今回は、上記悩みを解決していきます。
- アルバイトしかやってこなかったFラン大学生が就活奮闘
- 2017年4月にFラン大(偏差値42.5)から東証プライム企業に総合職入社
- 新卒一年目から約4年間 東証プライム企業の新卒採用担当を経験
- 現在は年間30万人の読者が訪れる就活ブログ運営(AbemaTVの就活特番生出演)
なお、結論からお伝えすると、Fラン大学生でも中小企業の内定獲得は可能です。
もちろん、中小企業だけでなく大手企業の内定獲得も就活対策をしっかりおこなえば十分に目指せます。
一番ダメなことは、中小企業や大手企業の内定獲得を学歴が理由で諦めること。
今回は、この辺りの内容について詳しく紹介しつつ、Fラン大学生の就職事情に迫っていきたいと思います。
ぜひ、" Fラン大学生は中小企業すら就職できないんじゃないか… "と悩まれている方は、参考にしてみてください。
中小企業の定義は、各業種によって中小企業庁が明確に定めています。
今回は、中小企業の定義について詳しく紹介しませんが、気になる方は中小企業庁をチェックしてみてください。
【結論】Fラン大学生は中小企業の内定が難しくない理由【3選】
中小企業の内定獲得が難しくない理由
- 日本の就活は人柄採用が中心だから
- 就職内定率は年々増加傾向だから
- 就職内定辞退率は高水準だから
①日本の就活は人柄採用が中心だから
詳しくは、" 日本の就活はばかばかしい "の記事で解説していますが…
日本の就職活動の採用基準は、スキルではなく人柄中心で採用することが多いです。
出典元:就職未来研究所の就職白書2022
そのため、日本の就職活動において、書類選考を突破すれば学歴関係なく戦える企業が多いです。
もちろん、中小企業だけでなく大手含めた優良企業の内定獲得も十分に狙えます。
②就職内定率は年々増加傾向だから
年月日 | 22卒(就職内定率) | 23卒(就職内定率) | 24卒(就職内定率) |
大学3年生3月 | 22.6% | 29% | 30.3% |
大学4年生6月 | 68.5% | 73.1% | 79.6% |
大学4年生8月 | 85.3% | 87.8% | 86.6% |
大学4年生10月 | 92.4% | 93.8% | 92.0% |
大学4年生12月 | 95.2% | 94.0% | 95.1% |
大学4年生3月(卒業前) | 96.4% | ₋96.8% | ₋データ集計中 |
※引用元:リクルート就職白書(就職プロセス調査2024年卒)
上表の通り、学生の就職内定率は年々増えており、日本の就活は売り手市場!
そのため、人材不足に悩む中小企業は多く、Fラン大学生でも中小企業の内定獲得は十分に狙える市場環境となっています。
③就職内定辞退率は高水準だから
年月日 | 22卒(就職内定辞退率) | 23卒(就職内定辞退率) | 24卒(就職内定辞退率) |
大学3年生2月 | 14.6% | 20.7% | 16.0% |
大学4年生6月 | 48.4% | 51.1% | 53.1% |
大学4年生8月 | 60.9% | 61.2% | 62.5% |
大学4年生10月 | 63.5% | 63.7% | 63.3% |
大学4年生12月 | 62.4% | 64.6% | 64.3% |
大学4年生3月(卒業前) | 61.1% | ₋65.8% | ₋データ集計中 |
※引用元:リクルート就職白書(就職プロセス調査2024年卒)
上表の通り、大学4年生6月時点で就職内定辞退率は53.1%!
