去10年以上の業績をグラフ表示
- 企業の売上達成率などのグラフ表示
- 企業の成長率や短期業績トレンド・財務状況のまとめ
上記は、銘柄スカウターの一部の機能ですが、企業研究においては上記4つを確認しておけば問題なし。
なお、実際の利用イメージが湧きやすいように、私のおすすめ機能の一つ「四半期業績比較」を載せておきますね。
※出典元:マネックス証券公式サイト
正直、上記情報は各企業のコーポレートサイトに載っていることが多いです。
しかし、各企業の業績を一つずつExcelに転記して、グラフ作成するのはかなり手間…
そういった比較もボタンひとつで簡単にできてしまうのが銘柄スカウターの魅力となっています。
④社員口コミサイトで企業のリアルな情報を確認
企業の会社概要や業績だけを見ても、その企業が優良企業なのか見極めるのは難しいのが現実…
そこで活用したいのが、無料で提供されている社員口コミサイト。
" 〇〇部署は残業時間が多い "や" 家賃補助の8割負担が助かる "など、口コミサイトでしか知りえない情報も多いです。
おすすめ口コミサイト
正直、OpenWorkとライトハウスを利用しておけば、だいたいの企業の口コミ・評判が見れます。
企業研究において、実際に働いている社員の口コミを事前にチェックするのは必須なので早めに導入しておきましょう。
⑤会社説明会に参加する
志望企業の社員口コミサイトを確認して自分に合いそうと感じた場合は、説明会に参加しましょう。
数字や社員の口コミでは見えない、志望企業のリアルな情報が得られます。
⑥インターンシップに参加する
インターンシップは、その企業の雰囲気やオフィスでの働き方などを肌で感じることが可能。
また、早期選考の案内や一次面接免除などの特典を獲得できるケースもあるので参加をおすすめします。
注意事項
ただし、長期インターンシップは、大学3年生8月が参加する時期のデットライン。
そのため、大学3年生の8月以降から企業研究を始める方は、インターンシップ参加を無理にする必要はありません。
⑦就職四季報を確認する
企業研究は、" 有給休暇の取得率 "や" 年間休日 "といった説明会では聞きづらい部分の分析も必須。
そう言った情報を手っ取り早く集めることができるのが「就職四季報」です。
- 新卒3年後離職率
- 採用実績
- 有休取得状況
- 残業時間・待遇
- 最新の選考情報
- 採用人数・配属先
毎年、多くの書店で全面的に売り出されており、手元に置いている学生も多い書籍。
企業研究には欠かせない一冊となっており、ぜひ持っていない方は購入を検討してみてください。
【入社7年目】就活で大手企業へ就職して感じた後悔5つのまとめ
今回は、大手企業の入社7年目に突入した私が大手企業へ就職して感じた後悔5つを中心に紹介しました。
後悔
- 年功序列の文化が根付いている
- 出世競争が激しい
- 全国転勤のリスクがある
- スピード感をもった仕事が難しい
- 配属部署によって業務内容がまったく違う
上記の通り、大手企業へ就職することで感じた後悔があったのは事実です。
もちろん、すべての大手企業が上記に当てはまるわけではないですが…
今回、一番お伝えしたいのは" 思考停止の企業選びは就活で後悔するリスクがある "ということです。
そのため、今回紹介した内容を参考につつ、後悔のない就活(納得のいく企業からの内定獲得)を目指してみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。