多くの学生が内定企業の辞退をしていることが伺えます。
そのため、企業側も内定辞退を見越して多くの学生を採用しており、Fラン大学生でも中小企業の内定獲得は十分に狙える市場環境となっています。
Fラン大学生が中小企業を受けるメリット【3選】
中小企業を受けるべき理由
- 本選考前に実践経験を積める
- 本選考前に早期内定の獲得が狙える
- 大手以上の優良企業と出会える
①本選考前に実践経験を積める
と言うのも、中小企業は、早期選考(就活解禁前)をおこない優秀な学生の囲い込みをおこなっています。
理由は、知名度のある大手企業に比べて学生が集まらないからです。
そのため、中小企業を受ければ、本選考よりも前に実践経験(ES提出・筆記試験・面接)を積むことができます。
もちろん、実際に受けるのであれば、自分の興味がある中小企業にすべきですが…
第一志望の前に選考を実施している中小企業があれば、積極的に挑戦してみてください。
②本選考前に早期内定の獲得を狙える
と言うのも、中小企業は、大手企業に優秀な学生を囲い込まれないために早期選考をおこないます。
そして、就活解禁前に内定を出す中小企業も少なくありません。
そのため、本選考前に内定1社獲得を狙える中小企業を受けるのは大きなメリットと言えます。
メリット
- 早期内定でメンタルが安定する
- 本選考で内定1社持っていることをアピールできる
③大手以外の優良企業と出会える
と言うのも、中小企業の中には、〇〇で世界No1といった企業が多く存在します。
また、ブログ経由でさまざまな就活生の相談を受ける中で以下のようなコメントをいただいたこともあります。
M氏(23卒)
業界研究のため、中小企業を受けることが多かったのですが…
あまり聞いたことのない中小企業がパソコン・電源・SDカードなど「コネクタ」の国内最大手企業でした!
また、企業研究を深めると、世界シェアもトップクラスの優良企業だったので入社を決めました。
このように隠れ優良企業が中小企業の中に多く存在するのもメリットの1つと言えます。
なお、続けて上記内容も踏まえたうえで、Fラン大学生におすすめの就職先3つを紹介していきます。
Fラン大学生におすすめの就職先【3選】
Fラン大学生におすすめの就職先
- ニッチな分野でシェアNo1の企業
- 大手子会社
- ベンチャー企業
①ニッチな分野でシェアNo1の企業
例えば、「エスペック株式会社」は、温度や湿度、振動などの環境変化の影響を分析する環境試験器のトップ企業。
企業名 | エスペック |
企業概要 | 温度や湿度、振動などの環境変化の影響を分析する環境試験器のトップ企業。 恒温。恒湿室などの大型タイプも主力製品であり、様々な気象環境を人工的に再現している。 また、2次電池や半導体の試験装置も手がけている。 |
従業員数 | 786名(単体) |
3年後の離職率 | 15.0%(3年前入社:男14名 女6名) |
有給休暇の平均取得数 | 15.6日/年 |
平均年収 | 655万円 |
月の平均残業時間 | 22.8時間/月 |
求める人物像 | モノづくりに興味があり、縁の下の力持ちにやりがいを感じていただける人 |
上表の通り、平均年収も高く、有給休暇取得率なども高水準を記録しています。
また、ニッチな分野でのシェアNo1ということもあり、エスペック含め収益性が高い企業は多いです。
もちろん、比較的倍率も低く、Fラン大学生が目指すおすすめ就職先としてニッチな分野で業界No1の企業は狙い目です。
②大手子会社
大手子会社は、大手企業に比べて倍率が低いのが大きな特徴。
例えば、住友商事マシネックスという企業は、住友商事が親会社の企業ですが聞いたことはあるでしょうか?
住友商事マシネックスは、機械・電機・情報通信・建設設備を専門分野とする商社。
住友商事グループおよびタイ子会社との情報共有でシナジーを発揮し、グローバル化も促進しています。
このように大手企業と連携してグローバルに活躍する企業も大手子会社には多く存在します。
もちろん、大手と同じ福利厚生が提供されている企業も多く狙い目となっています。
③ベンチャー企業
正直、大手ベンチャー企業は倍率が高く難しい傾向にありますが…
小規模のベンチャー企業であれば、比較的倍率が低く狙い目となっています。
なお、ベンチャー企業は、裁量のある仕事を若手のうちから学べる環境が魅力の一つ。
ベンチャー企業で実績を積み、転職活動でキャリアアップを目指すFラン大学生も一定数います。
バリ活公式サイト「https://barikatsu.com/」
Fラン大学生が就職活動で勝ち組になるための戦略【12選】
勝ち組の定義
今回の就職活動における勝ち組の定義は、中小含めた優良企業への就職としています。
優良企業の定義は人それぞれですが、残業25時間以内・年間休日120日以上・年収500万円以上の企業とします。
Fラン大学生の勝ち組戦略
- ステップ①:大手就活エージェントの導入
- ステップ②:就活情報サイトの導入
- ステップ③:自己分析の開始
- ステップ④:志望業界の絞り込み実施
- ステップ⑤:企業研究のやり方を取得
- ステップ⑥:グループディスカッションの練習実施
- ステップ⑦:筆記試験対策の実施
- ステップ⑧:ガクチカの作成
- ステップ⑨:志望動機の作成
- ステップ⑩:エントリーシートの作成
- ステップ⑪:面接対策の実施
- ステップ⑫:逆求人サイトの導入
上記は、私の就活経験と当ブログおよび東証プライム企業の人事担当者として合計7年以上、就活と向き合ってきた私の考える就活対策のすべて!
昨今の就活は「売り手市場」ということもあり、内定獲得の難易度は下がっています。
しかし、中小企業の中でも条件の良い優良企業の内定獲得を目指す場合、就活対策なしで内定を獲得するのは難しいのが現実…
そのため、勝ち組と言われるような優良企業の内定を目指すのであれば、上記のステップ①からステップ⑫までの対策は必須です。
Fラン大学生から多く寄せられる質問【5選】
多く寄せられる質問5選
- 学歴フィルターのない大手企業は存在するのでしょうか?
- Fラン大学生でも大手企業へ就職できるのでしょうか?
- Fラン大学生が大手企業を目指すのに資格は必要でしょうか?
- Fラン大学生が就活で不利と言われているのはなぜでしょうか?
- Fラン大学生が就活で有利に感じることはあるのでしょうか?
①学歴フィルターのない大手企業は存在するのでしょうか?
R氏(21歳)
Fラン大学生でも入れる学歴フィルターのない大手企業はあるのでしょうか?
正直、大手企業はすべて学歴フィルターがあると思っています…
もちろん、応募者が多い理由から、ESで学歴フィルターを用いて不合格にする大手企業も存在します。
ですが、学歴関係なく採用している企業も存在するのは間違いないので、学歴で大手企業の就職を諦める必要はありません。
なお、" Fランでも入れる大手企業 "の記事で、学歴フィルターのない大手企業を10社紹介しています。
ぜひ、学歴フィルターのない大手企業を詳しく知りたい方は、合わせてチェックしてみてください。
②Fラン大学生でも大手企業へ就職できるのでしょうか?
T氏(20歳)
Fラン大学生が大手企業へ就職することってできるのでしょうか?
やはり、学歴のある優秀な学生しか入社することはできないですよね…
事実、私はFラン大学(関西の偏差値42.5)出身ですが、東証プライム企業に総合職枠で内定獲得できました。
もちろん、就職活動はかなり頑張ったのも事実。
今回紹介した以下12ステップの就活対策はすべておこなっていました。
大手企業へ就職するために必要な行動12選
- ステップ①:大手就活エージェントの導入
- ステップ②:就活情報サイトの導入
- ステップ③:自己分析の開始
- ステップ④:志望業界の絞り込み実施
- ステップ⑤:企業研究のやり方を取得
- ステップ⑥:グループディスカッションの練習実施
- ステップ⑦:筆記試験対策の実施
- ステップ⑧:ガクチカの作成
- ステップ⑨:志望動機の作成
- ステップ⑩:エントリーシートの作成
- ステップ⑪:面接対策の実施
- ステップ⑫:逆求人サイトの導入
" 12ステップもあるのか… "と感じる方も多いと思いますが、人気の高い大手企業を目指すのであれば上記対策は必須です。
就活は、人生においてもっともコスパの良い自己投資の一つ!
3ヶ月から半年の短期間を本気で取り組むだけで、生涯賃金に数千万の差が生まれる最高の投資活動なので頑張っていきましょう!
③Fラン大学生が大手企業を目指すのに資格は必要でしょうか?
T氏(21歳)
Fラン大学生が大手企業を目指すのに資格は必要でしょうか?
できればどのような資格を取るべきかも詳しく知りたいです…
とは言え、資格があれば就活で有利に働くことはあっても不利になることはないです。
そのため、就活解禁まで時間のある方は、以下5つの資格に挑戦するのをおすすめします。
おすすめ資格
- 日商簿記3級
- ITパスポート
- ビジネス文書検定2級
- ビジネス実務法務検定3級
- Microsoft Office Specialist(MOS)
上記5つは、就活中にも役立つコスパ最強の資格5つ。
各資格の詳細は、" Fラン大学生が就活に向けて取得すべき資格 "で紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
④Fラン大学生が就活で不利と言われているのはなぜでしょうか?
S氏(21歳)
Fラン大学生が就活で不利と言われているのはなぜでしょうか?
これから就活に本格的に突入するのですがかなり不安です…
実際、学歴フィルターのない大手企業も存在しますが、学歴重視の採用をおこなう企業が存在するのも事実…
そのため、Fラン大学生は就活で不利と言われています。
なお、学歴フィルター以外にも就活で不利に働くことが3つあります…
この辺りは、" Fラン大学生が就活で不利な理由4選 "で詳しく紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
⑤Fラン大学生が就活で有利に感じることはあるのでしょうか?
N氏(22歳)
Fラン大学生は就活で不利に働くといううわさは多くありますが…
Fラン大学生だから有利に感じることってあるのでしょうか?
実際、私もFラン大学生で良かったという場面は存在しました。
なお、有利に感じたことの1つとして実績が高く評価されるということがありました。
- 東大生がTOEIC900点の実績をもっている
- Fラン大学生がTOEIC900点の実績をもっている
恐らく、多くの面接官がFラン大学生がTOEIC900点を持っていることに注目するはずです。
このように、Fラン大学生だからこそ、実績に対する注目を集めやすいのは、有利な理由の1つと言えます。
なお、上記以外の有利に働いたことは、以下記事で詳しく紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
【Fラン大学生は中小企業の内定も難しい?】大手以外の選択肢のまとめ
中小企業の内定獲得が難しくない理由
- 日本の就活は人柄採用が中心だから
- 就職内定率は年々増加傾向だから
- 就職内定辞退率は高水準だから
日本の就活は人柄採用が中心であるのはもちろん、現在の就活は「売り手市場」が続いています。
そのため、Fラン大学生は中小企業含めてまともな就職先がないと悲観する必要はまったくありません。
ただし、就活対策をまったくしないままだと内定ゼロというリスクも十分に考えられます。
だからこそ、今回紹介した以下12ステップの就活対策はしっかりおこなっておきましょう。
勝ち組になるための戦略【12選】
- ステップ①:大手就活エージェントの導入
- ステップ②:就活情報サイトの導入
- ステップ③:自己分析の開始
- ステップ④:志望業界の絞り込み実施
- ステップ⑤:企業研究のやり方を取得
- ステップ⑥:グループディスカッションの練習実施
- ステップ⑦:筆記試験対策の実施
- ステップ⑧:ガクチカの作成
- ステップ⑨:志望動機の作成
- ステップ⑩:エントリーシートの作成
- ステップ⑪:面接対策の実施
- ステップ⑫:逆求人サイトの導入
" 12ステップもあるのか… "と感じる方も多いと思いますが、就活は、人生においてもっともコスパの自己投資の一つ!
3ヶ月から半年の短期間を本気で取り組むだけで、生涯賃金に数千万の差が生まれる最高の投資活動なので頑張っていきましょう!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。